わが愛しのカメラ・オリンパスPEN-Fの嫁入り(2007.12.30)

2007-12-30 19:29:14 | Weblog

*シリアル#166513です。取り扱い説明書もあります。

私が23か24の頃、初めて買ったカメラが、オリンパス・ペンFです。ハーフサイズの一眼レフ・カメラです。4,5日前に、修理を終え帰ってきました。

1963年春のカメラショーで初めて登場ということですから、たぶん発売は秋。私が仕事を始めたのが1964年だから、冬のボーナスで買ったのだろう。当時のカタログによると24,800円ですから、当時の私の月給より高い。

*当時のカタログによると、F1.8のレンズ付きで、24,800円、ボディだけなら、16,000円だったようだ。

それから、1971年に、ニコンF (ボディのみが48,500円)を買うことができるまでの、7年間使っていました。

山歩きに持っていくことが多かったのです。ザックに中にいれることなく、首にかけて登るにも支障がない小ささだった。私は、撮影のポリシーはシャッター・チャンスだと思っていましたから、つまり人の2倍3倍とシャッターを切っていたから、カメラがザックの中に入っていては困るのです。山を歩いている時は、普通、こ一時間、ザックを降ろすことは許されないのです。

よく使いました。ただ、私の給料で買えたカメラだった、ほんとうはニコンがほしかったのだという気持ちもあったのでしょう。
そのころ、写真はモノクロです。フィルム現像、引き伸ばし、印画紙への焼付けも自分でできました。だから写真を撮ることが好きだったのです。
1970年頃より、カラー写真が出てきて、次第に、いい写真だけプリントする時代から、写真屋で全部サービスサイズに、焼いてもらう時代になりました。

それでも、ニコンにカラーフィルムを、ペンFにモノクロ(トライX)フィルムを入れて、持ち歩いていたのです。
35ミリハーフサイズの写真は、フルサイズの写真には品質上、負けます。フルサイズカメラの小型化とともに、消えていきました。大ヒットだったオリンパス・ペン・シリーズのカメラも消えていきました。

デジタル・カメラの時代の今でも、フィルム・カメラの利用者はいます。
私の若い知人から、写真展の案内をもらって出かけ、作品にほのぼのとした思いを見ていたとき、ペンFを使っています、と聞いたのです。
前にブログに書きました。<ここです>

嬉しくなって、私のペンFを使ってもらいたくなったのです。
私のペンFを差し上げますよ、といったものの、錆びついていたのか動かなかったのです。3,4年前のことです。

ほんとに、ひょんなことから、私らバンドのステージ写真を撮ってくれていたアマチュア・カメラマンのTさんが、古いフィルム・カメラを集めたり、修理したりするのが趣味だと知ったのです。
修理を頼みました。一週間ほどで、直りましたよ、掃除もしておきました、と届けてもらったのです。

もっとも、若いカメラマンさんが、まだ、オリンパス・ペンFに愛着を持ちつづけているか、どうかはわからないのです。 どうも女性カメラマンには、結構ペンFの愛好者がいるらしいのです。もらってくれると嬉しいのですが。

  【おまけ】

*左;当時のPEN-Fのカタログ。中;4,5年後に出たTTL(露出計)のついたPEN-FTのカタログ、右;PEN-FTのガイドブック。

*その頃、アサヒカメラやkカメラ毎日といった写真雑誌の他、カメラやフィルムの技術雑誌に、写真工業があった。
左;写真工業1963年11月号<オリンパスペンF 詳報・デザイン、機構解説、テストレポート>、右1967年2月号<オリンパスペンFTの技術資料>


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