新春に、古今ふたりの武家茶道の世界、上田宗箇展と細川護熙さん展にひたる東京散歩(2012.1.6)

2012-01-06 17:36:44 | Weblog

 

 昨日(15日)、東京に行こうと年末から決めていました。細川護熙さんの作品展<胸中の山水=油彩と書、茶陶の世界>に行きたいと家人さんの要望です。細川護熙元首相の作品展です。

 会場は、ホテル・オオクラの裏の“智美術館”、何度か行っていますが、初めて日比谷線神谷町駅から登っていきました。

 作陶=茶碗、陶物、書=漢詩、老子、それに油絵です。最近の創作活動の作品が並んでいます。展開されている“胸中の山水”の世界に共感を覚えます。総理大臣を60歳を機に引退して、庶民感覚、下世話にいえば、見事な老後生活です。細川護熙さんは、肥後熊本の藩主・細川家の頭首さん。細川家が所蔵する茶道具を初めとする文化財は永青文庫に保存され公開されています。私もなんどか永青文庫展にでかけています。

*お昼は洋食です。

 帰りは、ホテル・オオクラ前から急坂を下って虎の門駅に出ます。慣れた道のはずでした。すぐに文部省前だと思って下ったのですが、道を間違えてしまったのです。ここ10年、このあたりに来ていません。すっかり変わっていたのでしょう。

 虎の門から銀座へでます。

 お正月の華やかさを期待してデパートに行きます。

 当初、三越の荻須高徳展に行きたいと思っていたのですが、高島屋では黄檗山万福寺350年展「隠元禅師と黄檗文化の魅力展」があることを知り方針変更、さらに1231日付朝日新聞のデカイ全面広告で、松屋での上田宗箇・武将の茶人の世界展に行くことに再度変更したのです。茶の湯好きの同行の家人に合わせたのです。

*右端に、国生さゆりさんからの花。

 利休のわび茶が、武家の茶、大名の茶に引き継がれていることぐらいは知っていました。利休の弟子、古田織部つながる上田宗箇の、上田宗箇流茶は、廣島藩浅野家の茶です。茶道具、茶美術を展示の間をさ~っと流していたら、<古田織部の“ひしゃげた茶碗”は好きでない>と言っていましたね、と同行の家人が言います。その通りで織部の緑も、なんとなく好きではありません。展示されている器が多すぎます。それでも、男性と女性で所作の異なるという上田宗箇流の茶などの勉強にはなりました。

 茶の湯、茶道は、武士のたしなみ、武勇の男の世界なのです。

 松屋をでて、銀座を少し歩きます。

*銀座通りに、アップル、いつできたのか。入ったこともありません。

*本屋さんの入り口です。

 アップル・マーク、アップルの店を通り過ぎ、本屋・教文館に立ち寄ります。銀座に出た時に寄っていた本屋は、3階に洋書屋イエナのある近藤書店でした。10年以上前になくなりました。イエナは、ワタシとアメリカ文化を結ぶ本屋でした。

 まだイエナに代る本屋を見つけていません。

*左;11月6日、右;12月20日の新聞に載った広告です。

 新聞広告からの切り抜きを持参していました。わが町・春日部で置いている本屋はありません。アマゾン・ネットで買うしかない思っていたのです。中身を見ずにタイトルだけで買うネット購入に問題は多いのですが仕方ないのです。

 東京の本屋なら置いているでしょう。アップルのスティーブ・ジョブズが読んで影響を受けた<日本の禅>の本です。

 スティーブ・ジョブズ・コーナーがあって、巾1mほどジョブス関連の本がずらっと置いてあります。すぐに見つけました。2冊引き抜いて、中身を確かめることもせずレジに直行です。

*この本の読後感は後日書きます。

 気持ち豊かになって、ゆっくり日比谷線各停で座って、本を広げて眠りながら、わが町春日部に帰ります。

 

 【おまけ】

*スティーブ・ジョブズさんの関連本は買わないぞと、このブログで11月に、宣言していた↓のに、このていたらくです。

http://blog.goo.ne.jp/geibunkyou/d/20111102