お茶の楽しみはお菓子。昨日、甘い南蛮菓子カスドース(2007.11.4)

2007-11-04 07:19:03 | Weblog

*ふたり並んで “比翼点前”です。

文化の日の昨日、全国各地で“文化の祭典”と名づけたイベントが開かれたでしょう。
私の住む旧庄和町(現春日部市庄和地区)では、近くの公民館(正風館)が会場です。春日部市の中央部では、春日部市民文化会館で華やかに繰り広げられました。

そこで茶席をもっていた知人のお手伝いで、一日中“文化の日”の中にいました。
文化ってなんだろう。

知人は、ひとつのお席で、ふたりが並んでお点前をする“比翼点前”で楽しんでもらっていました。同じフロアには、華麗なお花が並んでいる部屋があって、いつもながら見事な展示です。 何人かが共同でお花を生けた連名の作品、使っている花の名前が示されていることに、とてもいい感じを持ちました。

私の友人の何人も足を運んでくれました。日本で短いホームステイ中でしょうか、ソニアさんとおっしゃるメキシコの女学生さん。<写真を撮ってもいいですか?>と。
日本の文化。ソニアさんにはどう写ったでしょうか。

茶の湯はただお茶を飲むだけのこと。茶会は、どの国にもあるティパーティ、人の集まり、心やすらぐ集まりです。

 

お茶の楽しみのもうひとつに、お菓子があります。
知人は、いつもご近所の“新柳”さんに、季節にふさわしい風情のお菓子を作ってもらっています。
今回は、比翼点前ということで、対称となる二種類のお菓子が必要です。和菓子と洋菓子です。シェーヌのケーキということにもいかず(!)、日本で、茶の湯が茶道として確立していった時代にも使われていた南蛮菓子を選んでいました。

*味は“鶏卵そうめん”の感じが近いでしょうか。

前夜、長崎県平戸から<カスドース>が宅配便で届きました。TSUTAYA since 1502とあります。創業1502年(文亀2年)の、つたや総本家です。電話で応対してくださった店主(第24代)さんは、“生鮮”品ですからと、作ってすぐに航空便で送る対応をして下さった。
一緒に送られてきた冊子によるとカスは、カステラのカス、ドースは甘いの意味のようです。カスティラは、1550年にポルトガルから平戸に伝わったお菓子で、名はスペイン北部の地名カスティリアに由来します。

店主さんとの応答の中にも、南蛮渡来の地、平戸で長く大切に作られてきたお菓子であると感じられます。甘いおいしいお菓子でした。

  【おまけ】

*おみやげにいただいたお茶碗。うさぎのデザイン、内側に、日と月が刻してありました。和菓子は、新柳さんの“光琳菊”。

*広く皆さんに広報されている茶会は出会いでもあります。思いがけない方との再会もありました。岩槻にお住まいの陶芸作家(松伽窯)さんが出向いて下さいました。10年前くらい前に、ときどき個展に伺ってお話していたのです。おみやげに、作品・お茶碗を持って来て下さいました。知人の好きな“うさぎ”のデザインでした。