<エルヴィスが社会を動かした>のですが(2007.6.3)

2007-06-03 21:58:49 | Weblog

*春日部市立図書館で借りています。

昔、働いていた会社の大先輩に、仕事と同時に、ウィリアム・フォークナーの研究をされていた人がいます。ミシシッピー大学での研究会にもさいさい参加されていたようです。アフター5とか日曜日に、別の顔を持っている生き方は素晴らしいと思っていました。

フォークナーは、ミシシッピー・デルタの人間模様を描いたノーベル賞作家です。
ミシシッピー流域を旅したいと思って、お話を聞くためにメールを送ったら、いくつかお話いただいた後、こう書かれていました。

<もう一冊、思い出した本があります。これは The University of Mississippi の Michael T.Bertrand さんが 2000年に書いた " RACE, ROCK, AND ELVIS "です。邦訳があります。学者の書いたものですので、日本文でも、かなり難しい文章です。fさんのご興味をひくような内容かもーーーと思い、これも再読してみます。邦訳の題は「エルヴィスが社会を動かした」となっています。なにか関係ある個所がありましたら、また、ご連絡いたします。>

このメールは、なにか嬉しかったですね。
この本、ほんの3,4日前に、春日部市立図書館で手当たり次第に、10冊借りてきた、その中の一冊に、たまたまあったのです。さっそく置きっぱなしだった本を、めくってみました、難しくて読む気にはなれません。
邦題“エルヴィスが社会を動かした”に、副題“ロック・人種・公民権”がついていて、今、私の関心事、そのものなのですが、たぶん読まないで返すことになるでしょう。

私ら1960-70年世代には、エルヴィス・プレスリーは、もう堂々のお金持ちの実力シンガーといった感じでした。日本では、お金持ち(?)奥様が、ラスベガス・コンサートに大勢で出かけるとか報道され、私らとは無関係な存在になっていました。
1950年代にロックンロールで登場した“反逆児”の時代を知っていても、そうなのです。
岡山の田舎の高校時代に、私は、GIブルースやブルーハワイなんて映画をリアルタイムで(といっても田舎のことです)、見ているのですが、その後もレコードを買おうかという状況には、なりませんでした。

*著者は、2冊とも、アメリカのメンフィス生まれですが、なぜか早稲田大学の教授さんです。

最近、何度もめくっている本は、<ロックを生んだアメリカ南部=ルーツ・ミュージックの文化的背景>です。私は、研究者ではありませんが、聞いてきたレコード、好きだった世界が、ここらあたりなのです。少し体系建てて、整理してみようと思っているのです。

ミシシッピー河の流域を南下して、カントリーソングのナッシュビル、ブルースのメンフィス、そしてジャズのニューオルリンズを歩きたいと思っているのです。
とはいっても、夜な夜な観光者向きライブハウスをのぞき、カーター・ファミリー、ジミー・ロジャース、ハンク・ウィリアムス・・・・・からルイ・アームストロングまで、やたらにある記念館を訪ね、マグカップかTシャツの一枚を買っていく、それだけのことになるのでしょう。
観光大名所、エルヴィス・プレスリー御殿は、行きたくないなと思っていたのですが、行けば気持ちが少し変わるかもしれません。

   【おまけ】

*絵本ですが、内容は濃いです。

* 私は、難しい本よりやさしい本が好きです。子ども向けの本は、入門書・解説書として最適でよく買います。ロックの歴史の本のお勧めは何ですか?と聞かれたら、迷わず、<絵本で読む音楽の歴史⑥ロックの世紀>と答えます。

* 絵本ですが、今のロック好きの中学生には、難しいでしょう。そもそもロックの歴史なんて興味がないかもしれません。株式会社ヤマハミュージック・メディア、1999年発行で、アンドレ・ベルガミーニ著 関口英子訳です。