ネパールの和紙ってどんな紙ですか(2007.3.23)

2007-03-23 23:52:39 | Weblog

*ネパールの和紙です。

庄和町の知人Rikaさんが、“ネパールの和紙”を使って、カントリー調の可愛いクラフト、シャドーボックスを作ったと、ブログ<優しい生活>に書いていました。<ここです>
すかさず、コメントが飛び込んでいました。“ネパールの和紙って、へんですよ”と。

正確には、ロクタ・ペーパー(Lokta Paper)といいます。日本の和紙は、楮(こうぞ)やみつまたから紙を作りますが、ネパールでは、ロクタという木からつくります、たぶん和紙と同じように、手作業で丁寧に漉かれます。ほんとに和紙のような感じです。色の染め具合がとてもよいのだそうです。
また、ロクタという木は、とても生長が早く、伐採してもすぐに成長復元します。環境にいい紙ということもできます。

*ほんとは、ロクタ・ペーパーです。

ネパール・ポカラの町の本屋の親父が、日本に持ち込んだのを、もらったのです。
写真のように、手元にたくさんあります。
関心のある方は、ご連絡下さい。

さて、昨日のブログで紹介した、仏像をおみやげにくれたネパールの知人から、メールが入りました。日本大使館での面接を終えて留学ヴィザを貰えそうだと書いています。
そして、数日前は、ネパールは国中、バンダ(ストライキ)だった-----と。
ひんぱんにあるバンダという国中のストライキは、民衆に絶対服従を強いています。旅行者からも交通手段を奪います。まだまだ平穏にはなっていないようです。

そして、今朝(23日)の朝日新聞7面に、ほんとに小さな記事がありました。

 毛派と住民が銃撃戦ネパール、25人死亡

 ネパール南東部のガウルで21日、平野部住民のグループと共産党毛沢
 東主義派(毛派)のグループとの間で銃撃戦となり、計25人が志望した。
 (ニューデリー)

 現在も、ネパールの治安は必ずしもよくありません。
21世紀に入っても、中世さながらの絶対王制が続いてきた平穏な王国であったネパールは、じょじょに政党政治に移りつつあったのですが、国王親族の中での権力闘争があって、一気に混乱状態になりました。
そうした中で、毛派(マオイスト)勢力が武力闘争を展開、地方の不満層を巻き込みながら勢力拡大を図って来たのです。
いったん、王制復古、専制を宣言しながら、国民の不満・・・・と、マオイストとの激しい対立を避けつつあるように見えたのだが、まだまだ、平穏にならないようです。

ネパールは、多民族多部族の国です。微妙に階級差別もあります。旅行者には、ほんとの国民感情はなかなかわかりません。

  【おまけ】

 *図書館の本ですが、買うことになるでしょう。

春日部市立図書館で、“ネパール王制解体=国王と民衆の確執が生んだマオイスト、小倉清子著 NHKブックス(日本放送出版会)2007年1月30日発行、を借りました。
1月末に、新聞広告で見つけたのだが、この町で買うことができなかった本です。
まだ読んでいません。