余録

新天地

とっても優しい世話好きお母さん・・・私も優しくありたいです、

2005年06月28日 17時45分59秒 | お遍路途中で
何から書こうか自分でも戸惑っている・・
書きたい事は一杯あるが・・・・・・・・・
今日書きたかった出会いは・・

平成17年3月5日(土)午後4時30分過ぎ。
第9番法輪寺を打ち、私は第10番切幡寺へ行く途中にある今晩の宿
民宿坂本屋にハイキングザックを置いて、
第10番切幡寺への最後の急な長く続く上りの坂道、
足まめ痛に堪えながら息も絶え絶えに、フゥフゥ言いながら
やッとの思いで山門が見えてきた。
遠くに見える山門の前に一台のタクシーが止まっていた。
その時はただ何となくタクシーを見ていた。
暫くするとタクシーが動き始めて、私のいるこちら側に向かって走ってくる。
私の歩いている横をタクシーが徐々にスピードを上げ
通り過ぎる時タクシーの中から、また後部座席から
私に手を振っているのがわかった。
その瞬間Sさんと直ぐに気づき、私もSさんに合わせるように
私も手を大きく振り上げ別れを惜しんだ・・・・・・・・・・・・・

Sさんとは今日第4番大日寺で初めてお会いした。
それからのSさんは福山の大学生二人と共に歩き遍路をしていたが
第6番安楽寺で福山の大学生二人は昼食と取る事になって、
Sさんと私はSさんの案内役で二人ずれ遍路となった。
Sさんと二人第6番安楽寺から第7番十楽寺までが
歩いた時の最初で最後、一緒させていただいた。
第7番十楽寺から私だけ一人先に行行く。
第8番熊谷寺へ行く途中で
私はおじさんとおばさんの営む八百屋で一人接待を受けていた時に
後からSさんも接待を受けて、Sさんと私は二人顔を合わせた。
前日に私はSさんから果物の接待を受けていたので、そのお返しに
八百屋さんで今買ったばかりのトマトをSさんに接待した。
Sさんが美味しそうにトマトを食べていただき接待のした行為が報われたようです。
その後私はおじさんおばさんの八百屋さんにSさんを残して
先に第8番熊谷寺へ行ってしまった。
私はSさんと二人遍路の時、
短い会話の中で今回初めて遍路に来た自分の人生の思いを私に語ってくれた。
遍路旅をするきっかけの
Sさんお思いは私の取っては忘れる事が出来ない、
心の奥に仕舞って置きたい、
ただ私はSさんにはいつまでも、いつまでも元気で、
結願出事る事を願っている。
私も結願の報告をしたいと思いながら・・・・・・・・・・・・
・・・・私はSさんの乗ったタクシーを見えなくなるまで見送っていた。

それからの私は
3月5日は第10番切幡寺近くの民宿坂本屋
6日はJR高徳線鴨島駅前さくら旅館に泊って
偶然の再会は
7日埼玉に帰る時。
私はもう白装束を身につけていない普段着、
ハイキングザックを背、菅笠を脇、金剛杖は新聞で丁寧に巻いてある。
徳島空港行きのバスに乗るために徳島駅へ・・。
空港行きバスの時間が迫ってきたから
空港行きのバス停に行くと・・
見たような感じの遍路さんの後姿を見た時・・アッと驚き、Sさんだった。
咄嗟に急いでSさんに近寄ると、もうそこには偶然の再会の感激しかなかった。

ちょうど昼時の12時半頃で
Sさんから昼食を誘われて私は断ってしまった。
時間が十分あったのに断った事を今でもお詫びしたい気持ちを持ち続けている。
Sさんから昼食を断った時・・もう空港行きのバスが停車していて
発車の準備をしていた。
急いでSさんとの思い出に素早くカメラに収め、
別れの挨拶も無作法のままバスに飛び乗ってしまった。

今度は私が見送られる側になった事に感慨もひとしおだった。
ごめんなさい、いろいろお世話になりました。

これから私もSさんも今度は24番高知県からの遍路になります。
今度、遍路でお会いする時が来たら
私のほうから接待したい思いがあります。
それまで元気にお仕事、ボランティア活動に頑張って下さい。
徳島駅前のバス乗り場の僅かな時間の合い間に頂いた
お菓子を空港出発ロビーで待っている間美味しく頂きました。
ご馳走様でした。

Sさんからのメールを楽しみに私も頑張ります。
最後にSさんに私の遍路旅に出た思いを話していませんでしたね。
今度お会いした時まで楽しみにしてて下さい。















最新の画像もっと見る

コメントを投稿