昨日の夜、これを見て目が点になった。
BLOGOSに転載された、民進党機関紙局の記事はこう伝えていた。
「総理経験者が幹事長を務めた前例は(ほぼ)なく」とあるのは、わずかながら例はあるということなのだろうか。
私には思いつかないが、だとしても近年では極めて異例の事態であることは確かだろう。
自民党でも総裁経験者を幹事長に起用したことはほとんどない。
先に谷垣禎一氏が幹事長を務めていたことがあるくらいだろう。あれだって、党総裁を務めながら首相に就任できなかった谷垣氏の処遇を考慮しての起用だろう。しかし野田氏は首相を経験している。
蓮舫氏は野田グループに属しているが、党首が同じグループから幹事長を起用するのもまた異例だ。
自民党では、幹事長は総裁とは違う派閥から起用するのが通例だ。
現在の二階俊博氏、その前の谷垣氏、その前の石破茂氏と、いずれも総裁とは別の派閥から起用した。
谷垣総裁の時代は大島理森氏(高村派)と石原伸晃氏(山崎派)。
その前の麻生太郎総裁の時代は細田博之氏(町村派、現細田派)が幹事長だった。
小泉純一郎総裁が同じ森派の安倍晋三氏を幹事長に起用したり、その安倍氏が総裁になったときにやはり森派の中川秀直氏を起用したことはあったが、異例のことだった。
民進党の前代表の岡田克也は、党内のどのグループにも属していなかった。幹事長は枝野グループの枝野幸男氏が務めていた。これは前身である民主党から引き継いだ体制だった。
民主党で、岡田氏の前に代表だった海江田万里氏(鳩山グループ)の下では、細野豪志(前原グループ)、続いて大畠章宏 (鹿野グループ)が幹事長に起用された。
その前の野田佳彦代表の下では、 輿石東(横路グループ)が幹事長だった。
その前の菅直人、鳩山由紀夫の下でも、代表と同一グループの議員を幹事長に起用することはなかった。
鳩山、菅、野田と3代続いた民主党政権の中では、野田氏が一番マシだった。
前の2人に比べ、おかしなことはやらなさそうな安定感があり、事実大過なく務めを終えた。消費税増税を含む三党合意も成し遂げた。
このまま短期間の首相経験者として終わるには惜しい人物だと思っていた。
しかし、党代表と同じグループの、しかも政権喪失の責任者とも見なされている人物を幹事長に据えて、民進党は求心力を保てるのだろうか。
9月17日付の日本経済新聞のサイトの記事はこう伝えている。
蓮舫民進、出足から暗雲 「野田幹事長」に騒然
かねてから代表候補と目されていたが、今回の代表選ではいち早く蓮舫支持を表明した細野氏に代表代行を打診、そして代表選で争った前原氏には顧問を打診……。
党内の諸事情など私などには知るよしもないし、結党からさほど間もないこの党が今すぐ分裂するとも考えられないが、就任早々妙な手をうつものだと思った。
野党第1党の党首としての資質に、早くも疑問符がついたと感じる。
野田佳彦幹事長を両院議員総会で承認
民進党は16日午後、両院議員総会を党本部で開いた。この中で蓮舫代表は、前総理の野田佳彦衆院議員を新幹事長に充てることを提案し、了承された。
〔中略〕
「今回の人事を決めるにあたり考えたのは、私が参院議員であること。衆院での議論の重さを承知している。幹事長人事を承認いただいたら、全体の人事に着手する。総理を経験した方だが、安倍総理と対峙(たいじ)して政権と向き合っていくのにしっかりとした経験をお持ちの方なのでご承認いただきたい」と理由を説明。幹事長人事は賛成多数で承認された。
野田新幹事長は「青天のへきれき。代表から話があった通り、総理経験者が幹事長を務めた前例は(ほぼ)なく、私自身イメージができなかったのが最大の理由だ。私は2012年の政権から転落した時の総理であり、旧民主党の代表だった。今の党は、ある意味崖っぷちで、いばらの道を歩んでいかなければならない時に、私が前面に出るのはちゅうちょするのが率直な気持ち。しかし、私が引き受けないと次の人事が進まないということもあり、落選した人、地方の人のためにも政治人生の落とし前をつけるつもりで火中の栗を拾うことにした。新代表を支えて党勢回復に全力で取り組む。ハスの花を支えるレンコンになった気持ちで下支えをする。皆さんのご理解とご協力を心からお願いします」と意気込みを語った。
幹事長以外の役員人事は、翌週にあらためて両院議員総会を開いて決定することになった。
BLOGOSに転載された、民進党機関紙局の記事はこう伝えていた。
「総理経験者が幹事長を務めた前例は(ほぼ)なく」とあるのは、わずかながら例はあるということなのだろうか。
私には思いつかないが、だとしても近年では極めて異例の事態であることは確かだろう。
自民党でも総裁経験者を幹事長に起用したことはほとんどない。
先に谷垣禎一氏が幹事長を務めていたことがあるくらいだろう。あれだって、党総裁を務めながら首相に就任できなかった谷垣氏の処遇を考慮しての起用だろう。しかし野田氏は首相を経験している。
蓮舫氏は野田グループに属しているが、党首が同じグループから幹事長を起用するのもまた異例だ。
自民党では、幹事長は総裁とは違う派閥から起用するのが通例だ。
現在の二階俊博氏、その前の谷垣氏、その前の石破茂氏と、いずれも総裁とは別の派閥から起用した。
谷垣総裁の時代は大島理森氏(高村派)と石原伸晃氏(山崎派)。
その前の麻生太郎総裁の時代は細田博之氏(町村派、現細田派)が幹事長だった。
小泉純一郎総裁が同じ森派の安倍晋三氏を幹事長に起用したり、その安倍氏が総裁になったときにやはり森派の中川秀直氏を起用したことはあったが、異例のことだった。
民進党の前代表の岡田克也は、党内のどのグループにも属していなかった。幹事長は枝野グループの枝野幸男氏が務めていた。これは前身である民主党から引き継いだ体制だった。
民主党で、岡田氏の前に代表だった海江田万里氏(鳩山グループ)の下では、細野豪志(前原グループ)、続いて大畠章宏 (鹿野グループ)が幹事長に起用された。
その前の野田佳彦代表の下では、 輿石東(横路グループ)が幹事長だった。
その前の菅直人、鳩山由紀夫の下でも、代表と同一グループの議員を幹事長に起用することはなかった。
鳩山、菅、野田と3代続いた民主党政権の中では、野田氏が一番マシだった。
前の2人に比べ、おかしなことはやらなさそうな安定感があり、事実大過なく務めを終えた。消費税増税を含む三党合意も成し遂げた。
このまま短期間の首相経験者として終わるには惜しい人物だと思っていた。
しかし、党代表と同じグループの、しかも政権喪失の責任者とも見なされている人物を幹事長に据えて、民進党は求心力を保てるのだろうか。
9月17日付の日本経済新聞のサイトの記事はこう伝えている。
蓮舫民進、出足から暗雲 「野田幹事長」に騒然
〔前略〕
両院総会に出席したのは147人の全議員のうち60人と半分以下だった。「野田幹事長」を承認した拍手はまばらで、20分ほどで終了。他の人事は週明けに持ち越した。
蓮舫氏は両院総会の前、代表選で支援を受けた細野豪志元環境相に電話で代表代行への就任を打診した。だが細野氏は回答をいったん留保したうえで党本部の蓮舫氏のもとに乗り込み、野田幹事長案を「党の分裂につながりかねない」と見直すよう直談判した。
党関係者によると、蓮舫氏は政調会長と国会対策委員長も16日中に決める意向だった。反発した細野氏が「急いで決める必要もない。ここは一呼吸置いたらどうですか」と促した。蓮舫氏は同日、代表の座を争った前原誠司元外相に顧問を打診したが前原氏は断った。
〔中略〕
10月には衆院で2つの補欠選挙があり、共産党との協力が焦点となる。野田氏はかねて共産党との連携に慎重だったが、16日は「自民、公明の連合軍に挑むには野党の連携も不可欠だ」と述べた。党内を二分するテーマだけに、残りの人事次第では混迷に拍車がかかる可能性もある。
かねてから代表候補と目されていたが、今回の代表選ではいち早く蓮舫支持を表明した細野氏に代表代行を打診、そして代表選で争った前原氏には顧問を打診……。
党内の諸事情など私などには知るよしもないし、結党からさほど間もないこの党が今すぐ分裂するとも考えられないが、就任早々妙な手をうつものだと思った。
野党第1党の党首としての資質に、早くも疑問符がついたと感じる。






