蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

17歳少年、母親殺害?、首持ち歩き事件に思う。

2007-05-17 14:14:55 | 日常雑感
 5月17日(木)雨。肌寒し。
 
 先日来、報道されている17歳少年による母親殺害容疑事件。単なる殺害容疑だけでなく首を切り離したとして持ち歩き、警察に自首するという異常さ。何ともおぞましく、私には理解不能である。

 東京の多摩での少女誘拐連続殺人事件とか、神戸でのサカキバラ事件とかは、肉親ではなかった。
 だが、最近の歯科医の息子の妹殺人バラバラ事件とかにみるように、肉親でありながら、殺害して切り刻むとは、どういう神経なのだろうか。
 その行為に没頭している加害者の姿を想像すると、まさに身の毛のよだつ思いがする。
 しかも、いずれの事件でも、加害者(容疑者)は貧しい環境に育った者たちではないようだ。
 特に、今回の事件の被害者の母親は保育士だという。それも年齢から察するにヴェテランのようである。
 だとすれば、我が子の育て方にも普通以上の心配りであったことと思われる。
 そうしたなかにあっても、このような行為をしたのでは、とされる子になってしまったというのは、一体、どう考えればいいのだろうか。

 一番安易な解釈は、本人が持って生まれた特異な資質のためとすることだろう。
 しかし、こんな事件、少なくとも新聞報道というものが始まって以来、どれほど起きているのだろうか。
 過去には聞いたことも無いように思う。

 だとするならば、このような人間が次々のように生じるということは、やはり近年の日本社会のどのような多様な要因の相乗の結果なのだろうか。

 こうした犯行に対しては、少年法の厳罰化を言ってみたところで、何の処方にもならない気がするだけである。

 被害者の身になってみるとき、その場、その時の「何故!どうして?」という戸惑いと言い知れぬ恐怖はいかばかりであっただろうか。

 今は唯、人間という生きものの不可思議さと、恐ろしさに改めて考え込むほかないのだろうか。

 今日の国会での”衆議院教育再生特別委員会質疑”でも、この事件が話題にのぼったが、果たしてそれがいつの日にどのような効果を、あげられることとなるのであろうか。
 
母親の右腕も切断 部屋の植木鉢に 容疑の高3(朝日新聞) - goo ニュース