納豆の日の過ごしかた２００６（前編）

２００６年７月１０日。

すぐそこに迫った真夏日を予感させる、強烈な熱い日差し。

今年もこの日がやってきた。

そう、７・１０・・・

納豆の日だ。

昨年のこの日は納豆料理を作って納豆を祝った。

あれから一年。

今年は更にインパクトの強い祝典を企画。実行することにした。

その名も・・・








第１回　納豆早食い大会 in がわっち職場




概要は以下の通り。

//////////////////////////////////////////////////////////////////
　時間　　　：お昼休み
　場所　　　：早食い特設会場（会議室）
　参加者 　：男性×２（がわ含む）、女性×３、審判×１
　ルール　 ：①使用する納豆はおかめ納豆極小粒<（１パック５０g）
　　　　　　　 ②男性は納豆×５パック、女性は納豆×３パックを食べる（ご飯ナシ）
　　　　　　　 ③納豆は全てどんぶり器に移し、一度に食べる
　　　　　　　 ④あらかじめかき混ぜておく。かき混ぜ回数は自由。
　　　　　　　 ⑤たれ、からしの有無も自由。
　　　　　　　 ⑥よーいスタートで全員一斉に食べる。一番タイムの早い人が優勝。

優勝商品　：コラーゲン納豆×３セット
//////////////////////////////////////////////////////////////////

ちなみに費用は全て主催者（がわっち）の自腹。

ついこの間ボーナスを納豆につぎ込んだばかりだと言うのに・・・コッソリ辛いぜ。。



主催者のＧ氏は今だからこそ、こう語る。


Ｇ「正直あなどってました。なぜなら、私は本場水戸での世界大会に２年連続で出場（かつ予選敗退）した男だから。

それに皆、こんな大量の納豆を食べるのは初めてと洩らしている。一体ドコに私の敗北する可能性があったでしょう？」



主催者の挨拶＆ルール説明が終わり、各人納豆の準備を始める。


緊張した面持ちで、目の前の納豆を見つめる一同。



そして・・・



よーい・・・スタート！！



審判のストップウォッチが、過酷な戦のゴングを鳴らした。




ズルズルズルー




記念すべきこの日に、一斉に納豆をほおばる面々。


開始して間もなく、がわっちはある誤算に気がついてしまった。



それは・・・



あまりに地味な大会になっているということ。


そう・・・


誰もしゃべることができないので・・・


もの凄く、静か。



そうだった！

本場の大会では、沢山のギャラリーや司会のお姉さんがいて、かつＢＧＭが流れていたから盛り上がっていたのだ。

今回はそれらが一切無い。


ダメだ・・・地味すぎる！！


こうなれば一刻も早く自分が食べ終え、盛り上げていくしかない・・・！

そうは言っても、何だかんだで早食い弱者のがわっち（実績アリ）。速攻喉を詰まらせる。

水の準備を忘れたため、胸を叩いて詰まった納豆を胃へ落とす。

その行動が、かえって周りを盛り上げる結果になってしまった。屈辱。



黙々と、早食いは進行していく。


ふと、参加者の一人の言葉がこぼれた。


「しょっぱい・・・」


一同の目が合った。


そう。

ご飯ナシ、納豆オンリーはあまりにもたれの味がキツく、辛かったのだ。

嗚呼、これも誤算・・・！

調子に乗ってたれを全部使うんじゃなかった。


しかし。これは早食い大会。


辛さを気にしている余裕などない。

目の前の納豆を誰よりも早く平らげる。ただ、それだけ。

いける、いけるぞがわっち。

お前は参加者の中で唯一の経験者じゃないか。

かつての練習の日々を思い出せ！

それに、最近過酷な旅を乗り越えてきたばかりじゃないか。

あの時の辛さに比べれば、コレくらいの苦しみ、何てこともないだろう。


ホラホラ、あと一息だ！！ノンデノンデノンデー


鬼気迫る勢いで、ラストスパートに入ったその時・・・










隣の男性「あの・・もう食べ終わっちゃったんですけど」





tyo・・・






ちょっ！！



ちょっ！！



ちょっ！！



・・・


・・


・



というわけで―――




ここに、第１回早食い大会の優勝者決定（涙）！！


記録は２：４８。がわっちは…えとね…３：１０もかかっちゃったよ…一応２位…まぁホラ…主催者が１位は寒いしね……

ちなみに女性１位のタイムは３：３４。

これらの記録はがわ職場に永遠に語り継がれていくことだろう。


参加者曰く、

「納豆だけは初めてだったけど、意外と楽しかった」

「けっこうたれって塩分多いんだね」

「薬味もってこれば良かったかも」

「苦しい・・・」

など、様々な感想が寄せられた。


優勝商品のコラーゲン納豆は、結局女性参加者に配り、大会は無事終了。


皆様、参加ありがとうございました。




納豆だけが詰まった胃を抱えながら、午後の業務をイッパイ×２でこなすがわっち。


―――このまま納豆の日を終えるわけにはいかない―――


夕方から、第２章が始まる・・・


後編に続く。