さよなら ゆかり

メメント モリ

もう 半年過ぎちゃったねえ

2015年12月27日 20時42分36秒 | 日記


切れない洋服や下着はすべて捨ててしまおうと思っているけれど
なかなか 踏ん切りがつかなくてねえ。

しかも 猫の毛がいっぱいだったけど
もう落ち着いた感じだよ。

どうして あんなに 猫が好きだったんだろうねえ
犬もプードルだけならわかるけど
最期は 寿命長いアフガンハウンド二匹もどうするつもりだったんだろうなあと思うよ。

二匹とも
なんとか いい人にもらわれていったけど

私は 動物を飼ったこともない、、

いや 文鳥を卵の時期から飼ったことはある
でも 数年で殺してしまったも一緒だから
どうも 生き物は 私には無理なので
よくわからないんだけれど

多頭飼いしたいのかなあ

今現在 ぞうあざらしのような 体重50キロはある生き物と一緒に暮らしているけれど
自力で動けなくなってきた非協力的な生き物を
なんとか 皮膚も傷つけないように臭くないように生かすのって大変なんだよね

しかも
私は いまだから 体力気力も安定してるけれど
若いころの方がむしろ不健康だったから
いまさら 動物を死ぬまで面倒見られるかどうか
責任持てないんだよね

癌も鬱も 他もろもろの病気もやっちゃうとね
生きているのって運だなあって

あなたが死んでから特に思うよ。

もっともっと いっぱい癌をいろんなところに持っていても
死なない人は死なないで暮らしているんだもの同い年で。


何で死んだかなあ

なんで 気づかなかったかなあ

目の前にいたのに

って そればっかしだよ


頭に毛が生える前から知り合いだったのに

私は未だに信じられない
毎日のように位牌の前に座っても
もう 遅いんだなあってことなんだよ。


一年間は通い続けるけれど
それまで おばさんや おにいさんが店と家をたたまないことを祈るのみだ

そうなったら


あなたの灰を何とか手に入れたいと思った
あの時の私に戻ってしまうかもしれないと思うんだよね。

灰なんか何の意味もないのにね

リンパ液が流れなくて腕が棍棒のように固くなって腫れあがっていたのに

2015年12月19日 17時05分12秒 | 日記


どうやって こういうものを完成させていったのかと思うけれど

多分 これを仕上げる前は

まだ 腕は痛くなかったんだろうと思う。
大事に思っていた別荘の近所の奥さんにプレゼントしたらしい。
彼女がやりたかった事を
やってくれた人たちなんだろうと思う。

美味しいパン
楽しい会話
ご近所さんという気楽さ
美しいものに囲まれた生活

お金は十分にあったんだろうけれど
命が続かなかったのは残念だけれど

あなたのお兄さんが

もう 苦しい息の下
入院先の部屋で
どうやって見送ってほしいんだ?
どうしてほしいんだ?と 聞いたらしいんだけど

「自分の思うように生きてきたから欲がなくて
何もいらないというんだ 何もしていらないというんだ」って
普段 特別に付き合いがない家人にまで 俺はどうしたらいいんだって
話したらしいよ。

幼馴染の私には
随分と強がっていたのか
もしくは 私がどれだけのもんなのか
ためしていたのかもしれないね。

正直

私は
あなたの言葉を取って話してしまうお兄さんは苦手だったよ。
あなたに話しているのに
あなたに話をさせないでどんどん自分で話してしまうんだものね

でも 考えてみたら
病気でしんどい妹に話をさせたくなかったのかもしれないね
いまでも

お兄さんが言うとおりに病室に行かないでいたのは悔やまれるけれど
咳き込んで熱が出た状態で行くのはご法度だったんだよ
あなたが逝ってしまう三日前に
一時間以上シャワーを浴びて帰ってきてからも居座ったという
人たちを恨んでもみたけれど
その人たちはその人たちで
毎日毎日あなたと一緒にプールで過ごしていた人たちだったし
いまでも
あなたの事を思い出しては泣いてる人もいるから
最期まで愛されていたという事で
私が恨むのはお門違いだと思っているよ。

さらに 私はあなたの義理のおかあさんが特に小さい時から苦手だった。
なんだか いつも人の事をバカにしているような気がしていたんだよね
言葉のはしはしに
悪く意味を取って皮肉を言うという
先走った考え方をする人だと思っていたから
避けていたんだ

でも 今 少しずつ触れてみると
あなたが最後まで守ろうとしたものがあの人にはあるよね。
86歳になっても
自分でリュックを背負って買い物に行って
あなたのお兄さんの昼食を作って
たまに私に煮豆やサツマイモをふかして食べさせてくれるよ

そして 少しだけ あなたを思い出させる言葉をくれる

今年中には このあなたが作ったものと同じものを完成させて
おばさんにあげるつもりなんだけど
うまく行くかどうかわからないわ。

本当は自分で持って行くつもりだったんだけれどもね

あなたと一緒で
出来上がってしまったものに全く興味が無くなるという事が一緒なんだよね。
そういうところまで同じ考えだったのに
生前 どうして 話をしなくなったのか
変な意地を張ったのか
私は一生後悔するんだよ。

ともあれ

おばさんが 

「ゆかりちゃんは 疲れるから あんまし根を詰めないほうがいいよっていっても
疲れているからこういうことをやっているんだってこまごましたことをやってたんだよね。
でも 私には一つも残してくれなかったんだよね」

って 言っていたから 私が作って おばさんに残すね。
受け取ってくれるかどうかはわからないけれどね

なんたって お兄さんは
私があなたの病室にあげたものを
引き取れって言って返してよこしたからね

まあ それはそれでいいんだけど

御棺に収めてくれてもよかったんだけどね
石だから焼けなかったってことなんだろうね
そうとってるよ

悪くとる事はないんだ

あなたがいなくなったお店は
処方という機能が無くなったから
看板が消えたよ。
町で唯一の女性の薬剤師だったあなた。

けして おごることなくつとめたあなた

がんばったよね
寂しいお葬式だったという人もいるけれど

私は未だにだれがどういう風に来ていたか見ることも無く
覚えてもいない
ひたすら泣き崩れて支えられていたからだ

焼き場で泣き崩れたおばさんのことは
支えたつもりだけどね

ああ

百合が嫌いだったというあなたの枕花をユリで飾ったことを許してちょうだいね

おばさんから いろいろいただいたんだよ

2015年12月14日 19時27分33秒 | 日記


1つずつ 整理していこうと思う。

中には もったいないからと思ったんだろうけれど
とてもじゃないけど 使えないものもある。

幸い 私たちは背丈が似ていたから
ある程度は 使えるんだけれど

このルームシューズはとても気持ちがよくて暖かい
でも あなたが使っていたという形跡がないのが不思議なんだよね。

お通夜のあった日の朝
ご遺体のそばにくっついていた私に

「下着までアイロンをかける人だったからね」という話を聞いて

大昔の私みたいだなと思ったんだ。


いまは

私はアイロンに触ることも無い
随分と変わってしまった自分に気づいて
なんだか 気持ちが悪かったりするんだよ。


ねえ

私が あなたの服を着ていることは気持ちが悪いかい?

全然夢にも出てこないと思っていたのに
あの日 某ホテルの一室で
壁から出てきて
ベッドに寝ていた私の顔の上に
キスをせんとするばかりにくっついて
しかも さかさまだったけど
目は真っ白でうるけてるし
口はニマニマ笑ってるし
生前のぶっきらぼうな顔とは違って
ぞっとしたんだよ

ホラー映画で
死霊のはらわたってのがあったじゃん

Evil Dead 1981 Full Movie HD


あれの床から出てくるやつみたいな感じだった



私が着てきたあなたの服を着ながら

「あんたが着ると ベタベタして気持ちが悪いんだよ」

って 言ったよね。

夢なんだか そうじゃないんだ
びっくりして大声出した後で

冷静になって

夢なら怒ってもいいんだよな と思ってさ

普段誰にも啖呵きったことないんだけど

「死んだあんたの服を着てやってるんだから
ありがたく思えや!」

って 叫んだところで 目がしっかり覚めたんだよね。

リアルすぎて
その後 なんだか 安心して寝られたよ。

こ憎たらしいこと言ってくれたけど
入院してあっという間に死んでしまったあなたと
まともに何年間も話をしたことがなかったから

面と向かって話をしてこなかったから

夢でも


私はうれしかったんだよ。



毎日毎日 神社にいって
般若心経をかいてこよりにしたものを結んできたけれど
100日すぎてからは 家で毎日 
家のご先祖をまつっているところで香を炊いて
水を換えて 美味しくできたと思ったものを置いて

そのあと あなたの家に行って
仏壇にお参りしているよ
さすがに 週末は避けているけれど

幼馴染だから
会社の前に家があるってことは幸いだった。

息を吸うように

生前まったく上がったことがない
あなたの家に行っている意味がないことくらい

私だってわかっているのだよ


でも

一年間は
こうしてすごす

要介護5の寝たきりの母親を家でみているからと言って
あなたの病気に気づかなかった私が
あまりにも あまりにも

薄情だと思っているんだよ。

ごめんね



ごめんね