ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

北海道旅行(6)

2005年09月21日 | 旅行
早起きして宿を抜けだし、車で湯沸岬灯台まで行ってみることにした。駐車場からはしばらく歩いたが、岬の先端から見る風景はすばらしく、沖合に何艘も漁船が出ているのも絵になる。我を忘れて、写真を撮り続けていたら、あっという間に小一時間経ってしまい。朝食の時間もあるので、宿へと引き返していった。
 食後は手早く荷物をまとめ、8時過ぎに宿を立って霧多布湿原へと向かった。まず、浜中町霧多布湿原センターへ立ち寄ったんだけど、開館は9時からとのことで中には入れず、外から湿原の写真を撮ろうとしたが、あまりよい眺望ではないので、引き返すことにした。霧多布湿原は、徒歩で周遊できるところも少なく、ちょっと残念だったが、次へと向かうことにした。
 太平洋岸を東へ向かったんだけど、とてもよい眺望で、運転していても心地よい。途中、風景写真を撮りながら、落石岬へと至った。草原の真ん中にゲートがあって、それ以上は車で入れず、仕方がないので、その道路脇に車を駐めて歩き出した。前方に、コンクリート造りの廃屋があったが、どうやら無線中継所の跡のように見えた。その裏から、木道がまっすぐ、森林の中を貫いている。そこをずんずんと進んでいくと、15分ほどで灯台へと至るとのことだが、木道の幅は狭く、大人2人が横向きになってなんとかすれ違えるくらいなんだ。その上、高さが1m位あって、下は湿地なので、落ちたらどろんこになりそうだ。そんなことを思いながら歩いていったんだけど、誰一人すれ違う人はいなくて、深閑としていた。森から出て、草地に入ると正面に赤と白に塗られた灯台が佇立していて、とても絵になっている。周辺は断崖絶壁が続き、太平洋の眺望もすばらしいのだ。いろいろな角度から写真を撮っていたら、時の経つのを忘れてしまうかのようだった。

 落石岬灯台

 次の予定もあるので、撮影を切り上げて戻っていったが、後ろ髪引かれる思いのする所だった。車まで帰ると近くにオオモンシロチョウが飛んでいたので、それをカメラに収めてから、さらに東へと向かった。
 その後、花咲岬にも立ち寄って、岬と灯台の写真を撮ったんだけど、ここには根室車石というのがあって、名所となっている。落石岬とは異なって、観光客も結構来ていたのだ。ここから眺める太平洋もすばらしく、次々と写真を撮っていったのだが、灯台下でぐらぐらと揺れたのには驚いた!後で、聞くと震度4の地震だったんだそうだけど....。

 花咲灯台

 それからは、再び東進を続け、根室市街を通過して納沙布岬へと至った。ここの土産物屋兼食堂で昼食をすませてから、周辺を散策したんだけど、最東端へ達したというのは感慨深いものだ。天気も良くて、納沙布岬灯台からは北方領土の歯舞諸島、国後島、択捉島までもが見渡せた。灯台周辺でたくさん写真を撮ってからは、「北方館」「平和の塔」などにも入って、北方領土問題についての知見も得た。

 納沙布岬灯台

 その後は、根室湾を右手に見ながら、西へ走り、ノッカマップ埼灯台へも立ち寄ってカメラに収めてから、さらに西進した。再び根室市街を通過し、国道44号線沿いにある風蓮湖畔の道の駅「スワン44ねむろ」で小休止した。
 それからは、国道244号線で北上したが、別海町域は、広大な平原の中に、牧場が続いていて、北海道らしさを感じさせる。北方領土展望台にも立ち寄ってから、野付半島の付け根にある今日の宿、オホーツク温泉「国民宿舎 ホテル楠」へたどり着いたが、鉄筋コンクリート造りのしっかりしたて建物だ。
 部屋に荷物を置くとさっそく温泉浴場へと向かったのだが、このお湯が思いの外良くてびっくりした。無色透明の少し熱めの湯が、掛け流しになり、浴槽から溢れていたのだ。入るとぬるぬる感があって、とても心地よい。
 気分良く入浴をすませて、部屋に戻ると、ほどなくして大広間での夕食となった。食卓には、サケのチャンチャン焼き、シマエビ、イクラ、コンブ、天ぷら(サツマイモ、シシトウ、シマエビ)、サンマの唐揚げ、サンマの刺身など地物ばかりが並べられていた。そしてサケの頭があったのだが、これがやわらかくて丸ごと食べられるように調理されていた。特に、サンマの刺身は絶品で、周辺の海域で今漁の最盛期とのことでまさに旬のものなのだ。1泊2食付き7,900円(込込)の低料金にもかかわらず、よくこれだけのものが出せると感心した。お酒も2合冷やで頼んで、大いに飲み食いした。
 後は、部屋に戻って、テレビを見ながら明日のコースを考えていたが、内陸部に入っていって、秘湯巡りをしようなどと考えていたら眠くなってしまった。それで、床に就いたら、心地よい眠りに落ちた。
続く