トラヴィック≠ザフィーラ

 昨晩、GMが富士重工業(スバル)の持ち株を手放し、その株をトヨタが購入する、つまりスバルがGMグループを離脱し、トヨタグループの一員なる話を書いた。この中でGMグループの一員として、日本では(今は)お世辞にも成功しているとは言えないオペルのミニバン、ザフィーラトラヴィックの名でスバルが販売していると書いたが、この続きを少しだけ書いておきたい。

 ザフィーラトラヴィック、正確にはnot equalなのである。ザフィーラはドイルツのボーフム工場で生産され1.8Lエンジンを積むが、トラヴィックはタイの工場で生産され2.2Lのエンジンが搭載されるという違いがあるのだ。

 一見同じように見えるこのザフィーラトラヴィック、生産される国も違えば積まれるエンジンも別者なのである。ザフィーラは以前からオペル車を扱っているヤナセが販売していたが、スバルトラヴィックの販売を始めるのを機にザフィーラの販売を取止めている。簡単に言えばヤナセの持ち駒であるザフィーラスバルに譲り渡し、スバルザフィーラそのものではなく、国産車に近い価格で販売できるタイ製のトラヴィックの販売を開始したということである。

 さて、このトラヴィックスバルがGMグループを離脱したことから遠からず販売が中止されるものと思っていたが、実は既にスバルのラインナップから落とされていることが判明。このページの上部にある車種一覧には「TRAVIQ」の文字は既に無い。

 実はトラヴィックのオリジナルたるザフィーラは今年の3月のジュネーブショーでその2代目がお披露目され、ヨーロッパではこの夏から路上を走り始めているのだ。ちょうどいいタイミングと言うべきなのか、モデルチェンジの時期がたまたまスバルのGMグループ離脱と重なっただけなのか、スバル上層部ではこのことを予見し、トラヴィックを自社のカタログから落としたか。

 トラヴィックスバルの店頭から消えて数か月後、来年始めには今度は2代目ザフィーラが日本に上陸することになりそうだ。販売は、ヤナセなんだろうな。

 でもさ、ヤナセは初代ザフィーラを販売したのはいいけれど、2年程で販売を中止している。結構売れていた同じオペルのビータの販売を止めて売れもしないメリーバに切り替えたりと、どうも企業姿勢に問題ありのように思えるのです。今度こそはしっかりと腰を据えて取り組ん欲しいものですね。


 今日の1枚は紫式部(ムラサキシキブ)。紫式部と聞くと源氏物語を思い浮かべるけれど、江戸時代には「実むささき」「玉むらさき」などと呼ばれていたようなので、直接の関係はなさそうです。
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コメント
 
 
 
スバル (きつねのるーと)
2005-10-08 00:31:19
スバルの経営は一体どうなっているんだか…。私の記憶では日産グループとして生き残っていたように記憶していたのですけど…、自動車業界の組織改変は魑魅魍魎の類になっていて、まさに複雑怪奇奇奇怪怪です。

とは言え、スバルは一貫してWRCにチャレンジし続けるとの事なので、地道に応援しています。それに、私はスバルの水平対抗エンジンのサウンドが大好きだったりして…

でも、先日のラリージャパンは本当に惜しい事をしました。もう少し勝てたのに、最終レグでリタイヤとは、悔しいです。
 
 
 
否定されるのは嬉しい (ザフィーラ乗り)
2005-10-20 12:44:29
こんにちは、ザフィーラ乗りの者です。

トラヴィックは生産国は違えどザフィーラですよ。

品質面でもタイ生産のザフィーラ(+トラヴィック)は

一部欧州に輸出していました。

生産国が違うからといってnot equalとはいえないと思います。

だからこそザフィーラ乗りとして悔しい思いをして来ました。

トラヴィックに積んである2.2L、1.8L(後期から販売した)エンジンは、

ドイツ工場製オペルECOTECエンジンです。

(2.2Lは少量GM米工場製もありました)

スバルで売る際にECOTECのマークを取っただけなのです。



ドイツオペルにはザフィーラに2.2Lエンジンの設定もありました。ただ、2.2Lが日本に上陸しなかっただけの話です。

その証拠に今回発表された新型ザフィーラ日本仕様は

トラヴィックの2.2Lを直噴化したエンジンを搭載しています。

全世界でザフィーラは140万台生産されています。

スバルはトヨタの元で経営体質は良くなるでしょうが、トヨタの言いなりでは独自性は消滅します。

トヨタの異端児として孤軍奮闘して欲しいですね。
 
 
 
スバルの方がマシ (ザフィーラ乗り)
2005-10-20 12:53:41
ついでに言うと、なぜオペルヴィータ販売止めたかというと

初期型故障頻度が異常に多かった事で、イメージ悪化の一途を辿っていた、他の最新コンパクトカーと比べ狭かったので販売が低下していた為でした。

しかし今既に日本のオペル販売量ジリ貧(ヒュンダイより売れていない)な状態では、

少しでも台数増えて欲しいと思うので、ヴィータ再開する可能性はあります。

ただ、ザフィーラのトラヴィック名販売で、ヤナセとGMは決裂寸前。

本当に関係改善されたのか疑わしいです。

ヤナセもですが輸入権を持つGMの企業姿勢に問題がありますね。
 
 
 
コメントありがとうございます (郷秋)
2005-10-21 09:59:59
きつねのるーとさん、こんにちは。

>スバルの水平対抗エンジンのサウンドが

確か現行型になってあの独特のサウンドがなくなりましたね。排気系を最適設計にしたらなくなったとか。スバリストには寂しいことだと思います。



ザフィーラ乗りさん、初めまして。ようこそいらっしゃいませ。

ご覧になる方の、考える方の立っている場所によってものの見方は変わってくるものですね。≠ではなく≒にしておけばよかったかも知れません

>日本のオペル販売量ジリ貧

そうですね。ヤナセがVWからオペルに鞍替えした(せざるをえなかった)後、アストラが馬鹿売れでしたが確かに最近ではさっぱり見かけなくなりましたね。我が家にはまだ初代アストラが住み着いていますが

 
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