満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『DON』

2008-09-10 01:41:50 | 映画

皆様ごきげんよう。もう「明らかに理解できてないなコレ」と思ったけど一日喋り通して後任の方への引継ぎを進めた黒猫でございますよ。
詰め込みすぎて混乱したのか、画面を見ながら「もっと右です」と言えば左、「もっと左です」と言えば右にスクロールするようになってしまい、「お茶碗持つほうです」とか突っ込んだほうがいいのかどうなのか迷いました。
いいの、とにかく全部一通りやる。一週間わたしがいない間に多分全部忘れそうですが。

ところでちょっと遅くなりましたが、先日の映画の感想を。久々の自腹映画です。

『DON 過去を消された男』

※今回あらすじが複雑なので、ほぼパンプから転載します。ご了承下さい。

マレーシアに巣くう国際的な犯罪組織を仕切る男ドン(シャー・ルク・カーン)。彼を捕まえようと、インド警察機構のデシルバ警視(ボーマン・イーラーニー)と国際警察機構のマリク部長(オーム・ブリー)は躍起になっていた。
裏切りを許さないドンは手下のラメーシュを始末し、その婚約者カーミニ(カリーナー・カプール)も警察に協力して殺されてしまう。
ラメーシュの妹ロマ(プリヤンカー・チョープラー)は復讐を誓い、ドン一味に潜入した。インドでの取引に赴いたドンはデシルバ警視に追われ、瀕死の重症を負う。

警視は密かにドンを病院に収容する一方、ドンそっくりの若者ヴィジャイ(シャー・ルク・カーンの二役)と取引し、結局病院で死亡したドンにすりかわって極秘に組織に潜入させた。
その頃、かつてデシルバ警視に逮捕され、警視に恨みを持つジャスジート(アルジュン・ラームパール)が警視を狙って姿を現す。しかし警視は組織との抗争の最中に乗っていた車ごと炎上し帰らぬ人に。

ドンが実はヴィジャイだと知っていて、証明できたのはデシルバ警視だけ。ヴィジャイはドンとして警察に追われることに!

というようなお話。



ほぼパンフから転載しましたが、ホントはもっともっといろんな筋が絡み合ってストーリーが二転三転します。う~ん、期待とは違いましたが斜め上行く面白さでした。

そもそもこの映画、舞台はほぼマレーシア。もうすぐマレーシアに行こうというわたしを祝福するかのよう(どうでもいい)。なので、インド映画!と思って観に行くとあてが外れるかもしれません。映像のクオリティといいストーリーといい、普通に面白い映画でした。
シャー・ルク演じるドンはダークヒーローというよりも普通にクールな悪人役で、これじゃあシャー・ルクのあの調子のいいマシンガントークはナシか・・・と思ったら、替え玉となるインドの若者ヴィジャイはそっち系でした(笑)。わたしはこっちのほうが断然好きです。一番インド映画っぽかったのはこのヴィジャイの登場シーンの歌と踊りかな。
そうそう、インド映画なので、やはり歌とダンスはあるんですが、ドンのパートでは基本的に大人数では踊らなかったり、踊ったと思ったらバックは白人だったり、国際色豊かでした。


それにしてもロケがとても贅沢。
クアラルンプールのシンボル、ペトロナス・ツインタワーを結ぶブリッジの上をある人物が逃げるシーンはすごかったです。こわ~。ここにも行かなくちゃ(笑)。
あと、ドンだと思われて追われるヴィジャイとヒロインのロマがインド人街に逃げ込むシーンを見て、ここには是非行かねばと再び強く思いました(笑)。旅行の楽しみが増えて、何だか得した気分です。

シャー・ルクは普通にかっこよかったなあ。鍛えてますね身体。しょっぱなから肘を使ったアクションにはニヤリとしました。
ちなみにストーリー上とても重要な人物、デシルバ警視を演じるボーマン・イーラーニーが伊吹吾郎さんに見えて大変でした(笑)。眼と眉の感じが似てると思います。
あと、こちらも重要な役柄、ジャスジート(アルジュン・ラームパール)がイケメンでした。きっと日本でもイケメンで通る、そういう顔立ちです。インドの俳優さんも色々ですねえ。

それにしてもあのラストにはびっくりしたなあ。伏線はあったといえばあったけど、そう来るとは。ううーん、斜め上。
実はこの映画、1978年のアミタブ・バッチャン主演の同名映画のリメイクなんだそうですが、ストーリーやキャラクターはかなり脚色したそうです。こっちも観てみたいな。

ちなみにラジニ信者のわたしといたしましては、ドンがちょっとかっこいいことするたびに入る「ドン・・・」というサウンドエフェクトはラジニの「バーシャ」のパクリじゃねえのとか思いました(笑)。

あ、シネマート六本木では、インド映画が日本で上映される際、省かれがちなインターミッション(休憩)がちゃんと入りました。感心感心。
そして冷房が結構きつかったので、寒がりの方は劇場で貸し出してくれるブランケットを借りておくといいです。ブランケット借りてストールを持参していったわたしは勝ち組。

あと二本、どうにか都合をつけて観に行かねば。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする