満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『スピード・レーサー』

2008-07-10 02:08:47 | 映画

皆様ごきげんよう。昨日は寝てしまったので、ちょっとだけ朝書いていこうと思ったらgooブログメンテで書けませんでした黒猫でございますよ。

今日も映画レビューを。

『スピード・レーサー』


父はレーシングカーの設計および製造、兄はレーサーという、レーサー家で育ったスピードは、当然の如くレースに夢中。学校にいる間もレースのことしか頭になく、迎えに来た兄・レックスの車でコースを走ってもらうのが大好きな子どもだった。
しかしある時、兄は子どもだったスピードにはわからない理由で家を出てしまい、その少しあとに参加したレース中の事故で死んでしまう。
兄をヒーローと崇めていたスピードはそのまま大人になり(エミール・ハーシュ)、父(ジョン・グッドマン)、母(スーザン・サランドン)、そして恋人のトリクシー(クリスティーナ・リッチ)など、家族の協力のもと、かつての兄を彷彿とさせるような地元の人気レーサーとなった。

そんなある日の朝、レーサー家に巨大企業・ローヤルトンの社長(ロジャー・アラム)がやってくる。スピードのスポンサーになり、全面的にバックアップしたいというのだ。豪華な自社ビルに案内され、設備等を見学したものの、レーサー家はずっとスポンサーなしでやってきたため、あまりに規模の大きい申し出に全員が戸惑う。
熟慮の末スピードがオファーを断ると、社長は豹変し、罵声を浴びせてレーサー家の邪魔をすることを匂わせる。
そしてスピードは、ひょんなことからローヤルトンがレース界で昔から不正を行っていることを知ってしまう。

今後レースに出たら、妨害を受け、最悪の場合殺されるかもしれない、と不安を抱きつつも戦いの決意を固めるスピードのもとに、謎の覆面レーサー、レーサーX(マシュー・フォックス)とFBIが現れる。長年にわたりレースで不正が行われていることを暴きたいのだという。
スピードは利害の一致したレーサーX、ライバルでもあるトゴカーン(Rain)とともにチームを組み、兄が命を落としたクロスカントリーレース「クルーシブル」に家族に内緒で参加するが・・・?

というようなお話。



わたしが観たのは東京ドームで行われたプレミア試写会でして、主演俳優が来たんですが、「ほぼグリーンスクリーンの前で撮ったので、どんな映像になってるかわからない」と言っていました。
まさにその通り、ファンタジックというかなんというか、全体的にギラギラしい仕上がりでした。なんかポケモンフラッシュを心配してしまいましたよ(笑)。TVをみるときはへやをあかるくしてはなれてみてね!


日本のアニメ『マッハGO GO GO』の実写化・・・というほど原作に忠実なのかわかりませんが(わたしは原作をよく知らないのです)、たまに怪しい日本文化の描写があって面白かったです。弟の観てるアニメは日本語だったり、ニンジャ(?)出てきたり。エンドロールの歌も例の「マッハGO~GO~、マッハGO~GO~」というやつのアレンジ版でした。
日本人では真田広之が少しだけ出演していました。ムシャ(=武者か?)というなんだかいかにもな会社の社長の役です。上映前に主演の俳優さんのインタビューがあったんですが、真田広之も来てまして、同じレベルで扱われていました。その割には出番が少なくて残念。次回につないでいけるといいですね。

そうそう、スピードの弟スプリトル(ポーリー・リット)とペットのチンパンジー、チムチムのおとぼけコンビはよかったです。アメリカのやんちゃでませた少年って感じ。ああいう雰囲気大好き(笑)。チムチムは一体どこまで実写なんだか。それともあれ全部調教?かなり普通~に人間並みの生活をしてましたよ。

見どころはもちろんレースのシーンなんだとは思いますが、個人的にはクロスカントリー中盤のレーサー一家の戦闘が一番面白かったです。そこだけ香港アクション映画みたいでツボでした。Rainのアクションが結構よかったです。

レーサー一家の家族の睦まじさがよかったなあ。お父さんがいかにも家長という感じで。でも決して横暴なだけではなく、本当に家族のことを想っています。そして強い。あの体格、絶対只者じゃあないと信じてましたが裏切られなかったぜ。パパ大好き!(笑)
あと、スピードの彼女・トリクシーはなんかもう彼女じゃなくて完全に嫁だよなと思いました。普通に家族の一員として家にいるし。でもファッションがいちいち可愛らしくキュートでした。この映画、女性陣のファッションはどれもすごくお洒落でした。クロスカントリーの開始のピストルを撃った女神のような黒人女性はちょっと凝視してしまうくらい綺麗だったなぁ。

面白かったですが、レース界の不正に絡むストーリーが思っていたよりちょっと複雑だったかも。まあ、全部が理解できなくても「スピードは卑怯な妨害に負けずに勝ってみせるぜ!」という点さえ理解できればOKだと思います。

それにしてもフルネームが「スピード・レーサー」ってどうなの。そこが一番のツッコミどころか。

コメント
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