満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『容疑者Xの献身』

2007-01-16 00:42:13 | 

皆様ごきげんよう。眠さMAX、黒猫でございます。

えー、今日は本題に入る前に、ここ数日、朝晩一生懸命納豆を食べている方々にひとこと申しあげたいと思います。
納豆のパックを開ける前に、ご自宅の食料棚を確認して下さい。

粉寒天は食べ終わっていますか。

終わっていないならまずそれから消費して下さい。話はそれからです。以上。

・・・すいません、今の、主にうちの母に向けて言いました(笑)。

まったくなあ、情報番組ってやつは。大衆は惑わされすぎですよ!多分そろそろ納豆食べ過ぎてお腹を壊す人とか出てくると思いますよ。何事も過ぎたるは及ばざるが如しですよ。自己責任で試されるがよろしかろう。

ちなみに万が一この手の情報番組でマンゴーと赤ワインの美容効果やら痩身効果が証明され、争奪戦になるという由々しい事態が出来した場合、誰が相手でもわたしは戦います。ごめんなさいね。そんなポっと出のにわか愛好者に譲ったりする気はなくってよ。「さがれ下郎!」くらい平気で言い放つかと思われます(笑)・・・そんな日が来ませんように。もしもそんな日が来てしまったら、皆様、わたしの活動範囲内は避けて通ったほうがいいですよ(笑)。




さて。今日は久しぶりに小説の感想を。
元旦に20ページばかり読んで放っておいた『容疑者Xの献身』(東野圭吾著、文藝春秋)です。

中年の数学教師、石神は、アパートの隣の部屋に越してきた花岡靖子に密かに想いを寄せている。靖子は弁当屋で働き、中学生の娘・美里を女手ひとつで育てているが、どうやら別れた亭主に未だに煩わされているらしい。このアパートへ越してきたのも、放蕩者の別れた亭主から逃れるためだった。
そんなある日、石神は隣室で激しく言い争う音を聞く。大丈夫かと訪ねてみると、靖子と美里は別れた亭主の死体を前に呆然としていた・・・。
石神は徹底的にふたりを庇うことを決意、死体の処分を引き受けたうえ、二人に指示して犯行の形跡を消し、偽のアリバイや証拠を用意してやり、ふたりに嫌疑がかからぬように警察の目を惑わせるが・・・?

というようなお話。

今ちょっと別口でSFを読んでいて、そっちは読むのに非常に時間がかかっているのに、こっちはものの数時間で読めました。うん、登場人物も少ないし、設定が現代日本なので何も予備知識もいらないし、すらっと読めました(笑)。

真犯人を憎からず思い、庇ってやることにした主人公石神は数学教師なのですが、本当ならどこかの大学で数式を解くことだけを極めていたであろうというような10年にひとりとかの天才という設定なのです。本筋とは関係なく石神が「最近の生徒は頭の使い方が下手になってきている」とか思うたびに、何故かわたしがすいませんと思いました(すごく数学のできない生徒でした)。だってわかんないものはわかんないんだもの・・・。

犯行隠蔽にあたり、何か数式とか展開されたらもう理解できないなと思っていましたが、そんなことはなかったので文系の貴方も安心☆
それにしても常人には考えもつかないようなことを・・・。ビックリしました、その発想に。
最後のほうの石神の心境には涙。犯罪者を庇う話なので、明るいエンディングは望めないにしても、大体予想はつくにしても・・・ううーん、やるせないですね。

東野圭吾さん、まだ3冊くらいしか読んだことがないんですが、結構いつも毛色の違う話で面白いです。引き出しの多い作家さんなんですねー。


コメント
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