忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2009.1.15

2009年01月15日 | 過去記事
現在の韓国にも「姦通罪」が存在するが、イランでは同罪で「石打ちの刑」で処刑される。昨年の12月にも行われたとロイター通信が伝えた。▼下半身を土の中に埋め、住民らが石を投げつけて殺す。非常に残酷なイメージであり、国際社会からは非難されているらしい。まあ、たしかに乱暴な感じはする。▼日本でも「ノコギリひき」という処刑法があったらしい。この場合は土中から首だけを出し、その首を竹の「のこぎり」で斬り落とす。被害者が直接に「のこぎり」をひくこともあったそうだ。加害者は絶望しながらこと切れる。▼今の日本では信じられないが、死刑、処刑とは「苦しませて殺す」ということだった。無論、その理由は「犯罪の抑制」も包含される。身勝手な犯罪を行ってしまう程度の人間にも理解できるシンプルなシステム、その方法もわかりやすくて残忍、プリミティブな手法が効果的だった。恐らく、犯罪者は「捕まるくらいなら自殺を選ぶ」ほど恐怖したはずだ。当然、それ以前には「法を犯すこと」を躊躇わせる効果もあった。▼昨年4月、東京都江藤区のマンションで「神隠し」とされた東城瑠理香さん(当時23歳)は、同じ階に住んでいた星島貴徳(34歳)に殺害され、首だけではなく「のこぎり」で四肢を落とされ、細切れにされて下水に流された。遺族は検察官の質問に答える被告の供述に耐えきれず傍聴席を外し、通路からは嗚咽する声が聞こえたという。▼星島被告は法廷で「自分は死刑に決まっている」と叫んだそうだ。その死刑ですら、首を吊り、頚椎骨折して死ぬだけのことだ。ある日突然、何の罪もなく、自宅玄関で襲われ、連れ去られて目隠しされ、タオルを口に突っ込まれ、何の前触れもなく首から包丁を突き刺され、数分かけて激痛を味わい、恐怖と不安の絶頂のまま絶命した被害者女性の苦痛と比するならば、実になんでもないことだ。▼星島被告にはこんな処刑法がいいと思われる。かつてのオスマントルコ帝国で行われた方法だ。罪人の肛門から鉄串を通し、左肩甲骨の隙間から貫通させ、息がある状態で水を与え続ける処刑法があった。数日は意識もあるそうだ。そこにガウンをかけてあげるわけだ。「風邪をひかないように・・」と。石をぶつけるなんて優しすぎる。


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