忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

やばせの船は早くとも 急がば廻れ瀬田の長橋

2012年12月29日 | 過去記事
江戸時代初期。東海道を下って近江の国の大津に出る方法はふたつ。歩いて行くか船で行くか。瀬田廻りの陸路で歩いて琵琶湖を越えるか、草津宿の矢倉から八橋に出て、琵琶湖を船で渡るか、だった。 距離にすると8キロほどしか違わないが、船で行けば先ず、歩かないで済む。荷物を持たないで済む。それに絶景を眺めながらの船旅だ。のんびりと酒でも飲んでいればいいし、合わせて「早く着く」とのことで人気は船だった。し . . . 本文を読む