MYBLOG

歴史Blogを志向しています。このBlogのSite Masterの名前は、高木紀久です。

中国帝政期(王政期含む)の組織構成

2024-10-10 20:23:45 | 帝政期中国の組織構成
中国帝政期(王政期含む)の組織構成


王府


統帥府


内政府


参謀府


王府を国家の頂点として、統帥府、内政府、参謀府の三つの省庁が存在する。この三つ(統帥府、内政府、参謀府)は、互いに同格位であり、そのうちのひとつが他より抜きん出て優位ということはない。実際には、この三つ(王府以下の三つ)以外にも外交府、人事府などが存在するが、ここでは、話をわかりやすくするため、この三つに絞って解説していく。


王府…
この時代(王政・帝政期)における最高君主である帝王が君臨する宮府。国家元首である帝王が政務を見るところ。当然、統帥府、内政府、参謀府の三つの国政を司る部署にも優越する最高機関。通常、内政や軍事に関わる事項は、王府以下の三つの省庁である、統帥府、内政府、参謀府が行うが、それらに直接介入でき、場合によっては、直に軍政を左右することも可能という最高に権限のある部署。


統帥府…
軍事府。王国(帝国)の軍団を統轄する部署。防衛庁。国防軍。国の防衛と外征を行う部署。軍事官僚である武官によって構成されている。軍事の全権を、帝王から委任されている省庁。戦略要綱の実行は、武官のトップである尚書(元帥に相当する。)が行うが、このポスト(尚書=元帥に相当する。)は、時代や国ごとに名称が異なる。代表的なものは、司空、討逆将軍、中郎将、尚書僕射などである。


内政府…
行政府。丞相府。内務省。帝王に代わって国の政治を見る部署。帝王親政でないかぎり、国の政治は、内政府によって執行される。文官によって構成されている。この部署の長官は、文官のトップである丞相である。


参謀府…
幕僚府。国家百年の計を定める部署。国家の大観となる大戦略を画定するところ。帷幕の将である幕僚によって構成されている。謀議を重ね、策謀をめぐらせる部署。具体的には、計略、調略、外交戦略などを策定し、実行する。(外交を実際に行う外交府は、別に存在する。)幕僚のトップは、侍中である。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿