こみバス散歩

犬山市を中心にコミュニティバスでお散歩。ときに福祉交通について研究したり、ときにマニアックな乗り継ぎにチャレンジします。

Vol.315 みんなが気になる大規模再編(その2)

2018年06月25日 19時00分00秒 | 犬山市コミュニティバス(車内のひとコマ)
※この記事は平成28年11月改正の犬山市コミュニティバス時刻表での運行に基づくものです。犬山市では平成30年度中の犬山市コミュニティバス再編に向けて検討が進められています。
※個人のブログです。内容に個人の主観や感想、想像による文章も含まれます。あしからずご了承下さい。
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(↑前回のお話をさらに細かく……)

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

前回、バス車内で乗り合わせた高齢な女性客との会話について若干触れましたが、今日はその詳細をお話したいと思います。

まずお話しておきたいのが、筆者が理想としている「持続可能な地域公共交通」というのは、次の3拍子がそろっていなくてはなりません。

「利用者にとって無理がない」
「自治体にとって無理がない」
「事業者にとって無理がない」


このいずれかが欠けると、地域公共交通として末長く持続していくことが不可能になります。

現在の犬山市を例に取ると、1日200円で乗り放題と交通弱者の財布に優しく、曜日運行であるものの1日5~7往復とバスに合わせてにはなりますが、買い物や通院の足として機能しており、「利用者にとって無理がない」状態にあると思います。

(↓現在の犬山市コミュニティバスは交通弱者の財布に優しく「利用者にとって無理がない」)


2台体制の頃より、現在の事業者が運行しており、平成25年の改正時にも応札したこと、運行負担金も約5,400万円に抑えてきたことから、「事業者にとって無理がない」、「自治体にとって無理がない」状態を維持し、先ほど申し上げた3拍子がそろった理想の状況だったのかな……と感じています。

さて、ここからがバス車内で乗り合わせた高齢な女性客とお話した内容ですが、予定されている今年度中のコミュニティバス大規模再編では、バスが2両増車の7台になり、1日あたり7人の運転士が必要になります。

それに合わせて運行負担金も増加し一般会計で1億円以上の予算が計上されました。もっとも大規模再編に合わせた初期費用も含まれていると思いますが、相当額が増額されることは間違いありません。

(↓平成30年度の犬山市コミュニティバスの事業費は1億1,692万円(特定財源含む))


人口減少社会に転じた日本。拡大政策を続けると、「事業者にとって無理がない」、「自治体にとって無理がない」といった部分に影響が出るのではないでしょうか。

実際に、昨今のバス運転士不足は深刻な問題で、将来的には「どれだけお金を積んでもバス運転士不足で運行受託してもらえない」なんてことも発生するかもしれません。

(↓運輸業界の人手不足は深刻な問題。今後はさらに深刻になることも……)


また人口減少、とりわけ生産人口の減少は将来の税収に影響が出て、「運行負担金がこれまでの規模で捻出できない」なんて日がくるかもしれません。

そう考えると、限られた条件で何ができるかという発想も大事ですよね、と言った内容でした。

この女性客は、最初、毎日運行で毎時1本、できれば土日の運行もして欲しいとの思いを語られましたが、地域公共交通の取り巻く環境の厳しさに驚かれた様子でした。

(↓何ができるか。そして何が我慢できるかを合わせて考えることも大事)


最後になりましたが、地域公共交通のあり方は自治体、事業者、利用者の納得が必要不可欠。ぜひ皆様にも一度、利用者として地域公共交通を取り巻く環境について考えてみていただけると幸いです。

(↓地域公共交通は、自治体、事業者、利用者の3者で創り上げる時代)


今日も安全運転お疲れ様でした。

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※ブログの内容は平成30年6月22日(金)のものです。
※このブログは個人のものであり、登場する自治体や交通事業者とは何ら関係がありません。

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