<鼻歌で散歩>

くも膜下出血で受け死にかけました。鼻歌を歌って散歩しながら体力つけて100まで生きるつもりです。

また、学者にだまされた

2009-08-26 06:19:50 | ガルマルの鼻歌で散歩
学者の本には騙されるな」、「学者の本は慰謝料支払いのための小遣い稼ぎに書かれる」というのが私のモットーであります。そうはいっても、騙されることが多いんであります。先日は、「生物と無生物のあいだ」というとんでもない本に騙されたことを書きました。本の最初にウイルスは生物ではないとあります。でも、その後はいきなりマウスの話になって、中間がないのです。ウイルスが無生物で、マウスは生物って当たり前すぎて面白くありません。読者としては、中間のいろいろな菌とウイルスがどう違うのかを知りたいところです。とにかく、最初にウイルスに言及した後は、本人の学者としての業績を嫌みたらしくうだうだ書いているだけで、生物とは何か?というような本質的なことは全く無視している本です。たぶん、無視しているというより、書いている学者にそんな見識はないのだと思います。

というわけで、書けば書くほど腹が立つのですが、もう一冊、騙されたのが、集英社新書の「雌と雄のある世界」であります。両方の本とも、細胞生物学者が書いたというのがますます怪しいのであります。

実は、この本は帯に「男性はいずれ絶滅してしまう」とあるのです。この本はNHKの「女と男」という番組が面白かったのでもっと詳しく書いた本はないかと思っているときに見つけて買ってしまったのです。「女と男」という番組の中で、出生の時に男であることを決めるy染色体がどんどん短くなっていると言うことが紹介されていたのです。ある生物学者によると、いつ男がいなくなっても不思議じゃない状態なんだそうです。

この番組を見ていた私は帯の文章を見て、当然、y染色体が短くなった理由とか、将来的にどうなるかなんてことが書いてあるのかなと思ったんであります。で、中を読んでみると、やっぱり、「生物と無生物のあいだ」とおなじく、本人の業績が嫌みたらしく書いてあって、帯の文章とはなんの関係もないのです。

まぁ、帯の文章は出版社の人があまりに面白くない本を売るために考えたもんでしょう。そういう意味ではこれを書いた学者に罪はないのです。もともとつまらない本しか書けない人なんですから。ただ、帯の効果は絶大で、現に私も帯の文章で買ってしまいました。

というわけで、学者、特にアメリカの学者にかぶれてアメリカの学者のやることをコピーしているだけの日本の学者の書いた本には二度と騙されないようにしようと新たに誓うのであります。