<鼻歌で散歩>

くも膜下出血で受け死にかけました。鼻歌を歌って散歩しながら体力つけて100まで生きるつもりです。

芥川賞の作家とサリンジャー

2006-07-26 14:04:30 | ガルマルの鼻歌で散歩
えー、芥川賞というのは、直木賞と一緒に、年に二回くらい発表されていると思います。ところが、私と来たら、受賞作品をそんなに読んだことはないんです。読んだ小説の作家がたまたま、直木賞受賞作家だったということはあります。ところが、芥川賞に関しては、ほとんど読んだことがないんであります。

それでも、例外がありまして、中学生の時に読んだ「赤頭巾ちゃん気をつけて」だけは、受賞と同時に読みました。子の作家に関しては、もう一冊、この後にでたカイケツクロズキンを読みました。ところで、この著者の庄司薫さんの作品はこの二冊しか読んでいません。

ところで、赤頭巾ちゃんの受賞が決まったとき、この作品がサリンジャーのライ麦畑で捕まえての盗作であるという噂がでました。というわけで、私は、ライ麦畑ーーーはじめ、ナインストーリーズ、大工よ梁を高くあげよ、シーモア序章、フラニーとゾーイという当時、翻訳されていたサリンジャーの作品を立て続けに読むことになりました。禅とか、俳句といった東洋的なことがたくさん書かれていて、面白かったのが読んだ理由だと思います。それが、三十年前です。

それ以降は、植草甚一さんのエッセイに時々出てくるサリンジャーの消息を時々読むくらいだったと思います。ところで、最近、新潮文庫から出版されているライ麦以外の三冊を買って、読み終わったところです。なぜかというと、サリンジャーの小説の中に、念仏を唱え続けると悟りに達するんだという記述を思い出したからです。どこにあるかがわからなかったので全部の本を買った次第です。実は、読んでいるうちに念仏のことを知りたかった理由を忘れてしまいました。

それはとにかく、三十年前に読んでいるのですが、全く話の筋を忘れていました。今から読むと、あの当時のアメリカ人の禅の理解というもののそこが見えるような気がするのですが、いかがでしょう。中学生のとき読んだサリンジャーではありますが、五十歳を過ぎて読むと、なんだか、面白くないのは私の年のせいなんでしょうかね。