三貫地貝塚は、福島県相馬郡新地町に所在します。この遺跡は、1952年に甲野 勇[1901-1967]を調査責任者として発掘調査が行われました。その後、1954年に鈴木 尚[1912-2004]を調査責任者として東京大学理学部人類学教室により発掘調査が追加して実施されています。この遺跡からは、縄文時代後期~晩期の人骨が100体以上出土しています。この発掘調査の全容は、調査から30年以上経過した1988年に、『三貫地貝塚』として福島県立博物館から出版されました。アマゾンで検索しましたがヒットしませんでしたので、リンクさせていません。私は、福島県立博物館を訪問した際に購入しました。
本書の内容は、以下のように、全12章からなります。
- 調査から報告書刊行までの経過
- 三貫地貝塚について
- 日誌抄
- 三貫地貝塚研究史
- 三貫地貝塚の位置と周辺の遺跡
- 調査区の設定
- 層位と遺構について
- 出土遺物について
- まとめ
- 1954年の調査
- 三貫地貝塚出土人骨
- 動物遺存体について