人類学のススメ

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雑誌「ドルメン」10.第2巻第1号

2012年07月13日 | G4.人類学の雑誌:ドルメン[Dolmen]

Dolmen10

 雑誌『ドルメン』は、1932年4月に創刊された雑誌です。当時の、人類学・考古学・民俗学等の動向がわかるものです。ちなみに、「ドルメン」の意味は、支石墓のことです。本号から、表紙がそれまでの支石墓から毎号異なるようになりました。この雑誌は、岡 茂雄[1894-1989]が1924年に岡書院を創業して、人類学や考古学を支援する意味で創刊されました。ちなみに、岡 茂雄は、著名な民族学者の岡 正雄[1898-1982]の兄です。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたのでリンクさせていません。

 第2巻第1号は、1933年1月に出版されました。本号は、「假面特輯號」です。本号の内容は、以下の通りです。但し、目次の順に打ち込みましたが、実際の頁順とは異なります。

  • 満州の新年(三村清三郎)
  • 止留木と止里:癸酉歳に因みて(小倉進平)
  • 雑誌叢欄
  • 學界彙報
  • 大和に於ける郷土研究の現況(乾 健治)
  • 北彊博物院の最近の事業(陶 存厚)
  • 神と面(中山太郎)
  • 假面を祀る(秋葉 隆)
  • 民俗的假面(早川孝太郎)
  • 假面の思ひ出(三村清三郎)
  • 荒神神楽の面:伯耆岡戌村(天野重安)
  • 日本石器時代の假面(高野 勇)
  • アイヌのハヨクペ(金田一京助)
  • 蒙古喇嘛教徒の舞面(島田貞彦)
  • 北千島アイヌの假面(鳥居龍蔵)
  • モートロック島の假面(八幡一郎)
  • ヨーロッパ年中行事のマスク(鳥居幸子)
  • 白骨春秋(大場活力)
  • 歌と紫野(佐々木曠一)
  • 郷土と童謡(愛遠紀雄)
  • 古塔ローマンス:支那建築史研究餘録(伊藤清道)
  • 古塚発見之記(弘津史文)
  • 人種秘誌7(山中源二郎譯)
  • 納札家のおめ(三村清三郎)
  • だはこのまぬ里
  • びんず雑話(島田貞彦)
  • 大和とうせん寺(乾 健治)
  • 鬼の骨の話(三宅宗悦)
  • 陰毛を買ったと云ふ話
  • 所謂土俗學的作品
  • カムチャーツカ紀行2(中山英司)
  • 北海土石器巡検(赤堀英三)
  • 未刊行本「アイヌ」語地名解三種2(清野謙次)

註:「山中源二郎」は、「金関丈夫[1897-1983]」のペンネームです。

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ドルメン第2巻第1号目次1(*画像をクリックすると、拡大します。)

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ドルメン第2号第1号目次2(*画像をクリックすると、拡大します。)