ずーっと続いてるニャダコの山。
同時進行でふたつの大きな山と細々した小山と、あっちを登り、こっちも登りって。
まだまだずーっとずっと山登り中なのでございます。
がんばっただけの事はあり、やっとこ頂上も見えてきました。
デザイン案を固めてOKを貰う所までやっとこ到着。
ここからは、ガシガシ作り込んでいくだけです。
「ニャダコ?ちっちゃくなっちゃったの?」ボニ
「えぇぇ?!」ガブ
「小さくなってもニャダコはアレだね」ガブ
「てか、それレーズンがいっぱい入ったパンじゃんか。しかもその人達は登山隊じゃなくて宇宙作業員ですから・・・早く仕事を済ませるか、一緒にダラダラしてください」ガブ
ガブちゃんったら、クールに現実を指摘するのね。。。ぐすん。ニャダコ淋しいわぁ。
そう、ガブちゃんの言う通り、ゴツゴツしてるやつは近所のパティスリーのノア・レザンっちゅうパンですよ。
小っちゃな人形はジオラマ用の宇宙作業員ですよ。
でも、パンに乗っけたら、山登りする人みたいになっちゃったんですもの。
以前にスペインに旅した時のエールフランスの機内誌で特集されていて知った
minimiamっていう日本人女性とフランス人男性とのふたり組アートユニットの作品に感動したので、ちょっとマネしてパンに宇宙作業員を乗せてパチリ。
minimiamの作品はケーキに果物、身近な食べ物とジオラマの人形で魅せる不思議な世界。
誰にでも簡単に手に入るような身近なものを使っている。
ハリウッドの莫大な予算の映画より、こういう「アイデアが命」みたいなのが好きだ。
目からウロコ。
そこにしっかりしたストーリーをイメージすることができる。
想像するって、妄想するって、楽し~♪
サイトのナビゲーションはすこーしわかりにくいけど、やたらめっぽうクリックするとGalleryがあってそこで作品が見れますよ。
モノ作りを生業にしてると、デザインを考える時、作りたいモノのイメージに合わせた選曲からはじめたり。音楽はちっとも内容には関係ないけど、わたしにとってはものすごく重要!時と場合によっては無音の中でやったりもすることもあるけど。
それでも行き詰まることもある。
そうすると、いろんな画集見たり、映画見たり、ミュージックビデオを見たりして、頭の中を切り替える。
そして、いろんなものからヒントを貰う。
時にそれはアイデアのヒントだったり、考え方のヒントだったり。
クライアントから「こんな感じ」って具体例を渡されることもあるし、「Rockな感じ」って曲のイメージを言われることもある
そこからいろいろ脹らませて考えるわけだけど、ひとつだけ絶対に超えてはならない、超えなくちゃならないものがある。
それは「こんな感じ」ってのが、『それそのモノ』になってはならないってこと。
ヒトのお金で、その企業の名前で世に出すのだから、絶対にそれそのモノになっちゃダメだし、似てるものでもダメ。いい加減なことをして責任を問われるのは表に名前を出してる所なのだから。
だから産み出すのに苦しむこともあるけれど、元々あれこれ考えてそこに意味を見いだすことが好きだから、苦しんでる最中もそれなりに楽しんでる。
むかーし昔の話。
音楽ライターのような事をしていたうら若きピュアな乙女な時の話。
音楽評論家の下で、あれこれ文筆してたことがある。
わたしが書いたものは、世に出る前にその人のチェックが入る。
「ダメだよ~。ニャダちゃーん。全然ダメ。×。」
なんて、言われてボツったと思ったネタが、その人のクレジットで出てたことがあった。
若きピュアな乙女ちゃんなわたしは、傷ついた。
だけど、抗議もできなかったし、ただただ泣き寝入り。
(最終的にさらに上の人に抗議して、謝ってもらった上でそこは辞めたんだけど。)
当時、誰かがこう言ってくれた。
「盗まれるってことは、その表現がよかったからだよ」って。
確かにそうだったんだと思う。
素晴らしかったどうかはともかくとして、少なくとも自分で書けなかった人よりかは、その表現はよかったんだろうね。
モノマネも猿マネも、元ネタがわかればそれはヨシ。
オマージュもトリビュートも元の人に敬意があるので、それもヨシ。
と、わたしは思う。
だけどパチっちゃだめよね。どんなことでも。
パチられた側はそれには絶対気付く。
元ネタを知ってる人も気付く。
そういえば、今TVで流れてる公共なんちゃら機構のリサイクルのCF、完全に
Daft PunkのAround the worldのPVのパチリ。3年くらい前も缶コーヒーのCFが同じネタをパチってたなぁ。たしか同じ制作会社だったような気が・・・。しかも大手。
このPVの監督ミシェル・ゴンドリー。ジムキャリー主演の映画『エターナル・サンシャイン』の監督。
フランスのすっげーオタク。細部の細部までものすごい計算してたりするの。すっごい好き。
このPVも入ったゴンドリー監督のミュージックビデオのDVDってバカ売れしたから気付いてる人、多いだろうに。
っていうか、だからパチったんだろうけど。
そのDVDは予約して発売日に買った。
その中に入ってるPVで一番好きなのはカイリーちゃんの
Come Into My World。画質が悪くてわかりにくいけど、すべての登場人物がどんどん増えていくのよ~。最後はものすごい人数になるんだけど、ぶつからないの。その計算された絵コンテを考えながら「ミシェ~ル君、お主オタクよのう。こうすればぶつからないってコンテを描き終えた時、すっごい笑顔でほくそ笑んだに違いない。」って、見るのが好き。
だらだら書いちゃったけど、写真はminimiamのパチりではありまっせん。
ゆるくマネさせていただきました。
minimiamの作品はすごくイイ!わたしは好きだ。
さぁ、明日も気合い入れてガンバロっと。