せせらぎせらせら

日々思うこと

2月のある日の日記 ~島暮らしの日々はカオスの如く~

2012-02-24 | せらせら

昼。

 

たろーさん(肉屋)「今日、何時にする?」

僕(柑橘加工会社販売促進部)「え、なんか約束してましたっけ?」

たろーさん(パスタ3級)「いや、突発的に」

僕(NPO農音・柑橘バイヤー見習い)「何するんすか?」

たろーさん(奥さん失踪中)「パスタの試食会」

僕(奥さんと別居中)「仕事終わるの9時くらいになりそうですが」

たろーさん(天理教信者)「OK」

僕(無宗教)「ちなみに何ソースですか?」

たろーさん(山愛好家)「創作」

僕(むしろ海派)「パスタは何を使うんですか?」

たろーさん(39歳)「普通のやつ」

僕(32歳)「普通て……(笑)。太さは?」

たろーさん(愛読書『ぜんぶわかる人体解剖図』)「……。1.7か1.8だったと思う」

僕(愛読書『SBR』)「1.8は太すぎでしょ!」

たろーさん(ブルース・スプリングスティーンファン)「終わったら電話してよ」

僕(ヴァン・ヘイレンファン)「終わったら電話します」

 

そんなこんなで、中島にパスタ愛好会が誕生しました。

メンバーは上の2人と岡田さん(クールな有機農家)の3人。

岡田さん(中島歴12年)はまだ加入させられたことさえ知らないが。

 

 

21:15

 

大内邸の玄関先には、にんにくがキツネ色に焦げたいい匂いが漂っていました。

キッチンを覗くと、創作パスタのハズが、何かのレシピをメモったらしき紙がありました。

結局、使ったパスタはトルコ産の見たことない銘柄のものでした。しかも太さは1.6ミリ。嗚呼、真実はどこに?

 

きのこと鶏とタマネギとピーマンを炒め、ポークソテー用のトマトソース(業務用)で味を整えるという荒技。そんな…。レシピ無視ですかい。でも見るからに美味そうだ。

残念ながら、せっかく松山で買ってきたバターの風味は、ポークソテーソースと入れすぎたオリーブオイルにかき消されていましたが、ガツンと濃い味で一番搾りを2缶も頂いてしまいました。

惜しむらくは、ソースを絡める時間を計算に入れてなかったようで、かなり茹ですぎだったパスタ。

 

ところで先日、僕の強い要望により、トミナガ(島のスーパー)にボスコのエクストラヴァージンオリーブオイルが置かれるようになりました。

これでみんな安心して島に移住できるね♪

次はホールのブラックペッパーを入れてもらうよう嘆願してみます。

 

あと、ついでに今夜、登山部も結成されました。

当面の活動予定は5月に石鎚山の天狗岳を制覇すること。

たろーさん(実家は豆腐屋)は、山に登ることで心と体の接点が最大になるのだと主張します。

僕は「ふ~ん、そんなもんですか」と応えておきました。

 

食後にコーヒーを飲みながら、「テレビは早く買ったほうが良いよ。で、NHKを見るといい」と言うたろーさん(PS3とPSPを所持)に、僕はEテレの『0655』を強く勧めておきました。彼はその番組名を聞いてニュース番組だと思ったようでした。

 

帰り際に、「3月14日には、ダメ~な感じの男2人でクッキーでも焼いて、島のおばちゃん&おばあちゃんたちに無差別に配りましょう」と提案したら、「その日は俺、島にいないから無理。いても、やだ」と断られました。その口調からは「俺、ダメじゃねーし」というニュアンスが感じ取れました。

僕は「じゃあ、別の企画を考えておきます」と言い残して大内邸をあとにしました。

 

なんだか、楽しい中島ライフ。

田舎暮らしで、こんな微妙な空気感が味わえるなんて。……素敵です。

 

日曜日には岡田さん(東京から移住したパイオニア)宅で、鶏のさばき方講座が開かれるそうです。

予定があるけど、間に合えば飛び入りで参加してみるつもりです。

 

たろーさん(アンチ日教組)曰く「人は食べなければ生きていけないということ。そして人の時間は限られていること。それが重要なんだよ」。

僕は今、イノシシを食わせたワニの肉を無性に食べてみたいのです。

 


脱力、そして静観

2012-02-23 | せらせら

このところ夜の空気を吸いすぎている。

追い打ちをかけてこの雨だ。

 

バランスを保つのはことのほか難しく、どちらかに傾きすぎれば、しばらく戻れない危険もある。

自分のコントロールは苦手ではないが、たまには暴走したくもなる。

 

基本がずぼらな性質なので、ありのままでいようとすれば、止まった空気に溶ける煙のように、ただたゆたうだけの塊になる。

決して悪いこととも思わないが、今はそれは避けたい。

かといって、ハリキリすぎてもいいことはない。

 

しばらくは脱力して静観しよう。

分からぬ以上、むやみに力を加えるのは得策ではない。