ワタシハシリタイ

わたしはしりたいとおもった

●震災 避難所での辛抱強い被災者

2012-03-11 03:33:17 | 人づくり国づくり
震災からちょうど一年ということで 被災地のドキュメントをたくさん放送している。
その中で映される 被災者の人らが避難所で配給の列などに整然と並びしっかりと秩序を守っている姿。
それを見た海外の人らが驚いたというが、大変な目にあっても美徳を守るその姿勢には本当に頭が下がる。

地域共同体というものが生きている土地柄だから という部分もあると思うが、日本という視点で見ると、
普段の平常の社会の中で 秩序 ルールに則っていれば 食べられる 生きていける という 
安心感・信頼・学習があるから、混乱に乗じての暴動や奪い合いが起きないのではないか?
普段から 力ずくで 早い者勝ちで という価値観が社会で肯定され それ一つに支配されていたら、
社会的混乱が発生した時には ストレートに暴動と略奪だろう。

安定した秩序が 社会の人々の行動の中に徳を生み
徳のある力を持つものこそが 安定した(固定を意味しない)秩序を社会に生む。

またそれとは別に
日本人が電車が遅れたときなどに 異常に駅員さんに食って掛かるという姿勢と 
大規模災害などでルールを守る被災者の感覚とは表裏一体になっていると思う。
地震という理由が理解できていて 皆が同じ被害にあっているのが分かれば甘受もするが
その原因が自分にとっては顔も知らないどこかの誰かの人身事故(という自殺)であると、
(自分が常態であるならば)プロは時間を厳守するのが当然だという感覚が 
「そんなことは俺には関係ない プロだったらなんとかしろ」という言葉を引き出すのではないか
とか そんなことを考えた。

被災地と そこに住む皆さんの生活の 一日も早い復興を願い お祈り申し上げます。

●認知症要介護高齢者の 介護施設虐待問題

2012-03-07 02:24:01 | 人づくり国づくり

●認知症要介護高齢者の 介護施設虐待問題

ヤマザキパンのパン
市場のマグロ
殺伐とした戦場での 緊張を和らげるための 従軍兵士同士の不謹慎な軽口


問題を起こした 現場で働く介護職員の感覚としては
上記の感覚の延長が 現場で常態化して 訂正される機会のないまま 事件発覚となってしまったのだろう。

目の前で 人間らしい愛嬌のある反応をしてくれない存在が 
本来心を持った人間であると 思いを馳せながら作業が出来るようにするために 
人的時間的余裕が必要な 現場でのスピードと効率を 優先しすぎていい場所ではないところの代表だ。

密室での過度な作業効率の追求は 効率追求者にストレスを催させ
効率を妨げるものに対しての 怒り・憎しみとなって蓄積される。
だからこそ 素人の感覚を持ったたくさんの人が 補助としてでも現場に携わって
常に風通しをよくし 密室化させるべきではない。

そのためには
まず自費で学校に通って 資格を取ってからでないと 
弱い立場としてしか現場に入れないという現状のシステムを再考する必要もあると 私は思う。

社会全体が高齢化しているのだから 
自宅の近親者への介護などでも活かせる実習と座学を 数回の無料の講習で テストありで実施し
身分保障と 最低限の知識と技能を持っていることの証明として
予備役のような形で 人材を社会にストックさせることが重要ではないか。

介護の準資格を持つことで
介護保険料が数%安くなるというようなインセンティブも有効かもしれない

地域の防災活動に従事する 消防団にも 国からお金が下りているのだから
地域の家族社会の生活の防衛に当たっている 介護職というものの
技能教育と参加が 自費のみというのには違和感がある。

消防士と 消防団で 協同体制ができているように
本来の有資格介護職と 第二介護職員で 役割分担は可能であると考える。


介護という仕事や職業は
教育、警察、防災、医療などと同じような 社会を守る仕事であり仕組みの一つだと思う。
個人それぞれのただの資格職と考えるのは間違いだ。