オール電化のTVCMにひとこと言いたい。
特に東京電力のほう。(ちなみに当地方は東京電力と中部電力のCMが流れている)
ついこの間までのバージョンは、「オール電化にしないと時代に取り残される」というもの。江波杏子扮する義母が鈴木京香扮する嫁にやんわりとオール電化のよさを指摘されるのだが、その後に映し出される義母の脳内イメージは流氷の上に一人で取り残される構図だった。
CMの作り手に攻撃性を感じる。その攻撃性をコミカルな構成でごまかしているところがまたいやらしい。
オール電化の利点もわかるが、ガスの利点もある。なんら合理的な比較もなしに「時代に取り残される」というイメージの植え付けはいただけない。たまに流れるCMならばこんなふうに言及もしないのだが、くどいくらいに流していて、「洗脳でもするつもりか」と思えたので書かせてもらう。
さて、現在のバージョンにも文句を言いたい。
「中華料理の鉄人」陳健一が料理人仲間と鈴木京香の調理を眺めて、IH調理器の火力の強さに驚く、という図。
そこでおかしいのは、炒め物をするのにフライパンをゆすっていること。少し持ち上がっているようにも見える。IH調理器の上でゆすって、火力上どれほどの効果があるのだろうか。
IH調理器の火力の強さは向上しているのは知っている。しかしIHは、基本的に表面に接していなければ熱源が生かされないのではないか。
こんなCMを作ったのも、「IHは火力が弱い」という誤解を解こうという意図であるのだろう。そして、中華料理には向かないと指摘されているのを知って陳健一を登場させたのだろう。
しかし、中華料理の、特に炒め物は中華鍋をあおりながら調理するところに意味がある。IHではさすがにフライパンをあおりながらは作れないので、ゆすっている図を入れ込んだのだと思う。このあたりのCMの作り手の小狡さが気に入らない。
もし、陳健一の調理場で炒め物にIHを使うようになったならば、その映像を流せば効果は絶大なはず。それをやらないということで、おのずと実情が透けて見える。
我が家では以前から使っていた業務用ガスコンロを施主支給しているのだが、先々のことを考えたら、オール電化はともかくIH調理器の利点は理解できるので、将来ガスレンジがいよいよダメになったときには妻と相談しようと思っていた。
しかし、東電のイメージCMによって悪印象は強まるばかりである。えげつないやり方はお客を逃がしかねないと言っておく。
今回のエントリはオール電化への批判ではなく、東電のオール電化のCMへの批判なのでお間違えなきよう。小雪がやっている中部電力のCMはスマートだ。女優としては鈴木京香の方が好きだっただけに残念だ。
特に東京電力のほう。(ちなみに当地方は東京電力と中部電力のCMが流れている)
ついこの間までのバージョンは、「オール電化にしないと時代に取り残される」というもの。江波杏子扮する義母が鈴木京香扮する嫁にやんわりとオール電化のよさを指摘されるのだが、その後に映し出される義母の脳内イメージは流氷の上に一人で取り残される構図だった。
CMの作り手に攻撃性を感じる。その攻撃性をコミカルな構成でごまかしているところがまたいやらしい。
オール電化の利点もわかるが、ガスの利点もある。なんら合理的な比較もなしに「時代に取り残される」というイメージの植え付けはいただけない。たまに流れるCMならばこんなふうに言及もしないのだが、くどいくらいに流していて、「洗脳でもするつもりか」と思えたので書かせてもらう。
さて、現在のバージョンにも文句を言いたい。
「中華料理の鉄人」陳健一が料理人仲間と鈴木京香の調理を眺めて、IH調理器の火力の強さに驚く、という図。
そこでおかしいのは、炒め物をするのにフライパンをゆすっていること。少し持ち上がっているようにも見える。IH調理器の上でゆすって、火力上どれほどの効果があるのだろうか。
IH調理器の火力の強さは向上しているのは知っている。しかしIHは、基本的に表面に接していなければ熱源が生かされないのではないか。
こんなCMを作ったのも、「IHは火力が弱い」という誤解を解こうという意図であるのだろう。そして、中華料理には向かないと指摘されているのを知って陳健一を登場させたのだろう。
しかし、中華料理の、特に炒め物は中華鍋をあおりながら調理するところに意味がある。IHではさすがにフライパンをあおりながらは作れないので、ゆすっている図を入れ込んだのだと思う。このあたりのCMの作り手の小狡さが気に入らない。
もし、陳健一の調理場で炒め物にIHを使うようになったならば、その映像を流せば効果は絶大なはず。それをやらないということで、おのずと実情が透けて見える。
我が家では以前から使っていた業務用ガスコンロを施主支給しているのだが、先々のことを考えたら、オール電化はともかくIH調理器の利点は理解できるので、将来ガスレンジがいよいよダメになったときには妻と相談しようと思っていた。
しかし、東電のイメージCMによって悪印象は強まるばかりである。えげつないやり方はお客を逃がしかねないと言っておく。
今回のエントリはオール電化への批判ではなく、東電のオール電化のCMへの批判なのでお間違えなきよう。小雪がやっている中部電力のCMはスマートだ。女優としては鈴木京香の方が好きだっただけに残念だ。
話は変わるんですが、今日たまたま見た「銭形金太郎」という番組で屋久島の貧乏さんを紹介していて、その貧乏さんが自家発電は言うまでもなく、肥だめ等を利用して自家ガスまで起こしてたのにはちょっと感動しました。
しかし、garaikaさんの「鈴木京香>小雪」ってのはちょっと知らない側面を見たようで笑えました。もちろん「女優としては」という前提条件がありはするものの(笑)
garaikaさんの『ミスリードを許さない!』運動にはいつもながら頭が下がります。
全面的に応援させて頂きます。
それにしても・・・
へー、そうですか。
garaikaさんがねえ・・・
へー、そうだったんですか・・・(笑)
攻撃性があるとのことですが、私はオール電化を知らないなら知ってくれと言うだけのように捉えました。ガス×電気の対立と取るとgaraikaさんの様に思われるかもしれませんが、そこまで考えなくてもいいのではと思えるのですが・・・東京ガスのガスパッチョもそうですが、どちらもまじめなCMではないですよね。広告代理店のお遊びCMですから。
IHをあおるのも確かに火力的にはあおらない方が効率はいいのですが(確か以前のCMだと少年がチャーハンをへらで混ぜていましたよね)、材料を混ぜるだけならあおっても問題ないと言いたい(たまにIHだとあおったら壊れると思われています)だけの様な気がします。実際にIHにするかどうかは実際に体験してみるか、使っている人に聞いて判断すると思うのです(簡単に決められる値段じゃないですし)。
個人的にはどちらも直接ガスを批判しているようには見えなかったのですが、もっとCMに本質を見ないといけないでしょうか?私はどちらにするにしても両方の良さと悪さを検討した上で判断すべきだと思っていますので、アピールしていることにあまり悪意を感じませんでした。
例えば東京ガスが、逆に「ガス発電を知らないと時代に取り残される」とか「おいしい炒め物はガスであおらないと作れない」とか妻夫木くんのCMを作ったとして、同様にミスリードだと思われるでしょうか?
ちなみに私も小雪より鈴木京香の方が好きです(笑)。
響きがスマートな言葉でもひっくりかえしてみればロコツに攻撃的というわけです。
さて例の中華料理のシーン、東電が気づかないのではなく意図的なのだと思います。
実は同じく東電のCMで鈴木京香と子供の掛け合いバージョンがあるのですが、そのときの子供はフライパンを固定したまま、チャーハンをしっかり2つのへらで混ぜ合わせていました。もしかしたらヘンなコダワリを持つ顧客の一部(笑)から「あんなふうにチャーハンを作らなければならないのか」とか言われて、マズイと思ったのかも。
探してみたら↓の
http://www.tepco-switch.com/
「CMの続き『お客様がやってきた』」のコーナーでCMが見られることが分かりました。
はっきりとフライパンを動かしています。あれは具材をまぜるための動きのようです。
「続き」とやらを見たら、陳健一が「底が高温なのであおらなくてもできる」なんて言って実際つかってます。
ただ映像を見る限り、あおりたくなります(笑)。だってその方が手っ取り早そうだから。
へらでかきまぜる陳健一の姿は違和感ありありだし(笑)。その違和感ゆえにTVでは使えなかったりして。
上記サイトのレシピのコーナーでもしゃもじで具材をひっくり返している図が出ているので、本来は動かさないものでしょう。
動かしたければ動かしてもいいということなのかもしれませんが、やはり中華鍋をあおるのとは意味合いが違うと思います。
小雪のCMは以下のサイトで見ることができます。
http://www.chuden.co.jp/corpo/publicity/library/all.html
最後に本題(笑)。
私はアネゴ的キャラクターは結構無条件で気に入る傾向があります。
「アネゴ喫茶」があったら行くかも(ウソ)。
いやいや、他にも気になる/気に入るタイプはありますよ。
実際、妻はアネゴ肌じゃないですし。
<ちょっと思ったこと>
・m-louisさんご紹介の自家ガス利用の場合、オール電化契約をしてくれるか否か?
・ガスを引かずに、かまどで煮炊きし、薪の風呂にした場合、オール電化契約をしてくれるか否か?
lunapapaさんはオール電化を導入していたのですね。
気分を害されたとしたら申し訳ないのですが、エントリに書いているように、私はIH調理器も評価はしているのです。CMの手法が気になるのです。
「である調」で書いているからそう感じさせてしまったかもしれませんが、「立腹」というほど大げさなものではありません。プンプンして書いたわけではないですよ(笑)。
そして村八分とかそんな言葉は必要ないです。排他的な考え方は私はしたくないクチなので、それぞれの価値観は否定するつもりはないです。忌憚のない意見は歓迎です。
さて、私の思考過程をもう少し書いて見ましょう。
そもそも、オール電化はガスを批判するというより、ガスをはずしなさいという料金体系なわけです。ガス会社からしてみるとその営業活動は攻撃(しかも殲滅戦)されている以上の何者でもないと思います。
ビジネス面でみると↓こんな感じです。
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200604130033a.nwc
おのずと双方攻撃的になりやすい、ということでしょうか。
先手を打たれて、いまのところ守勢にたたされているのがガスのほうです。
ビジネスの話なのだから、ビジネスマンとしてみたらそれを責めるようなことではありません。
ただ、その構図を外から眺めれば、中部電力のソフィスティケートぶりに比べて、東京電力のはどうもいただけないという、感想なのです。悪意から作っているとは思っていませんが、安直かつ強引であるとは思いました。
それで、軽くお灸をすえてやろうか、という感じです(こんな一個人の意見が効くとも思えませんけど…)。
私はガス会社を応援する立場でもないので、ガス会社がもし「時代に取り残される」とか極端なコピーでCMを連発したら、やっぱり同じように批判的になると思います。
オール電化論争では、企業間の戦いにそれぞれの利用者が参戦して利用者どうしがいがみあうシーンをみますが、そこまで企業に肩入れすることもないと私は思っております。
ただ、鈴木京香にはちょっと肩入れしてもイイですよね(笑)。
忌憚の無い意見を受け入れていただけるとのこと、感謝いたします。
うちはオール電化に近いのですが、オール電化ではありません。というのも薪ストーブがあるのでダメだそうです。なので東京電力に肩入れした訳ではありません(笑)ので、お気になさらないで下さい。
ガスを外しなさいという料金体系はよく知っています。うちも上記の件でやりあいましたが、電気以外はダメだということでかなりムカついた経験があります。ただ、ガス会社もコージェネレーション発電や燃料電池発電を入れると儲けを度外視した料金体系を持っています。
私は仕事柄、電力、ガスの両方の事情を多少知っているのですが、ガス会社は電力会社とやりあいたいのだが、経済的にきついのでCMやキャンペーンで張り合うのは出来ないそうです。その代わり営業戦略に長けているので、ゲリラ的に個別に回って売り込みをしているようです。また国や役所へのパイプは太く、開発援助や補助金を出させるのは得意なようです。ですのでガス会社が一方的にやられている訳ではなく、表には出ませんがしっかり攻撃はやり返してますよ(苦笑)。
まあ、CMや戦略を見ると東京電力の焦りが見えますね。garaikaさんがお感じになるのは焦りが稚拙な部分を持ってしまっている所だと思います。それと以前はでんこちゃんCMでほのぼのしていたのに、最近になって傾向が変わったのはやはり広告代理店の影響が大きいのではないでしょうか?東京ガスはその点は恵まれているような気がします。
オール電化×ガス発電は消費者がどちらも中身を理解して選べるようになって欲しいと思います。どちらの会社からも公正な資料、説明を出してもらって、良い方を選べればいいですよね。
鈴木京香にはもっとソフトなCMに出て欲しいですね(笑)。
lunapapaさんが理性的で救われた感じです。
まず、私のコメントはオール電化とIHをごちゃごちゃにしすぎてますね。ひとまとめに考えてもよい場合もありますが、CMそのものについてはオール電化、CM内の機能面についての言及はIHのことでした。そう思って読んでください。すいません。
さて、
オール電化に限らず、私はCM全般をいつも注意して見ることを心がけております。
クライアントを満足させて注目されて面白ければいいというような広告業界の体質に基本的に批判的だからです。
消費者金融のCMなどは特に罪深く、東電のCMどころではない大きな問題があると考えています。
完成品が「オモシロ」だとしても、広告代理店も「お遊び」では作っていません。綿密に計算して作りこんでいます。
クライアントと制作側が真剣に議論をしてコンセプトを確立しますが、時に良識・倫理をないがしろにしていることがあります。
そんな中から、行き過ぎた表現が生まれるのでしょう。そして業界人のなかには「行き過ぎ」を承知の上で目立つためにわざとやる輩もおります。
それが私は好きではありません(ただし、単純に映像作品として評価はすることはあります)。
東電のオール電化のCM制作の場面でどういう議論がなされたか知りませんが、特に「時代に取り残される」には私の嫌いな広告業界の「ニオイ」を感じました。
中華料理のことも、もう少し補足します。
陳健一ではないですが、IHの特性を理解して調理すれば炒め物もうまく作れると思います。ただ、ガスの方が「簡単に」うまく作れると感じます。
IHも慣れればだんだんと「簡単に」炒め物がうまく作れるようになるとは思いますが、ガスに追いつくのはまだ難しいと考えています。
調理は炒め物だけではありませんから、その一点でガスにすべきなどと主張する気はまったくありません。
ガスだって、焼肉、焼き鳥などの場合、うまく作ることにおいて炭火には勝てません。それで家の熱源をすべて炭火にしろとは言わないのと同じです。
熱源によって得意・不得意があるわけなので、企業が無理に弱点(今回の場合、小さい弱点ですが)を隠そうとすると墓穴を掘ることになると思います。
だから、お分かりのように今回のエントリは戦略ミスということを含めて「CM」批判のつもりです。
利用者が総合的に判断すればよいことというのにまったく異論はありません。
しかし、薪ストーブがあるからオール電化契約ができないとは。どこが「エコ」なんだってツッコミたく・・・。当然かまどを使う家もダメなのでしょうね。
そしてそれにもかかわらずIHにしたlunapapaさんはIHの利点を本当に理解しているんですね。lunapapaさんのような人を東電はCMに登場させれば効果は大きいでしょうに、と思わずにいられません。
それで鈴木京香が出なくなったら、それはそれで残念ですけど(笑)。
東京電力は薪ストーブがあるとオール電化契約ができないんですね。中部電力は給湯と調理に電気を使えばOKなようで、その点でも寛容といえるのかも知れません。このへんにも東電の『焦り』が見て取れます。
逆に、オール電化がシェアを広げつつある地域ではガス業界の『焦り』も大きいようで、IHの『電磁波』をそれはそれは恐ろしいものであるかのように誇張したチラシ(というより『怪文書』と呼びたい(笑))が新聞に折り込まれていたりします。
私の場合、最終的には暖房とお風呂は薪(実施済)、それに水力発電とバイオディーゼルによる発電(計画もしくは夢想中)を組み合わせ、インフラに頼らないエネルギー利用ができないかと模索中です。
私のところはローカルなガス会社なんで、東電の攻め方が大人気なく見えてしまいます。
まあガス会社の方もIHの電磁波に関して誤解や早とちりを利用したトークはしていますね。ビジネスの世界はえげつないもんです。
利用者としては、ミスリードされないよう情報を整理して冷静に判断せねばなりません。
ところで
>水力発電とバイオディーゼルによる発電
とは興味深い。個人が水力発電することができるのですか? やぎさんは近くの水路を利用するのでしょうか。とすると私のところも山小屋の横の川で何かできるかもしれない。計画・構想が動き出すようでしたらどこかで紹介してくださいね。
具体的にどんな感じなのでしょうか?
電磁波に関する僕の認識は、
1、電磁波の身体への影響というのはそもそも良く分かっていない。
2、電力会社の主張は、国際基準をクリアしているから大丈夫、の一点張りである。これは家電メーカーの主張とも一致している。
3、しかしその国際基準に妥当な根拠があるようには思えない。(ここは僕の主観)
4、ペースメーカー着用者は使用しないように、というのは、メーカーも認めるところ。
(誤解があったらご指摘ください)
そこで、
僕のスタンスとしては、
安全性の不明瞭なところのある、IHヒーターよりは、ガスの方がいいだろうという態度です。
東京ガスの営業マンが、
「IHヒーターには電磁波の問題があると言われています。
東京電力は、影響はないと言っていますが、
はっきりしたことは分かっていないというのが実情です。
不安にお感じになるのでしたら、
IHではなくガスコンロをオススメします。」
ぐらいのトークなら、ミスリードとは思いませんが、
いかがでしょうか。