家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

創作四字熟語「○人○色」

2006年12月18日 | 家について思ったことなど
住友生命は、その年の世相を映した「創作四字熟語」を募集し、毎年12月に優秀作、入選作を公表している。今年は14日に発表した。
http://cam.sumitomolife.co.jp/jukugo/

優秀作を少し紹介すると…
・「虚業無常」(諸行無常) 
(きょぎょうむじょう)
一時期盛んにもてはやされた企業も上場廃止になった。
・「除冥処分」(除名処分)
(じょめいしょぶん)
冥王星が惑星から除外された。
・銀盤反舞(大盤振舞)
(ぎんばんそるまい)
身体をおもいっきり反らしてイナバウアー。

等々、いささか「笑点」的ノリを感じつつ、つい感心させられるものがあった。
住宅絡みでは、
「住人怒色」(十人十色)
(じゅうにんどいろ)
というのがあった。言わずと知れた耐震強度計算偽装事件のことだ。
姉歯の罪深さだけでなく、建設業界の様々な問題点をさらけだした。住人の方々が怒るのは当然である。まさに「今年の四字熟語」であろう。

さて、これでふと思いついた創作四字熟語がある。
「住人怒色」の「住人」と、そもそもの四字熟語「十人十色」の「十色」を合体させて、
「住人十色」(じゅうにんといろ)というもの。
十人の人間がいれば十通りの個性がある、という「十人十色」と同じように、十人の住人がいれば家についての考え方も十通りある、と考えたほうがよいだろうということだ。
先日紹介した大平さんのコラムように、家について画一的な考え方をしないほうがいい、と思っている私としてはそれを簡潔にあらわすいい言葉になるなあ、などとほくそえんだ。

と、ここまで書いてきて、はたと気づいた。
「『婦唱夫随』の時のように、誰かがもう使っている言葉かもしれない」と。
「住人十色」でググってみればブログ名に、コラムに、商品名に、意味合いはそれぞれ違うものの、いろいろな人が使っていた。当然、私と同じような考えで言葉を用いている人もいた。

最初に誰が言い出したのかわからないが、「住人十色」という言葉は住宅業界で使うにはなかなかいいキャッチコピーであると思う。家づくりにかかわる人の間でもっと広まっていいと思っている。