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千葉の館山聾学校の統合問題 署名も始まっています

館山聾学校安房特別支援学校
来年4月から、統合する案が示されたことに不安が広り、
署名運動も始まっていることを知りました。

今年9月末に公表されたこの案は、
12月の県議会に提案、決定され
来年4月から実施の流れのようです。

10月の説明会では
主催者は公式な手話通訳の用意をしていなかったそうです。

卒業生などの参加も予想されただけに
残念なことだと思います。
聴覚障害者の参加が見込まれる行事への通訳保障は
どうあるべきなのでしょう。

聴覚障害者の社会参加に対する、
わが国(あるいはわが県)と先進諸外国との間に
意識と制度に差がある例と考えます。
(単に個人の資質の問題とは思えない、という意味です)

今日も、説明会があるようです。
この問題を多くの人が考え、話し合うことを通して、
『聴覚障害児の教育とは何か』
『公教育とその受益は誰か』
などについて考えるきっかけとなることを
願って止みません。

参考URL

安房特別支援学校と館山聾学校の統合(案)に関する意見募集について
平成22(2010)年9月30日 千葉県教育委員会


館山聾学校統合へ 安房特別支援学校に
2010年10月16日ちばとぴ(千葉日報)


館山聾学校を統合の方針 安房特別支援学校に
県教育委員会議で決める
2010年10月20日 awax.info(房日新聞)


統合問題で揺れる館山聾学校 説明会で質問
2010年10月21日 石神まさよし
(動画)

統合問題で揺れる千葉県立館山聾学校
2010年10月21日- JanJanBlog


署名TV オンライン署名サイト
館山聾学校と安房特別支援学校の統合等問題に関する、手話通訳・要約筆記派遣等の情報保障等の配慮について 
開始日: 2010年11月02日 期限: 2010年11月22日

館山聾学校と安房特別支援学校の統合問題/説明会やり直しを求める要望書と賛同署名のお願い
2010-11-03 館山直太郎



館ろう卒業生有志・記者会見
2010-11-09 岩井のやまのい


館山聾学校 学校案内と統合説明会
2010年11月11日  房総ナウ


お知らせ(説明会開催日時)
2010/11/12
11月13日(土)千葉県立館山聾学校
          13:00~16:00
          (午前中<当日参加OK>
           10:00~12:00まで校内施設案内します)
11月14日(日)千葉聴覚障害者センター
          13:00~15:00
          (終了後、ミニタウンミーティングを開催します)
の2日間、説明会を開催します。
説明を聞きたい方、質疑応答したい方は、ご参加をお待ちしております。



(私見)
・聴覚障害児の教育について
子供たちは一人ひとり様々な才能を持っています。
聴力に障害がある子供でも
早く診断をして、
早くから適切な指導をすることで
本来持っている才能を伸ばすことができます。

国民の常識として
このことが理解されることを望みます。

・公教育と受益者は誰か
聴覚障害者の社会参加と深い関係があります。
聴覚障害者も社会を構成する一人として
ともに暮らしていくことは
社会の活性化のために大切なことだと考えます。

障害児が社会参加できるように
発達を保障し自立を支援することは
社会全体の役割だと考えます。

障害者の社会参加の例として、
ちば国体では
多数の手話通訳や要約筆記のボランティアを
募集したことがあげられます。

スポーツイベントが開催できることは
社会が豊かである証拠のひとつと考えています。
障害者の社会参加の場面としても
有意義だと思います。

生まれてから障害と闘いながら生活している人も
ある日突然障害者となった人も
安心して生活できる。
そういう社会が、豊かな社会だと考えますが、
いかがでしょう。

このように考えると、
公教育の受益者は 社会全体だと思えます。

そういう視点で この問題も考えられたらいいものだと思います。

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<引用>
統合問題で揺れる千葉県立館山聾学校 2010年 10月 21日 13:13 JAN JAN Blog
青山剛

 かつて聾唖児童・生徒の教育のための「日本一の設備」を生かし、「日本で三本の指に数えられる教育実践校」と称えられた館山市の千葉県立館山聾学校が統合問題に揺れている。

 県教委は19日、教育委員会会議を開き、館山市の県立館山聾学校の名称変更に関する「県立特別支援学校設置条例」の改正案を審議し、名称変更することを決めた。同条例改正案は、12月県議会へ提出の方向で進められる見込みとなった。

 県教委の「安房特別支援学校と館山聾学校の統合について(案)」(9月29日付)によると、同校は、1958年に県立千葉聾学校館山分校として設置され, 以来50有余年にわたり,南房総地域の聴覚障害教育において先導的な役割を果たしてきた。しかし,近年,幼児児童生徒数は減少傾向にあり,今後も,その傾向が続くと予想され、安房特別支援学校に統合する方針をたてた、という。

 この方針は、同校卒業生や職員OB、地元の関係者らにとっては「寝耳に水」だった。県が設定した16日の説明会は関係者に周知されず、驚いた関係者が独自に連絡を取り合って駆けつけるような状態だった。主催者の県は、当初、質疑を30分程度で終わらせる予定だったが、会場の熱気に押された形で、結局、2時間続けた。

 会場では、①パブリックコメントの募集期間が短すぎる ②情報が乏しく、関係者への周知が十分になされていない③説明会で出た提案や質問に対 する回答はいつどのような形で出されるのか…などの質問や疑問が多数出た。

 また、同校卒業生が、「校名を変えないように」などと懸命に訴えたが、きちんとした通訳がなされず、参会者に彼女の思いが伝わらなかった。

 同校職員OBの松苗禮子さん(館山市在住)によると、平成になってから、同校には、聴覚障害児教育の経験がない管理職が着任するようになり、同校の教育レベルは急速に低下し、それが児童・生徒数の急速な減少につながった、と指摘する。

 「聾唖」というハンディを背負っているためにコミュニケーションをとるのが難しい卒業生たちは、職場でも苦労しており、離職率が高い。彼らの拠りどころ、「心の止まり木」としても、聾学校は大きな存在の意義を持っている。今回の統合案は、聴覚障害児教育の歴史と、その実態を知らない人たちが安直に仕掛けた案だ、と厳しく批判している。


(追伸)
なお、
県立高等学校再編計画によって
使われなくなった(使われなくなる)
校地、校舎や施設、設備がある。

今後は、その資産の教育への有効活用についても
公開の場で議論を深めてほしいものだと
願っています。
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