Day by Day

明日は晴れるかな

女子学院7

2023年12月31日 | 進学校の算数
「 勝つと点数が4点増え、負けると2点減るゲームがあります。AさんとBさんは最初に30点ずつ持っていて、このゲームを何回か行ったところ、AさんはBさんよりも4回多く勝ち、AさんとBさんの点数の比は7:4となりました。(1)2人の点数の差、(2)Aさんの点数、(3)ゲームの回数を求めなさい。」 2015

(1)Aさんが4回多く勝ったということは、Bさんは4回多く負けた。
1回で6点の差がつくので、4回の点数差は 4 × 6 = 24点(答え)

(2)A : B = 7:4  →  4 A=7B  →  B = 4/7 A
A-B=24なので、3/7A=24
A=56(答え)

(3)A は56点。 Bが32点。合わせて、88点。最初の持ち点が30点ずつなので、増えた点数は28点。1回のゲームで、4ー2 = 2点ずつ増えるので、28 ÷ 2 = 14点(答え)

女子学院6

2023年12月31日 | 進学校の算数
「 えんぴつ3本とマーカー2本は同じ値段です。はさみ2個とえんぴつ9本は同じ値段です。ノート2冊とえんぴつ7本は同じ値段です。ホチキス3個とはさみ5個は同じ値段です。消しゴム21個とホチキス5個は同じ値段です。消しゴム1個とえんぴつ1本の値段の差は66円です。えんぴつ1本いくらですか。そして、この6種類の文房具を1つずつ買うと、合計いくらになりますか。」2011

設問文を、(それ)より簡潔に整理すると、
① えんぴつ3 = マーカー2
② はさみ2 = えんぴつ9
③ ノート2 = えんぴつ7
④ ホチキス3 = はさみ5
⑤ 消しゴム21 = ホチキス5
⑥ 消しゴム1 = えんぴつ1±66円

フム 

② と ④ より、ホチキス3=えんぴつ22.5( ⑦ )
⑤ と ⑦ より、消しゴム21=えんぴつ37.5(消しゴムのほうが高額であることがわかった)

ここに至り、「消しゴム21本とえんぴつ37.5本の金額は等しく、消しゴム1個はえんぴつ1本より66円高い」ということになった。

えんぴつ1本の値段を X 円とすると、

37.5X = 21 ×( X + 66 )
16.5X = 1386
えんぴつ1本 X 円は、84円(答え)

(2)えんぴつを P とすると、
① より、マーカーは、3/2 ×  P(円)
② より、はさみは、9/2 × P (円)
③ より、ノートは、7/2 × P (円)
⑦ より、ホチキスは、15/2 × P (円)
消しゴムは、(1)より、84円たす66円なので、150円

全部たすと、34/2 × P たす150(円)
えんぴつは84円なので、17倍することのたして150円では、1578円。
しめに、えんぴつを1本たせば、1662円(答え)

はっきり言っておく。良問だ。

女子学院はプロテスタント系の中学校では、最難関校ではないか。
カトリックの錚々たる男らしい学校、栄光やラ・サール、六甲、星光に負けないよう応援します(笑)

女子学院5

2023年12月30日 | 進学校の算数
「(1)222の約数を全て示せ。

(2)花子さんは、1個37円の商品Aと1個80円の商品Bと1個62円 の商品Cを何個かずつ買いました。値段の合計は22200円で、商品Bの個数と商品Cの個数の比は3:4でした。
花子さんは、商品 A B C をいくつずつ買いましたか。」2004

(1)1、2、3、6、37、74、111、222(答え)

(2)商品 A B C のそれぞれ個数を A B C 個とすると、
37A + 80B + 62C = 22200
B : C = 3 : 4
B = 3/4 × C

37A  + 122C  = 22200

ウムムムム、、、前途多難の予感
スルーするか悩ましいが、なんとか(1)を思い出して取り合ってみるか
どうせヒマだし(苦笑)というのは、
222の約数は、1、2、3、6、37、74、111、222だったので、

37A +122 C  = 37 × 600 となり、122C も37の倍数となる。

37(素数)と122(37の倍数ではない)の最小公倍数は、37 × 122 となり、4514。公倍数は、9028、18056、27084(だが、この数以降も22200をオーバーしてアウト)。

それぞれの公倍数で検討すると、

①4514円では、C が37個。
22200ー4514=17686円では、A は478個。

②9028円では、C が74個。
22200ー9028=13172円では、A は356個。

③18056円では、C が148個。
22200ー18056=4144円では、A は112個。

① ② ③ のうちのどちらかの組み合わせになるが、B = 3/4 × C だったので、① ②では、B の個数が整数とならず、アウト。したがって、
一番町の別嬪花子さんの買った商品 A B C はそれぞれ、112個、111個、148個(答え)

難問というか、非常にややこしい問題ですな。まだやりかたがあるようだが、いずれにしてもそう簡単にはゆかないはず。パッと見て、小物問題にみえたけど、(1)と(2)を関連付けた、まさに大物問題だったでしょう。


女子学院4

2023年12月30日 | 進学校の算数
「 9枚のカードに漢数字の一から九までを1つずつ書き、その裏に算用数字の1から9までを表の漢数字とは無関係に1つずつ書きました。カードの両面の数の和は9枚ともすべて異なっていて、最も小さい和は3、最も大きい和は15でした。また、「六」のカードの裏の数字は8でした。下の図は、9枚のカードを適当に並べたものです。

 「六」「7」「七」「2」「五」「9」「二」 「四」「1」

(1)「一」のカードの裏の数字を示せ。
(2)「三」のカードの裏の数字を示せ。
(3)「五」のカードの裏の数字を示せ。 」 2014


最も小さい和が3ということは、組み合わせは、(1、2)
最も大きい和が15ということは、組み合わせは、(6、9)(7、8)

表: 六 7 七 2 五 9 二  四 1
裏: 8

(1)「1」と「二」が見えてるので、「一」の裏は「2」(答え)

(2)
表:  六  7  七  2  五  9  二  四  1
裏:  8             一

「六」と「9」、「7」「七」「8(六の裏)」が見えているので、「7」の裏が「八」。

表 :   六   7   七   2   五   9   二   四   1
裏 :   8   八               一             
合計: 14  15      3

「三」は、「1」か「9」の裏。「1」の裏が「九」になるので、「三」の裏は「9」(答え)

(3)さぁ、ここからが正念場、鬼退治や

表 :   六   7   七   2   五   9   二   四   1
裏 :   8   八               一    三         九
合計: 14  15      3    12      10

二四五七
3456 

七裏は、4か6合計11か13 ※3と5はなし(合計10と12でアウト)
五裏は、3か4か6 合計8か9か11
四裏は、3か5   合計7か9 ※6はなし(合計10でアウト)
二裏は、3か4か5か6 合計5か6か7か8

五裏に6がくれば、七裏に4でアウト(どちらも合計11)
五裏は、3か4
五裏に3、四裏は5 合計は8と9 二裏は4で合計6(セーフ)
五裏に4、四裏は3 合計は9と7 二裏は5となり合計7(アウト)
五裏に4、四裏は5 合計は9と9(アウト)

「五」の裏は「3」(答え)

なんとかしたけど、(3)はエゲツナイ
(1)(2)で見切りをつけて(3)には取り合わんことや。ありがちやろ。(3)が強烈な悪問って。(1)だけ、(1)と(2)だけで、サーッとまわるのも手立てやで。60点取ればよいから、できそうなやつだけに取り合うべき。



女子学院3

2023年12月29日 | 進学校の算数
「 ある品物の仕入れ値に、300円の利益を見込んで定価をつけた。Aさんは定価の10%引きで15個売り、Bさんは定価の20%引きで20個売ったところ、AさんとBさんの利益の比は9:4になった。
(1)定価の10%引きで売ったときと、定価の20%引きで売ったときの1個あたりの利益の比を、最も簡単な整数の比で示せ。
(2)この品物の仕入れ値を求めよ。」 2010


仕入れ値を X 円とする

(1)
( X +300)× 0.9 × 15 ー 15X   : ( X + 300 )× 0.8 ×20 ー 20X = 9:4
13.5 X + 4050 ー 15X  : 16X + 4800 ー 20X = 9:4
4050 ー1.5X : 4800 ー 4X = 9:4
16200 ー 6X = 43200 ー 36X
30X = 27000
X = 900

仕入れ値900円に300円の利益を見込んだ定価は1200円。
10%引きでは、1080円。利益は、180円。
20%引きでは、960円。利益は、60円。
したがって、180 : 60 = 3 : 1(答え)

(2) 仕入れ値 X 円= 900円(答え)


私は小学生の時にでもこのやりかたで解いたわ。小学生のやりかたなどない。小学生時代のある日、塾の女の先生に、まず、正負の数の観念についてのプリントをドサッと渡された。そして、数か月で一次方程式の運用まで。興味があったのでスッと自分に入ったわ。2、3年分先取りしたことになったのかな。まぁ、どうってことないことだ。塾教室だから他にも同じことをやってる生徒がいたし。低学年の小学生で漢検一級のほうがよっぽどすごい。いるでしょう。天才的な児童が。友人の娘にも凄いのがいた(今はもう日本にはいない)。アインシュタインは、小学時代にカントの理性批判を読破、理解したらしい。彼を神格化しては奉るユダヤ人たちのハッタリではなく、それも十分あり得ることだ。まず、好奇心や興味からだろうな。それが本当なら必ず努力し、叶うものだ。神は彼、彼女を好んでは必ず報いるのだから。

女子学院2

2023年12月29日 | 進学校の算数
「 1個150円のりんごと1個180円のなしを全部で93個仕入れたら、りんごとなしの仕入れ値の比は、8:9でした。りんごはいくつ買って全部でいくら支払いましたか。 」 2013

イイネ 千代田区一番町さま 

150円と180円の比は、5:6。それぞれ仕入れた個数をかけ合わせた仕入れ値比が 8:9 になったということは、
りんごの個数 1.6 に対して、なしの個数は 1.5
93 ÷(1.6+1.5)= 30
買ったりんごの個数は、1.6 × 30 = 48個(答え)

支払った金額は全部で、
150 × 48 + 180 × 45 = 7200 + 8100 = 15300円(答え)

洛南10

2023年12月29日 | 進学校の算数
「 3けたの整数のうち各位の数字が2つ以上同じであるものは全部で何個ありますか。 」1991

3けたの整数とは、100から999までのことで、個数は全部で900個。
各位の数字が全部バラバラの場合、

百位は、 0を除いた、9個
十位は、 百位の数を除き、0を含めた、9個
一位は、 百位と十位の数を除き、0を含めた、8個

全部で、9 × 9 × 8 = 648個

それら以外の数字の個数となるので、900 ー 648 = 252個(答え)

洛南9

2023年12月29日 | 進学校の算数
「 濃度が7%の食塩水が容器に入っています。これに濃度が4%の食塩水を加えたところ、濃度が6%になりました。さらに水を加えたところ、濃度が3%の食塩水60gができました。当初の食塩水のg数を求めなさい。」2012


国語の問題やろ。

濃度が3%の食塩水60gでは、食塩の量は1.8g。
これが、6%ということは、食塩水の量は、1.8 ÷ 0.06=30g。

つまり、濃度が7%の食塩水に、濃度が4%の食塩水を加えたところ、濃度が6%の食塩水30gになったということやな。

もう面倒なので、方程式を運用する。濃度が7%の食塩水をXgとすると、

0.07 ×  X  + 0.04 ×(30 ー  X )= 1.8
0.03 ×  X  =  0.6
当初の食塩水 X gは、20g(答え)

麻布5

2023年12月29日 | 進学校の算数
「  7チームが参加して、サッカーの大会を行いました。 試合は総当たり戦(どのチームも他の6チームと1試合ずつ行う方式)で行い、 各試合で勝てば2点、負ければ0点、引き分けの場合は1点が与えられました。この点数を勝ち点ということにします。



全試合が終わったときのAチーム以外の各チームの勝ち点の合計は上の表のようになりました。このとき、つぎの各問いに答えなさい。
(1)試合数は全部で何試合でしたか。
(2)Aチームの勝ち点の合計は何点ですか。
(3)Aチームは何勝何敗何引き分けですか。理由も述べなさい。 」 1998


(1)7 × 6 ÷ 2 となり、 21試合(答え)

(2)全勝すると6勝12点。次点で5勝10点、そして4勝8点、3勝6点、2勝4点、1勝2点、0勝0点なので、勝ち点の合計は、12+10+8+6+4+2+0となり42点。A 以外の勝ち点は、11+5+5+1+11+2=35点なので、Aの勝ち点は7点(答え)

(3)
B(11点):5勝0敗1分け   確定
E(1点) :0勝5敗1分け   確定
F(11点):5勝0敗1分け   確定
合計勝ち点23 10勝5敗3分け 確定

A(7点) :1勝0敗5分けか、2勝1敗3分けか、3勝2敗1分け
C(5点) :2勝3敗1分けか、1勝2敗3分けか、0勝1敗5分け
D(5点) :2勝3敗1分けか、1勝2敗3分けか、0勝1敗5分け
G(2点) :1勝5敗0分けか、0勝4敗2分け

として、いろいろと試行錯誤 → 難渋。
とはいえ、BFの引き分けは両者の引き分けに違いないので、AはBFに必ず負けている。つまり2敗以上しているので、3勝2敗1分け(答え)

洛南8

2023年12月29日 | 進学校の算数
「 1⃣ 2⃣ 3⃣ 4⃣ の4枚のカードのうち、3枚のカードを並べて3けたの数をつくります。つくることのできる数のうち、6の倍数になるのは全部いくつですか。」 2007

大前提条件として、
まず、6の倍数は3の倍数である。いい換えれば、3の倍数でなければ6の倍数ではない。
そして、3枚のカードを並べて、6の倍数になる3けたの数を作る場合、3枚のカードを足すと必ず3の倍数になっている必要がある。

1⃣ 2⃣ 3⃣ 4⃣ のうち3枚のカードを並べた3けたの数が、6の倍数になるのは、末尾が 2⃣ か 4⃣ なので、▢ ▢ 2⃣ か ▢ ▢ 4⃣ となり、3 × 2 の2倍となって12通り。
そして、3枚のカードを足して3の倍数にならないのは、
▢ ▢ 2⃣ の場合では、1⃣ と 4⃣、つまり 2 × 1 で2通り
▢ ▢ 4⃣ の場合では、1⃣ と 2⃣、1⃣ と 3⃣ 、つまり 2 × 1 の2倍となって4通り

つまり、12通りのうち、6通りが条件から外れるので、条件に適うのは、6通り(答え)

答えだけならそう時間をかけず楽に見つかるだろうけれど、やりかたまで問われれば困るよね💦
現場では書き出してた。1⃣3⃣2⃣、3⃣1⃣2⃣、3⃣4⃣2⃣、4⃣3⃣2⃣、2⃣3⃣4⃣、3⃣2⃣4⃣ とね。12以下の数であることが見え見えなので。