寺山修司氏の記事で触れた萩尾望都「一瞬と永遠と」の中に「批評の型あれこれ」という文章があって映画を見て批評する人のタイプ分けをモー様がしているのだけどその中に「ユーエツカン型」というのがある。一人の男の人が「映画を見るのは優越感を感じるためですね」と言ったのをモー様が「ハ?」となってしまったというエピソードなのだが、残念なことにその理由がなぜだったのかを聞かずじまいだったというので「この型については未知のままである」で終わってる。うーむ、もどかしい。
私の勝手な解釈としてはこの男性は「映画を見ることでまた一つマニアのポイントがたまった」的な優越感「見てないおまえより見た俺は偉いぞ」とか「これで映画100本見たもんね」とか「このカテゴリーは網羅したいからね」とかそういうバッヂ集め的なものじゃないのかと思うのだけど、どうでしょうか。
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