「正義の心」を持つ主人公が好きだと前回の記事で書きました。これを書くために主人公というものは、と検索をしていて面白いものに巡り合えました。
新しい主人公の作り方 ─アーキタイプとシンボルで生み出す脚本術
先に見つけたのはこちらですが
いま、求められている「新しい主人公」の作り方
――物語の語り方が変わってきている
【インタビューゲスト】キム・ハドソン、シカ・マッケンジー
これは創作をしている方は凄く面白いのではないでしょうか。
「ヒーローの物語」は男性的です。天命を受けた主人公が旅立ち敵と戦いすばらしいものを勝ち取る。天命は何かの目的であったり追放されたりもあるでしょう。敵も災害であったりドラゴンだったり恋のライバルだったりするわけです。そして成長だとか平和だとか美しいお姫様だったりを手に入れるわけですね。
一方「ヴァージンの物語」は内省的なものだというのです。女性的ではありますが男性の場合もあります。女性はどこかへ旅立つというより自分がいる場所で自分自身を見つめ成長していくわけですね。
上のインタビューから引用させていただきます。
「ヒーローの物語(英雄の旅)では、コミュニティーを守り、コミュニティー自体は変化しない。村を安全にするためにヒーローは出て行って悪者を阻止し、殺さなくてはならない。帰ってきて、村や人々は元のままである。平和でよかった、という感じですね。
でも、ヴァージンの物語では、人々もコミュニティーもともに成長していきます。人々はヴァージンを愛するためにしかるべき居場所を作り、彼らもまた変化するのです。これはヒーローと正反対です。また、ヒーローの物語を前に進めるためには、常に「危機」が必要なのですが、ヴァージンの物語は、キャラクターが「本当になりたい自分」や「愛」などを知って強くなっていき、話が進展していくところが最大の違いです。ですから、一難去ってまた一難という構造ではありません。北米の人々は、2つの違いを見分けるのに、とても長い時間がかかります。なかなか違いがわからない。」
これはアーシュラ・ル・グィン「ゲド戦記」(アニメは知らないのでそちらを想像しないでください。あくまでも小説のほうです)の1巻が「ヒーローの物語」2巻が「ヴァージンの物語」とそのまま当てはまると思います。ル・グィンはすでに考えていたのでしょうね。
「正義の心」は「ヒーローの物語」にも「ヴァージンの物語」にも通じるとは思うのですが、どうでしょうか。
ヒーローの旅が遠くへではなく一歩外へ出ることの場合もあるし、おじさんがヴァージンの如く自分を見つめ変化していく話もあるというのも考えられます。
というより今は男性こそ自分を見つめ変化することの必要性があるのではないかと思うのです。そういった物語は求められないのでしょうか。
新しい主人公の作り方 ─アーキタイプとシンボルで生み出す脚本術
先に見つけたのはこちらですが
いま、求められている「新しい主人公」の作り方
――物語の語り方が変わってきている
【インタビューゲスト】キム・ハドソン、シカ・マッケンジー
これは創作をしている方は凄く面白いのではないでしょうか。
「ヒーローの物語」は男性的です。天命を受けた主人公が旅立ち敵と戦いすばらしいものを勝ち取る。天命は何かの目的であったり追放されたりもあるでしょう。敵も災害であったりドラゴンだったり恋のライバルだったりするわけです。そして成長だとか平和だとか美しいお姫様だったりを手に入れるわけですね。
一方「ヴァージンの物語」は内省的なものだというのです。女性的ではありますが男性の場合もあります。女性はどこかへ旅立つというより自分がいる場所で自分自身を見つめ成長していくわけですね。
上のインタビューから引用させていただきます。
「ヒーローの物語(英雄の旅)では、コミュニティーを守り、コミュニティー自体は変化しない。村を安全にするためにヒーローは出て行って悪者を阻止し、殺さなくてはならない。帰ってきて、村や人々は元のままである。平和でよかった、という感じですね。
でも、ヴァージンの物語では、人々もコミュニティーもともに成長していきます。人々はヴァージンを愛するためにしかるべき居場所を作り、彼らもまた変化するのです。これはヒーローと正反対です。また、ヒーローの物語を前に進めるためには、常に「危機」が必要なのですが、ヴァージンの物語は、キャラクターが「本当になりたい自分」や「愛」などを知って強くなっていき、話が進展していくところが最大の違いです。ですから、一難去ってまた一難という構造ではありません。北米の人々は、2つの違いを見分けるのに、とても長い時間がかかります。なかなか違いがわからない。」
これはアーシュラ・ル・グィン「ゲド戦記」(アニメは知らないのでそちらを想像しないでください。あくまでも小説のほうです)の1巻が「ヒーローの物語」2巻が「ヴァージンの物語」とそのまま当てはまると思います。ル・グィンはすでに考えていたのでしょうね。
「正義の心」は「ヒーローの物語」にも「ヴァージンの物語」にも通じるとは思うのですが、どうでしょうか。
ヒーローの旅が遠くへではなく一歩外へ出ることの場合もあるし、おじさんがヴァージンの如く自分を見つめ変化していく話もあるというのも考えられます。
というより今は男性こそ自分を見つめ変化することの必要性があるのではないかと思うのです。そういった物語は求められないのでしょうか。