spuma

スプーマ
「泡」

12月
ラストひと月のスタート
仕事も一段落
みんな揃ってビールと乾き物で乾杯する
BBさんがいただいたマグナムサイズのシャンパンを
みんなで分け合う

軽い口当たりが美味しい
さわやかな泡に疲れも吹き飛ぶ

街は、金曜の夜を楽しむ大人で溢れている
夜遊び族のBBさんとIZさんは六本木へ・・・

一夜明け、その後の話を聞く

いきつけのキャバクラが満員で入れず
それならば、とIZさんが思いきって
高級クラブへBBさんをご案内したそうだ
ここなら、時間を気にせずお酒と会話を楽しめる
お店のママにお好みの女性を探してもらい
あとは、しめしめ・・・と
そこへ、真夜中の召集連絡
何人たりとも「No」を言うことができない方からの電話だ

断腸の思いで、会計を済ませるIZさん
ここまで入店からわずか10分
お会計、2人で12万円也
そこへBBさん好みの女の子が現れ・・・
「えっ？もうお帰りですか・・・」

BBさんと、IZさんの楽しい夜のひとときは
夢開くことなく
12人の福沢諭吉と共に泡と消えてしまった

私には縁の無い、とおい世界のはなし・・・

景気回復のニュースも、ちらほら
バブルな世の中に
変わってゆくのだろうか・・・

byがん