箔屋町だより

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自警録2017新春

2017年01月03日 | ブログ

グレゴリオ暦2017年、ヒジュラ歴1438年、平成29年、皇紀2677年、丁酉(ひのととり)の元旦は、穏やかに幕を開きました。皆さまには事故無く、幸多き一年となりますよう、心より寿ぎを述べ、お祈りを申し上げます。

恒例となった、我が陋屋界隈に座(ま)す神様への初詣、すなわち、平塚神社様、七社神社様、王子神社様、王子稲荷様に参詣し、新年のご挨拶を心中に唱えさせていただきました。まったくもって、心機一転、清々しい気持ちの裡に帰宅し、家内とお屠蘇を祝いました。

年頭にあたり、自戒自警の意味をこめて、今年一年のモットーを考えますが、本年は「隨縁」ということで落着しました。本来は仏教用語ですが、私なりに噛み砕いて、柔軟に解釈したうえで捉えたく存じます。

昨年末に、畏敬する秋葉生白先生を、都下・道灌山下に在る同先生の道場に、ご挨拶に伺いました。

秋葉先生に関しましては、過去、種々ご紹介をしましたが、同先生のご謦咳に接して、早や28年目のお正月を迎えたことになります。最近の同先生のご活躍ぶりは目覚ましい限りで、日もまた足らずの如き毎日を送られています。旧年中も、主宰される「秋光書道會」の2年振りの御社中展をはじめ、銀座での御個展、そして各地での講義・講演会などが目白押しで好評、御席を温める暇がないほど、ご多用の一年であられました。

先生にお目にかかり、ご挨拶を経て、種々世間話やら、お互いの近況報告やら、先生の今年のご計画と展望を伺ううちに、話の花が咲き乱れ、大分長居をしてしまいました。毎度こんな格好ですが、秋葉先生の優しさ、懐の深さと、年輪の厚みに甘えてばかり、それを笑顔で許していただけますゆえに、いつもいつもありがたく、心が晴れ晴れといたします。

そろそろ辞去しかけますと、秋葉先生が曰く、「御歳暮・御年賀の気持ちで、寸松庵色紙で恐縮だけれど、kiyoさんの好きな言葉をひとつ、染筆してあげよう!」とのありがたいお言葉に、当然遠慮を申し上げましたが、また先生曰く、「いやいや、気兼ねしないでいいから。それでも、急には思いつかないかなあ?どうですか?。」」

折角のご厚意+ご好意ですので、一念発起、暫し眼をつぐみ答えて曰く、「ありがとうございます。折角のご厚誼に甘えたく存じます。それでは、これでいかがでしょうか?」と提示した言葉が、

「縁=えにし」なのでした。

「縁」の字面通り、一文字でもよかったのですが、万葉仮名ではありませんが、「えにし」をkiyo流の当て字にして

「恵・仁・志」の三文字で、ご揮毫を願いましたところ、秋葉先生は手を打って悦ばれ、「本来僕も大事にする文字=言葉だし、当て字の具合も面白い。大いに結構だから、喜んで筆をとるよ!」と、早速墨をお磨りになるのでした。

「縁=えにし=恵仁志」を求めて、それに出会えばそれに随い、一生大切にし、日頃頂戴する諸々の陰徳に感謝の念を捧げること、私流の解釈ですが、今年ばかりでなく、今後の私儀が抱き続ける不変のモットーです。

秋葉先生、真にありがとうございます。神棚と並置して、毎朝拝見して自戒自警しつつ、今日一日を悔いなく頑張りたく存じます。(by kiyo)

 

 


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