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柔道女子・差別の白線入り帯が改められ国内も男子と同じ黒帯で出場できる/少数派

2017年03月22日 | スポーツ・文化 1
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柔道女子・差別の白線入り帯が改められ国内も男子と同じ黒帯で出場できる

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■女子選手は過去国際大会の場、国内大会は今日まで白線入り帯を締めさせた
国内の大会に出場する柔道女子選手は、従来、黒地中央に細い白線が入った帯を締めていました。それがようやく、男子と同じ黒帯の使用が認められたのです。柔道界にとって、男女平等の観点から歴史的な改定です。でもオリンピックや国際試合では、女子選手も黒帯を締めていたよ!言われるかも知れません。女子は2001年以降、国際大会に限り黒帯に改定~それ以前は国際大会でも白線入り帯(下記経緯参照)、国内大会では長年白線入り帯で出場するダブルスタンダードだったのです。帯の違いは単なるデザインの違いではなく、大きな人権問題だったのです。(但し全日本選手権など、全日本柔道連盟(全柔連)と講道館共催の大会は検討中です) 女子柔道界にとっては、男女差別の1つが解消したと歓迎しています。改善されたとは言え、今まで強硬な抵抗に遭い時間が掛かり過ぎです。

なぜ白線入りの帯だったのかは、講道館が深く関与しています。女子柔道は勝ち負けではなく修業のためにやるものだと言った、講道館の古い思想・しきたりが根底にあるからです。女性を、1段も2段も見下した考え方です。日本柔道も国際社会へ進出し、半世紀を超えます。それこそ今では、女子も未就学児の年齢から柔道を始め、学校・実業団などの組識も確立し、男女を差別する理由はありません。もはや講道館精神は、時代感覚・国際感覚がずれています。女子柔道の先駆者、山口香氏・溝口紀子氏ら、さらに柔道評論家の一部も帯問題を提起してきましたが、全く改善されませんでした。その間、全柔連は「男女差別ではなく区別だ」と言い通してきました。女子選手の練習・試合ぶりを男子選手に見間違える訳もなく、全く理由にもならない態度で、ずっと「差別」してきたのです。

■IJFから白線入り帯への痛烈な批判も無視・居直った全日本柔道連盟
帯のダブルスタンダードの経緯を説明します。1999年・バーミンガム世界大会のIJF(国際柔道連盟)総会で、審判委員長から全柔連に「日本は、なぜ女子選手に白線入り帯を締めさせているのか。これは差別だ」と痛烈な批判が浴びせられました。それまでは、女子は国際大会でも白線入り帯でした。総会の場では全柔連は何1つ反論しなかったにも関わらず、帰国後に改めるどころか「女子選手は、国内大会では必ず白線入り帯を使用のこと」と通達まで出し居直ったのです。

2001年・ミュンヘン世界大会から、女子も黒帯で出場するようになりましたが、国内大会は、依然、白線入り帯のままでした。かたくなに白線入り帯に固執した元凶は、昔からのしきたりを壊したくない講道館館長と全柔連トップが同じ人物だったからです。今回一転、黒帯が認められたのは全柔連の体制が刷新され、トップが別々になり講道館の影響力が弱まったためです。長年の講道館の束縛を吹っ切り、さらなる近代柔道へ向かう新しい全柔連の新体制に期待したいものです。黒帯から見えてきたものは、「男女差別」でした。柔道なのに、なぜお得意の“一本”化ができなかったのでしょうか?(笑)

■日本柔道は内にこもらず古い考え方を捨て国際貢献を
講道館創設者・嘉納治五郎など、歴代貢献者によって柔道は発展してきました。今や、約200か国がIJFに加盟しています。世界へ普及と共に柔道は「JUDO」と化し、本来の柔道ではないと指摘する方もいます。しかし講道館精神ばかりを重んじて、内にこもって閉鎖的な姿勢では、今後の柔道の発展に期待できません。IJFが創設されてから70年近く経ちますが、日本が会長に就任した人は2人だけです。そのため日本の柔道への思いは反映されず、日本の預かり知らぬ所でルール改正がなされてばかりです。従来の姿勢を改め、率先して柔道のあるべき姿を世界に発信すべきです。もっと世界へ育成者・審判を育てる支援をして、柔道の質を高める活動をすべきです。そうなれば外国選手のレスリングまがいの闘い方がなくなり、審判のレベルが上がれば“世紀の大誤審”もなくなります。

昔からの日本の伝統でも、男女差別は許されません。よく言われるように守るところは守り、変わるべきところは変えなければ、存在し続けることは困難です。一方、東京オリンピックのゴルフ会場は女性正会員を認めず、IOCからクレームがつきました。IOCの指摘で、やっと女性に正会員の資格が開放された次第です。IOCが一番嫌うことは、人種差別・性(男女)差別です。各競技団体が世界に進出する以上、まず国内の差別をなくすことが大前提なのです。また選手に立ち塞がる様々な障壁を取り除くのが、各競技連盟の役割です。そういう方向へ進めば、日本選手の成績はまだまだアップします。東京オリンピック会場問題で、各競技連盟は自分達の保身ばかりで、選手のための要求でないことを皆様もご覧になったでしょう。連盟・団体は、組織を私物化せず選手のために努力すべきです。

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