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東京オリンピックの危うさシリーズ/ROUND6リンク表紙 [オリンピック精神を忘れた東京オリンピック編]

2017年08月23日 | 忘れたオリンピック精神編
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東京オリンピックの危うさシリーズ リンク表紙
ROUND6/オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編

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いつも東京オリンピックの危うさシリーズにお越し頂き、誠にありがとう
ございます。「オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編」の内
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Nindex

Sindg6954958 ■ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編

07 新国立競技場作業員過労自殺、長時間の現場作業を元請け大成建設が黙認
06 新国立競技場建設作業の若者を過労自殺に追い込んだオリンピック悪

05 リオ五輪・日本勢のメダルラッシュは東京大会を控え選手強化費を増加したため
04 選手や国民のことを全く「お・もっ・て・な・し」元総理・官僚の五輪組織委員会
03 五輪エンブレムに群がる企業の汚れた思惑とオリンピック商業主義
02 新五輪エンブレムは当時・美大生の招致ロゴ「桜のリース」に待望論
01 五輪エンブレム選考の最大の疑惑は最初から「佐野氏ありき」の組織委員会

誠に勝手ながらコメントのやりとりは致しておりません
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新国立競技場作業員過労自殺、長時間の現場作業を元請け大成建設が黙認/東京五輪の危うさR6-7

2017年08月22日 | 忘れたオリンピック精神編
Oiympictp2 東京オリンピックの危うさシリーズ(赤旗だより)
ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編 7
新国立競技場作業員過労自殺、長時間の現場作業を元請け大成建設が黙認

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■建設現場のセキュリティーシステムで大成は全作業員の入退場時間を把握
投稿はしんぶん赤旗を活用しております/2020年の東京五輪・パラリンピックのメイン会場、新国立競技場建設現場(東京都新宿区、渋谷区)の現場監督の男性=当時(23)=が過労自殺した事件で、元請けの大手ゼネコン・大成建設(東京都)は、下請けを含め現場で働くすべての人たちの滞在時間を把握できる仕組みをもっていたことが、日本共産党の調査で分かりました。下請け労働者が工期に追われて長時間労働になることを黙認していた元請け責任が問われます。

新国立競技場建設現場では、大会組織委員会が定めたセキュリティー(防犯)のガイドラインに従って、入退場の際に労働者全員が静脈認証のチェックを受けています。同党は、厚生労働省、国土交通省、スポーツ庁、工事発注者の日本スポーツ振興センター(JSC)担当者らに聞き取り調査を行いました。このなかで国交省、JSCの担当者から、建設現場のセキュリティーシステムで大成が個々人の入退場時間を把握可能だったことを確認しました。過労自殺が起こった当時、現場で事務作業をする詰め所は24時間使用可能にしてありました。

■作業員の静脈認証システムも活用せず長時間残業黙認か?
遺族の労災申請などによると、過労自殺した男性は亡くなったと推定される3月2日までの1カ月に、過労死ライン「残業月80時間」をはるかに超える211時間56分の残業をしていました。雇用されていた大成の1次下請け会社では、労使で残業時間を取り決めた「三六協定」の月80時間に収まるよう、過少申告が行われていました。しかし、大成が静脈認証の仕組みを利用していれば、男性が建設現場内に異常な長時間居残っていることを把握できた可能性があります。

建設業法24条の6では、特定建設業者(大きな工事の元請け)は下請けに労働法令違反がないよう指導に努めることになっています。五輪事業については、大会組織委が「持続可能性に配慮した調達コード」を作成して「長時間労働の禁止」を明記し、事業者がサプライチェーン(下請けの連鎖)を含めて順守するよう求めています。大成は、取材に対して、「通門管理は、セキュリティーを目的」としたものであり、「作業員等の入退場時間や現場での滞在時間などを管理するものではございません」と回答しています。

▽元請けの責任で工期見直しや人員確保を行うべき?
東京土建一般労働組合の松本久人賃金対策部長の話 「下請け業者が深夜まで居残っていれば、防犯上も不審に思って確認するものでしょう。大成は、仕事が長時間におよんでいることは把握できた可能性があるのですから、元請けの責任で工期見直しや人員確保を行うべきです。」
しんぶん赤旗の複製可能範囲内において、投稿者によって一部割愛・それに伴う接続文章等の修正・タイトル付けを行いました。

投稿者からのひと言/国家事業だから何でも許されるは大きな間違いで、作業員が自殺に追い込まれたことは深刻です。大成建設は元請けだけに大所高所から日程把握し、下請けにしわ寄せを押し付けるのは許されません。自殺した青年も含めて作業者は、部品の1つぐらいにしか思っていないのでしょう。欠損部品は、補充すればそれで終わりか・・・

Sankoub 前号/新国立競技場建設作業の若者を過労自殺に追い込んだオリンピック悪

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新国立競技場建設作業の若者を過労自殺に追い込んだオリンピック悪/東京五輪の危うさR6-6

2017年08月03日 | 忘れたオリンピック精神編
Oiympictp2 東京オリンピックの危うさシリーズ
ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編 6
新国立競技場建設作業の若者を過労自殺に追い込んだオリンピック悪

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■国家的行事でも労働者の命と健康が犠牲になることはあってはならぬ
東京オリンピックメイン会場の新国立競技場建設作業を行っていた、大成建設下請け会社の男性(23歳)が2017年3月に自殺しました。直前の残業が月200時間を超え、2か月前も143時間(数値は残業過少申告の可能性あり)、実態はより酷い状態による過労自殺が原因です。男性は前年に入社したばかりにも関わらず、現場監督を任されました。加重労働の他に、現場責任者として厳しい管理を要求され、工事遅れのストレス、さらにはベテラン先輩から「死ね」 「使えねー(奴)」など大声で罵声・罵倒され続けました。騒がしい工事現場でも、離れた場所の別会社作業員にも聞こえるほどだったそうです。男性はその後行方不明になり、長野県で遺体が発見されました。近くに遺書が残され、「身も心も限界な私はこのような結果しか思い浮かびませんでした。家族、友人、会社の方、本当にすみませんでした。私をどうかお許しください。」

新国立競技場は、杜撰な計画が白紙撤回されたため、当初計画より1年余遅れで着工し、急ピッチで工事が進められています。男性のご両親は「工期の遅れを取り戻そうとして、厳しい管理を要求されていたのだと思います。同じように、過労で命を落とすような人を出したくない。」とのコメントをされました。ご両親は、どれだけ無念だったでしょうか。この背景に、あえて昔の言い方をすれば、「世紀の祭典」~東京オリンピック開催に、工事現場では多くの労働者が長時間労働を余儀なくされています。国家的行事だからといって労働者の命と健康が犠牲になることはあってはなりません。また建設業界そのものがブラック企業化し、作業員の使い捨てが顕著です。また入社1年目から過剰な責任を負わす、最初からベテラン社員並みの仕事を新人に要求することは、電通女性が自殺した状況と全く同じです。人間を人間と思わぬ行為・ブラック化が、日本中に蔓延しているのです。

■前回1964年のオリンピック工事では100人以上の作業者が亡くなった
担当の川人弁護士は言葉を強め、次の見解を示しました。「人間の生理的限界をはるかに超えた、常軌を逸した時間外労働だ。男性が死亡した後も、業者や関係機関が痛苦な反省の上に改善措置をとっているとは言いがたい。使用業者はもとより、元請け、発注者、さらに東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会、東京都、政府関係機関は、この労働者の深刻な実態を直視すべきだ。労働者が犠牲になることは、断じてあってはならない。また、会社をはじめ、この工事に関与しているすべての皆様方が、働く者の命と健康を守るために力を尽くして頂きたいと思います。」 ここからは、投稿者の感想です。亡くなった彼は、2020年を楽しみにしていたかもしれません。でもご両親は、3年後に新国立競技場で開かれる開会式をどう思うのでしょうか。

投稿者として、かつて読んだ書籍「オリンピックの身代金」 著者:奥田英朗 をご紹介します。TVでもドラマ化され、主役の刑事を竹野内豊、テロリストを松山ケンイチが演じています。前回1964年の東京オリンピック直前のストーリーで、開会式の最中に国立競技場を爆破しようとする犯行予告が届き、警察組織・刑事達とオリンピック妨害犯行を実行しようとする犯人との攻防です。痛烈なテーマがあり、①国家行事をお題目に工事作業者への過酷な要求(虫けら状態) ②オリンピック開催に沸く東京と搾取され貧困にあえぐ深刻な地域格差や貧富の差 ③東京だけが富と繁栄を享受するのは断じて許されない ④日本にオリンピックを開催する資格はない~と犯人は疑問と憤りを抱き、国立競技場の爆破に挑みます。当時も突貫工事の連続で、分かっているだけで100人以上の作業者が亡くなっています。考えれば、半世紀たったにも関わらず、背景は少しも変わっていません。投稿者自身は“爆破はしません”が、共感するところは多々あります。

■ザハ案のまま進めば突貫工事事故による多くの作業者が死ぬことに
Web上には、当初決定の「ザハ案なら今回の若者は死なずに済んだ」は、全くの間違いです。厳密に言えば、当該男性は死ななかったかもしれませんが。言わんとすることは、ザハ案では“開会式に間に合わず”、別の多くの作業者のストレス過労死、無理な突貫工事によって重大事故がおき多数の死者が発生したと推察されます。従来から当シリーズをお読みになっている方には、十分、お分かり頂けると思います。ザハ案は建築物ではなく、ひと言で言えば長さ300m級の大型橋梁です。一般的にこの規模の橋は、10年前後掛かります。巨額もさることながら、数年では無理なので白紙になったのです。今回亡くなった若者は、元凶をたどれば文科省や下部組織が建築不可なザハ案を選定、森五輪組織委員会長の一連の不手際の影響です。オリンピックを政治の道具にしか考えない連中、ゼネコンは自分達の言いなりの金額で受注するも下請けには回さず儲ける姿勢。結局、下請け企業、とりわけ若者・弱者にしわ寄せが及ぶのです。死はやるせない・・・

Sankoub
次号/新国立競技場作業員過労自殺、長時間の現場作業を元請け大成建設が黙認
ザハ案の新国立競技場のキールアーチ・タイバー工法を知れば巨額・困難なことが分かる

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リオ五輪・日本勢のメダルラッシュは東京大会を控え選手強化費を増加したため/東京五輪の危うさR6-5

2016年09月23日 | 忘れたオリンピック精神編
Oiympictp2 東京オリンピックの危うさシリーズ
ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編 5
リオ五輪・日本勢のメダルラッシュは東京大会を控え選手強化費を増加したため

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■世界各国もメダル獲得数は選手強化費の多さと相関がある
2016年リオデジャネイロオリンピック、日本勢は金メダル12、銀2、銅21、計41個のメダルラッシュに沸きました。あの感動に水を注すことになってしまいますが、日本選手が活躍できたのは、次回・東京オリンピックを迎えるために選手の強化費を増強したからです。東京招致が決まった2013年には32億円だったものが、2016年には約3倍の87億円に拡大しました。スポーツ関連予算全体では、324億円にも達します。来年以降は、直接の選手強化費だけでも100億円を突破、東京オリンピックが近づくに連れ200億円以上に膨れ上がるとも言われています。スポーツ評論家の玉木正之氏・為末大氏・当のJOC幹部も、選手強化費(国民の税金)とメダル獲得数はかなり相関関係が強いと指摘します。

誤解して欲しくないことは、体操・柔道・レスリングなどメダルを獲得した選手は、個人の技術能力が高いことは言うまでもありません。ただそれだけでは、長い間、厳しい国際試合には勝てません。能力の高さを前提に、選手強化費、コーチの指導など国家予算の補助が必須です。若い選手でも、早い時期から強化費によって伸ばす意味も含まれます。強化費の効果は、今も昔も・世界各国でも強烈に表われます。1964年の前回東京大会では、国威発揚もあり16個の金メダルを獲得しました。しかしその後、国は強化を怠ったため、1996年のアトランタ大会のメダル数はどん底に落ち込みました。その惨敗から選手だけの努力では限界があると判断され、税金による選手強化費や600億円以上を掛けた数か所の選手専用トレーニングセンターを設立、21世紀に入るとメダル数も伸びてきています。

■開催国の課題は大会後の選手強化の程度がその後のメダル数に影響する
中国・イギリス、そして日本のメダル獲得数の変遷を図表で表すと、共通した傾向が見出せます。2008年・北京大会、2012年・ロンドン大会を例に取ると、いずれも招致決定は大会開催の7年前です。赤字は招致決定直後の大会(4年前)、太字は地元開催時の数です。招致後の大会ではメダル数が伸び、そして地元開催大会になると“爆発的”に獲得数が増大します。地元の有利さ・応援の多さもさることながら、やはり開催国の面子から強化費が「爆発的」に増えたからです。この傾向は3か国に限ったことではなく、過去、オリンピックを開催したいずれの国の流れです。選手のたゆまぬ努力と苦労の結果が、メダルを勝取ったとオリンピックを純真に見る方も多いことでしょう。しかし現実を見れば、オリンピックは選手の才能や努力だけでは勝てなくなってきているのです。

地元開催後の選手強化の顕著な例は、良い例としてイギリス・悪い見本は中国です。リオ大会では、中国は惨敗に終わりました。北京大会から8年が経過し、強化された当時の選手が世代交替、また“国威発揚”のために開く国は大会成功だけが目的のため、その後は選手強化を疎かにしてしまうのです。一方、イギリスは、ロンドン大会を機会に自国民のスポーツ参加を強く促しました。また選手強化も、しっかりしています。図表のように中国は次のロンドン大会の時点で、既にメダル数が大幅減少に至っています。しかしイギリスは、ロンドン⇒リオ大会との比較では、金メダルは2つ減らしたものの全体のメダル数は増やしています。金メダルだけを見るなら、あの中国より1つ多いのです。イギリス全体が本当にスポーツ強化されたかどうかの結果は、2020年の東京大会に表われます。日本は「国策型」なので、東京大会では大きくメダル数を増やすでしょう。しかし肝心なことは、その後の大会です。

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■オリンピックの価値はメダル獲得数ではなく選手の素晴らしいプレーや感動
ここからは、余談です。選手は今までの努力や大勢の応援に対して、メダルが重いと言います。しかし実際の重量も、本当に重いのです。リオ大会のメダルは、直径8.5cm・厚さの最大部は11mm、500gもあるのです。ペットボトル500mm入りに相当し、3個獲得した選手が首に吊るせば1.5kgです。肩凝りや首筋を悪くしそうです。金メダルは全て金が使われていると思っている方がいますが、銀の地金に金メッキしたものなので、値段は約6万円弱です。規定では直径60mmだそうですが、アテネ大会から現在の寸法に大型化されました。また勝利の女神ニケは、以前はメダルの左側に鎮座していましたが、現在は中央に翼を広げたデザインに変わっています。ずっとメダルを語ってきましたが、オリンピックを「メダル獲得数」で片付けてしまうのは相応しくありません。言うまでもなく、オリンピックやスポーツの本質は選手の素晴らしいプレーや感動です。

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選手や国民のことを全く「お・もっ・て・な・し」元総理・官僚の五輪組織委員会/東京五輪の危うさR6-4

2015年10月06日 | 忘れたオリンピック精神編
Oiympictp2 東京オリンピックの危うさシリーズ
ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編 4
選手や国民のことを全く「お・もっ・て・な・し」元総理・官僚の五輪組織委員会

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大会エンブレムと新国立競技場の騒動には、極めて似た共通点が存在します。(1)どちらも高いハードル課した応募資格によって、応募対象者が限られた。(2)度重なる不透明な修正を繰り返した(3)責任を取らず何も解決できない元政治家・官僚集団の閉鎖的な五輪組織委員会の体質です。組織委員会は、国民の理解が得られないとして佐野氏案を排除しました。しかしエンブレムそのものは、パクリではありませんでした。国民の理解が得られないようになってしまったのは、組織委員会が早期の段階で丁寧に選考理由を説明していなかったからです。極めて重大な怠慢です。

森会長の新国立競技場での不適切発言、武藤事務総長が最後までエンブレム撤回に反対したことから、タイミングを逸し事を大きくしてしまいました。エンブレム問題でも、責任のなすり合いばかりです。武藤氏は元財務省事務次官であり、官僚として最高(トップ)の位置にいた人です。元総理と元事務次官、役人上がりが骨格を為す組識委員会は、オリンピック感覚や運営センスもありません。政治家が行なう手で、都合が悪くなるとトカゲの尻尾切り(責任転嫁)によって、佐野氏は辞退させられたのです。組織委員会が、国民の批評を放置してきたことが事態を深刻化させた最大の原因です。

ところで、次の2つのフレーズは何のことだか分かりますか?「オリジナリティにあふれ、イノベーティブなコミュニケーションの構築を起点とする」「史上最もイノベーティブで、世界にポディティブな改革を! 全員が自己ベスト、多様性と調和、未来への継承」。 最初が大会エンブレムの応募要項、2つめが大会ビジョンです。およそオリンピックやスポーツとは不釣り合い、またデザイナー、アスリートを奮起させるフレーズとは思えません。特に多様性と調和とは、嫌と言うほど使われてきた政策や地方のイベントの冠用語です。いかにも官僚が書いた、心が欠けた作文ですね。

どういうオリンピックにするのか、東京オリンピックの「理念」が打ち出されていません。象徴となる「大会スローガン」も、まだ発表なしです。順番でいえば大会ビジョンがあって、スローガンができて、それに基づいたエンブレムの作成です。つまりオリンピックやスポーツを理解している人が、組識委員会にはほとんどいないのです。本来なら競技団体のJOC(日本オリンピック委員会)が中心に、かつ若い感覚のリーダーが取り仕切るべきでしょう。解決できず責任逃れをする元政治家・過去官僚(完了?)ばかりの組識委員会では、少しも前に進みません。オリンピックを舐めていますね!

主役になるべき、肝心な選手や青少年、国民を置き去りどころか、全く「お・もっ・て・な・し」(思っていない・オヤジギャグ)。政府は招致前から、「東京オリンピックを好機と捉え、東京に限らず日本全体の活性化を目標に、世界で一番企業が活動しやすい国に」。都も石原都政の延長で、「東京大改造の起爆剤、超高層ビル群による1兆円大規模開発、環状道路や羽田空港の強化」が主目的です。オリンピックを利用した開発が目的で、主題の大会運営へは力が入らないのです。従って一連の騒動を起こし、他人事のような言動ばかりするのです。これでは、今後も失敗・失態が続くでしょう。

Sankoub 前号/五輪エンブレムに群がる企業の汚れた思惑とオリンピック商業主義

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五輪エンブレムに群がる企業の汚れた思惑とオリンピック商業主義/東京五輪の危うさR6-3

2015年09月24日 | 忘れたオリンピック精神編
Oiympictp2 東京オリンピックの危うさシリーズ
ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編 3
五輪エンブレムに群がる企業の汚れた思惑とオリンピック商業主義

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オリンピックの事情に詳しくない方は、たかがエンブレムなのになぜ国民を巻き込んで大騒ぎするのだろうか?と疑問を持っています。今やエンブレムは単なるマークではなく、「金の成る木」だからです。企業は協賛金という美名の下に、五輪組識委員会の承認と多額の費用を払うことによって、TVやメディア・製品にエンブレムを付けることができます。日本企業全体では数千億円に達し、大手企業1社で150億円を用意するところもあります。言い換えれば、それだけ出しても企業にメリットがあるからです。また組識委員会も、五輪グッズの販売にニンマリと皮算用が始まっています。

招致ロゴに使われた、「桜のリース」を希望する声が高まっていると申し上げました。それが不可能なのは、IOCの規約で招致ロゴは大会エンブレムに使うことはできません。招致ロゴは無償配布されますが、大会エンブレムは企業へ協賛金として募るため、途中からの有償切り替えは混乱を生じるためできないとの理由です。つまり数千億円もの収入となるエンブレム関係品は、組識委員会やIOCが「無理やり理由を作って」手放さないのです。本来なら大会エンブレムはオリンピックの象徴であるため、無償で多数使用できるようにすれば、ムードを高めるのに非常に有効と考えます。

しかし企業協賛金の大募集・五輪グッズに躍起となっている組識委員会の姿は、商業主義が闊歩し、東京オリンピックの理念やアスリートの思いと乖離、後景に追いやられているのが現実です。組識委員会は、佐野氏案を選んだ理由として「展開性」があったとしています。単なるデザインの優秀さだけではなく、ここで言う展開性とは協賛企業製品や関連グッズなどに使いやすいデザインだということです。つまりエンブレムは、あからさまに儲けを出すための手段ですよと言っているに等しいのです。オリンピック精神から掛け離れた、「金(かね)」の思惑ばかりが目立ち嫌悪感を持ちます。

TV・新聞などの追及は、デザイン選考の不公平・不透明性が主眼でした。しかし組識委員会がやむなく白紙撤回したのは、協賛企業からの突き上げです。100億円・10億円単位で協賛金を出した企業にとって、佐野氏案は、もはやイメージが悪い「汚れたエンブレム」です。オリンピック趣旨はそっちのけで、企業イメージが悪くなると迫ったからです。Web上には、協賛金が多く入ればオリンピックへの税金が少なくなってよいという感想が書かれています。それは、政治家や官僚の体質をご存じないからです。様々な理由をこねて、金があればあるほど使うのが連中の常套手段です。

オリンピック規模が大きくなり過ぎたことが、誤ったエンブレム偏重や商業主義化の原因です。ある程度お金が掛かることは仕方ありませんが、あまりにも行き過ぎた商業主義はオリンピック精神・憲章を逸脱します。組識委員会と群がる企業の汚れた思惑は、見苦しい限りです。エンブレムは、大会の象徴や理念の反映に留めるべきと考えます。視点を変えてみれば、1964年当時と異なりエンブレムや新国立競技場へのバッシングが強いのは、そもそも国民の間に、東京オリンピックを盛り上げる機運や歓迎する意志が乏しいからだと判断します。大義なき招致をしたツケと考えます。

Sankoub
次号/選手や国民のことを全く「お・もっ・て・な・し」元総理・官僚の五輪組織委員会
前号/新五輪エンブレムは当時・美大生の招致ロゴ「桜のリース」に待望論

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新五輪エンブレムは当時・美大生の招致ロゴ「桜のリース」に待望論/東京五輪の危うさR6-2

2015年09月18日 | 忘れたオリンピック精神編
Oiympictp2 東京オリンピックの危うさシリーズ
ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編 2
新五輪エンブレムは当時・美大生の招致ロゴ「桜のリース」に待望論

G6279347 イメージ/写真はクリスマス・リース

大会エンブレムは佐野氏案がアウトになり、広く一般に再募集されます。それよりも2020年招致ロゴに使われた、桜の花をモチーフにした「桜のリース」を採用希望する声が高まっています。優しさ、日本らしさが伝わってきます。当時、女子美術大学の学生だった島峰藍さんの作品です。リース(wreath)とは、彼女が画いたデザインのように、ドーナツ型をした装飾花輪・花冠と言われるものです。あるいは1964年大会時、故・亀倉雄策氏の日の丸に金色の五輪マークもいいですね。年数を2020に変えるだけで、十分使えます。素晴らしい作品は、時間・時代が変わろうと色褪せません。

個人的には、2016年招致に失敗した時のロゴ、故・榮久庵憲司デザイナーの「水引き・飾り結び」が好きです。氏は工業デザイナーで、古くはキッコーマン卓上醤油瓶、近年ではJRA(中央競馬会)やミニストップのロゴ、成田エクスプレスの車両デザインも手掛けました。とは言えIOCの規約で、招致ロゴは大会エンブレムに使うことはできません。招致ロゴは無償配布されますが、大会エンブレムは企業へ協賛金として募るため、途中での有償切り替えでは混乱を生じることが理由です。しかしそれは詭弁で、いかにエンブレムで金を稼げるか、オリンピックの商業主義を物語る典型的なものです。

新進のデザイナーによると、佐野氏案はもう古い20世紀型のデザインだと言います。大文字の『T』がドーンと前面に出ていますが、現在は小文字や曲線を使って柔らかさ・優しさを表すのが主流だそうです。そういえば、リオ大会のエンブレムは曲線の集合体です。また企業ロゴも、ドコモはかなり前にDoCoMoからdocomoに変更されました。言われてみると昔と違い、その他の企業も小文字や曲線のものが多いですね。また私達は日本語を使っているから、佐野氏案の英字の『T』は東京を示すものと理解できますが、世界では「T」は「T」だけにしか思えないと言います。

新国立競技場のザハ案も20世紀モダニズムの極みで、嫌味なぐらい主張が強いものです。佐野氏案も、これに近いでしょう。選ぶ側の審査委員会も、もう感覚が古いのです。亀倉雄策氏の作品は色褪せないと申し上げましたが、説明に矛盾はなく卓越した作品だからです。なお北京大会のエンブレムは、国民応募1万点の中から決定しました。この点は、日本より民主的です(苦)。またニュージーランドは、お隣のオーストラリア国旗と似ているため、国民投票を経て国旗を変更します。エンブレムも一般から公募した後、数点の中から主催都市の「都民投票」で決めたらどうでしょうか?

早急に決める必要があるのが、①「大会スローガン」(コンセプト) ②公式マスコット ③大会テーマソングなどです。マスコット・テーマソングも広く公募するのか、この程度なら1人の専門家に任すのか分かりません。そう考えると、何につけても著作権に行き着きます。いずれにしても、透明性のある方法で提示して欲しいと思います。公式テーマソングの概念がなかった1964年当時は、独自に「東京五輪音頭」(三波春夫)、1972年札幌冬季オリンピックは「虹と雪のバラード」(トワ・エ・モワ)が流行りました。また1968年・仏グルノーブル冬季オリンピック映画、「白い恋人たち」(作曲フランシス・レイ)は名曲ですね。いずれも、よくできた曲です。さて今度は、誰が歌うのでしょうか?

Sankoub
次号/五輪エンブレムに群がる企業の汚れた思惑とオリンピック商業主義
前号/五輪エンブレム選考の最大の疑惑は最初から「佐野氏ありき」の組織委員会

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五輪エンブレム選考の最大の疑惑は最初から「佐野氏ありき」の組織委員会/東京五輪の危うさR6-1

2015年09月14日 | 忘れたオリンピック精神編
Oiympictp2 東京オリンピックの危うさシリーズ
ROUND6 オリンピック精神を忘れた2020東京オリンピック編 1
五輪エンブレム選考の最大の疑惑は最初から「佐野氏ありき」の組織委員会

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新国立競技場に続き、東京オリンピックエンブレムも白紙撤回される異常事態です。デザイナー佐野研二郎氏への疑惑が騒がれましたが、ここでは切り口を変えて、デザイン選考における不透明性~最初から佐野氏案ありきの背景、エンブレムに群がる企業の汚れた思惑~オリンピックの商業主義に視点を当てて説明致します。エンブレム・新国立競技場のコンペには、極めて共通点が存在します。どちらも高いハードル課した応募資格によって限られた応募対象者になった点、そして閉鎖的な五輪組織委員会の対応によって、問題が大きくなってしまったのです。

エンブレムの応募資格の条件は、2つありました。東京アートディレクタークラブ賞など指定された国内4賞と海外3賞のうち、2賞以上を受賞した人が対象です。条件の2つめは、日本語でのコミュニケーションが可能な人、日本国内での行事・打合せの交通宿泊費や海外から日本への渡航費は自己負担という、不可思議な設定です。コンペは国際的に広くオープンにしていると言いながら、実際は業界のトップクリエーターだけが応募できる条件、また事実上“日本人に限る”(外国人排除)趣旨だったのです。そのため応募数は104点しかなく、外国人の応募は4人だけでした。

審査委員は8人、永井一正委員長は日本グラフィックデザイナー協会・特別顧問、札幌冬季オリンピックの日の丸と雪の結晶をあしらったマークが有名です。委員の顔ぶれも、民主党のロゴをデザインした浅葉同協会会長など著名な方々です。選ぶ側も各賞を受賞された面々なので、応募側・選ぶ側とも狭いデザイン業界のいわば同業者仲間~「仲間内」(内輪)間の選定だったのです。因みに、佐野氏は7賞全てを受賞しています。選考はデザインのみ提示され原作者名は伏せたままとはいえ、同じ仲間内なのでデザインを見ただけで誰だか分かると言います。

2014年12月の選考で、佐野氏が選ばれました。しかし問題は審査委員の誰もが知らないまま、組識委員会との間で秘密裏に2度大幅な修正が行われたことです。デザイン画がないと分かりにくいのですが、当初、選定した元々の案は『T』の横線部分(両方の袖部分)が三角形で、赤い丸が縦線の右下にありました。その後、組識委員会が調査した結果、国際商標に類似デザインが存在することが判明しました。抵触する恐れから、組識委員会と佐野氏間で修正を重ねたそうです。そして、皆様ご存じのデザインが審査委員会に示されたのは、2015年7月発表のたった1週間前でした。

審査委員会はやむなく承諾しましたが、委員の中には選考無効を示す人もいたそうです。つまり選定されたデザインが使用NGになった時点で失格であり、2位のデザインを繰り上げするのが一般常識です。にも関わらず審査委員会への報告や相談もなく、組識委員会が勝手に佐野氏と交渉を続けたのは、「最初から佐野氏ありきだった」との疑惑が出ています。佐野氏も審査委員会に連絡せず大幅修正を受け入れたことから、デザイナーの資質やポリシーを疑われ、またデザイナー業界からも信頼を失いました。エンブレムも新国立競技場も、透明性がないままアンフェアに決定されたことが共通点で、また国民から怒りを買うことになってしまったのです。

Sankoub 次号/新五輪エンブレムは当時・美大生の招致ロゴ「桜のリース」に待望論

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