暮らしの裏側

社会の矛盾や理不尽さ、認知症や介護問題、家庭用品が及ぼす
有害物質、医療費控除の申告などを分かりやすく説明します!

今から知っておきたい認知症シリーズ/リンク表紙

2018年09月04日 | 知っておきたい認知症
Alzheimertp3
今から知っておきたい認知症シリーズ リンク表紙
元気なうちから認知症を理解し家族を上手に介護できるよう
にしましょう!認知症を知れば気持ちにゆとりがうまれる!


Alzheimermxtp

いつも今から知っておきたい認知症シリーズにお越し頂き、誠にありがとう
ございます。内容はリンクインデックスから記事にリンクされるか、このカテゴ
リをページダウンするとご覧になれます。

Nindex

Indla2943561 ■今から知っておきたい認知症

07 認知症・記憶障害2◇嫁を妻と思い込む・夕方出掛けようとする記憶の逆行性喪失
   ◇数十年もの過去に逆戻り・妻の顔を忘れ自分の家を他人の家と思いトラブルも
06 記憶障害1/物忘れは正さないで上手にかわすこと
   ◇家族は認知症の本人とまともにぶつかり合わず優しく場面を変えること

05 認知症をよく理解するために「九大法則・一原則」で優しく接しよう
   ◇認知症の方には共通した特徴がありポイントをつかんで介護を楽に
04 認知症は1つの病気ではなく様々な症状の集まりです
   ◇知的機能の低下によってもたらされる生活障害と言える
03 「認知症は不便だが不幸ではない」本人にそう思わせる介護をしたい
   ◇大切なことは重度の認知症になった方でも「心は失っていない」ことです
02 認知症になった本人が穏やかになるよう介護者は役者を演じることが大事
   ◇2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると推測される
01 本人や親・配偶者への認知症予防に「まだ早い!」はないと思うこと
   ◇一生懸命に介護しても認知症への正しい知識を持たなけば疲弊するだけ

誠に勝手ながらコメントのやりとりは致しておりません

Odayakatoptp

認知症・記憶障害2◇嫁を妻と思い込む・夕方出掛けようとする記憶の逆行性喪失/知っておきたい認知症7

2018年09月03日 | 知っておきたい認知症
Alzheimertp3 今から知っておきたい認知症シリーズ7
記憶障害2◇嫁を妻と思い込む・夕方出掛けようとする記憶の逆行性喪失
数十年もの過去に逆戻り・妻の顔を忘れ自分の家を他人の家と思いトラブルも

Indla2943561

■「何十年も連れ添った私を忘れるなんて」と妻の気持ちは分かるが怒らないこと
認知症の共通した特徴「九大法則」、その具体的な説明「第一の法則/記憶障害に関する法則」の2回目です。記憶障害には、(a)記銘力低下 (b)全体記憶の障害、そして今号は(c)記憶の逆行性喪失を説明します。

記憶の逆行性喪失
「記憶の逆行性喪失」とは、蓄積されたこれまでの記憶が、現在から過去に遡って失われていく現象を言います。一般とは逆で、過去のほうが記憶しているのです。従ってその人にとっての現在は、最後に残った遠い昔の記憶の時点ということです。そのため現時点の配偶者の顔が分からず、嫁を妻と思い込んでトラブルを引き起こすことがあります。

●嫁を妻と思い込む~そんな時は?
昔の時点に戻ってしまっているので、“自分の妻は30歳代の女性”と思い込み、本人にしてみれば目の前の老婦人は自分の妻ではありえません。イメージに一致する嫁が、自分の妻であると考えるは当然と言えます。本当の妻としては「何十年も連れ添った私を忘れるなんて」と怒り、嫁は「お義父さんは嫌な人」と気持ち悪がり、家族は嘆きます。そんな時、本当の妻は怒り・葛藤を抑えて、さらりと『あなたの奥さん、今、何しているのかしら?』と応じるほうがうまくいきます。

●夕方になると出掛けようとする~そんな時は?
「どうもお世話になりました、家に帰ります」~夕方になるとそわそわして落ち着かなくなり、荷物をまとめ家族に丁寧に挨拶して出掛けようとすることは、認知症の人にしばしば見られます。夕暮れ時に決まって起きることなので、“夕暮れ症候群”と呼ばれています。30~40年前の世界に戻った本人にとって、昔の家と雰囲気の違う現在の家は、他人の家と同じです。夕方になれば「自分の家へ帰らねば」という気持ちになるのだと考えれば、出掛けようとする行動は、家族として理解できるのではないでしょうか。

そんな時、「ここはあなたの家ですよ」と説得しても通じません。家族が玄関に鍵を掛けようとするものなら、「よその家に閉じ込められた」と捉えて、暴れるのも無理のないことです。大事なのは、その状態の本人の気持ちを、一旦、受け入れることです。『お茶を入れましたから、飲んでいきませんか』 『夕食をせっかく用意したので、食べていって下さい』と勧めると、落ち着きます。それでも外に出ようとする時は、『お送りしましょう』と実際に外へ付き添い、再び家に戻る方法があります。

このほかにも「変なことを言っているな」と感じた時、「記憶の逆行性喪失」の特徴を思い起こすことで、家族の側の混乱が早く治まるのは間違いありません。

Odayakatoptp

認知症・記憶障害1◇物忘れは正さないで上手にかわすこと/知っておきたい認知症6

2017年06月22日 | 知っておきたい認知症
Alzheimertp3 今から知っておきたい認知症シリーズ6
記憶障害1/物忘れは正さないで上手にかわすこと
家族は認知症の本人とまともにぶつかり合わず優しく場面を変えること

Sindtop2389355y

■「食事をさせないで俺を殺すのか!」と怒鳴られたら家族はどうしたらいいの?
認知症の人には共通した特徴が見られ、それが「九大法則」と申し上げました。ここからは具体的な説明に入り、「第一の法則/記憶障害に関する法則」を2回に渡り説明します。記憶障害は認知症の最も基本的な症状で、(a)記銘力低下 (b)全体記憶の障害 (c)記憶の逆行性喪失の3つの特徴があります。様々な困った行動にも、記憶力や判断力が低下した認知症の人の立場からみれば、十分に納得できる理由があります。それを理解して対処すれば、介護する家族が抱える問題の深刻さを軽くすることが可能です。

記銘力低下酷い物忘れ
体験したことを、すぐに思い出す力を「記銘力」と言います。認知症が始まると、まず記銘力が低下します。言い換えれば、物忘れが起こります。認知症の人は、同じ話を何回・何十回と繰り返すのはこのためです。「もう何回も聞いた」と反論したり、怒ってはいけません。認知症の本人は、その度に忘れてしまい、初めてのつもりで相手に対して働き掛けているからです。家族は、そうした気持ちを理解して接しましょう。

認知症の本人に丁寧に教えた後、「分かった」と返事をしても安心できません。また同じことを、繰り返します。返事した瞬間に、教えられたことを忘れてしまっているのです。家族が本人のためと繰り返し教えても、効果がないばかりか本人から「この人はくどい人だ、うるさい人」だと受け取られてしまいます。家族の思いや行為は逆効果で、この場合はむしろ“しないほう”がよいのです。

全体記憶の障害出来事自体をごっそり忘れてしまうこと
これは、出来事の全体をごっそり忘れてしまうことを言います。訪ねて来た人が帰った直後に、認知症の人は「そんな人は来ていない」と言ったり、デイサービスから帰った後に 「どこにも出掛けていない、1日中、家にいた」と答えることがあります。明らかな事実を本人が認めないことに、家族が教えても効果がなく、本人の混乱が酷くなるだけです。家族は、むきになって本人と対峙しないほうがよいのです。

よく例に出てくるように、食事したことを忘れてしまいます。食べた献立を忘れたのではなく、食事したこと自体を忘れることです。認知症の人は、ある時期、異常な食欲を示すことがあります。1食分丸々食べても空腹感が残り、しかも食べたこと自体を忘れてしまいます。「早くご飯を用意しろ!」 「食事をさせないで、俺を殺すつもりか!」と怒鳴られることがあります。

家族はついつい、「今、食べたばかりでしょ」 「これ以上食べると、お腹をこわすからダメ」と言ってはいけません。ここも本人と対峙することなく、おにぎり程度の量に留めます。あるいは「今、準備しているから少し待ってね」と上手にかわし、時間を稼いで食欲を“忘れさせる”手も有効です。このように家族は、認知症の本人とまともにぶつかり合うのではなく、『優しく場面を変える』ことを心掛けることが大事です。

Odayakatoptp

認知症をよく理解するために「九大法則・一原則」で優しく接しよう/知っておきたい認知症5

2017年01月19日 | 知っておきたい認知症
Alzheimertp3 今から知っておきたい認知症シリーズ5
認知症をよく理解するために「九大法則・一原則」で優しく接しよう
認知症の方には共通した特徴がありポイントをつかんで介護を楽に

Indla2943561

■認知症者の立場から見るようにすれば介護する家族は深刻さを軽くできる
認知症の方には、共通した特徴が見られます。それが、下記の「九大法則」です。様々な困った行動にも、記憶力や判断力が低下した認知症の方の立場から見れば、納得できる理由があります。それを理解して対応すれば、介護する側の家族が抱える問題の深刻さを軽くすることが可能です。まずは項目だけをご覧頂き、認知症になった親・配偶者にはこうした特徴を理解した上で優しく接して下さい。

▽認知症をよく理解するための「九大法則一原則
第一の法則 記憶障害に関する法則
 (a)記銘力低下(酷い物忘れ)
 (b)全体記憶の障害(できごとの全体を忘れる)
 (c)記憶の逆行性喪失(現在から過去に遡って忘れる)
第二の法則 症状の出現強度に関する法則
  身近な人に対して症状がより強く出る
第三の法則 自己有利の法則
  自分にとって不利なことは認めない
第四の法則 まだら症状の法則
  正常な部分と認知症の症状が混在する
第五の法則 感情残像の法則
  記憶を失っても抱いた感情は残る

第六の法則 こだわりの法則
  1つのことにこだわり続ける
第七の法則 作用・反作用の法則
  介護者の気持ちや状態が鏡のように反映する
第八の法則 症状の了解可能性に関する法則
  症状のほとんどは相手(認知症者)の立場に立てば理解できる
第九の法則 衰弱の進行に関する法則
  認知症の人の老化のスピードは速い

一原則 介護に関する原則
  認知症の人の世界を理解し大切にする

タイトルだけを見ると家族の方は先が思いやられ、一見、介護などに深刻さが増すとイメージさせられます。実は、そうではないのです。「一原則 介護に関する原則」や法則の八・九のように、基本的なことは認知症者の立場に立てば、相手の意志が分かり、家族側の介護も楽になるのです。まず、この点を十分理解しましょう! 次号以降で、個々の法則について説明して参ります。

Odayakatoptp

認知症は1つの病気ではなく様々な症状の集まりです/知っておきたい認知症4

2016年10月13日 | 知っておきたい認知症
Alzheimertp3 今から知っておきたい認知症シリーズ4
認知症は1つの病気ではなく様々な症状の集まりです
知的機能の低下によってもたらされる生活障害と言える

Sindtop2389355y

■認知症の症状は中核症状(脳の働き低下)と周辺症状(環境変化)がある
認知症は、次のように定義されています。『一度獲得した知的機能(記憶・認識・判断・学習など)の低下により、自己や周囲の状況把握・判断が不正確になり、自立した生活が困難になっている状態』です。つまり今日まで自立して生活していた人が、物忘れが酷くなり、適切な判断力、推理力などの知的機能が低下したため、周囲に迷惑を掛ける行動が出てきて、見守りや援助が必要になった状態です。知的機能の低下によってもたらされる、生活障害と言えます。

認知症の症状は、脳の神経細胞そのものの働きが低下して起こる「中核症状」<図表・ピンク部分>と、中核症状が基本となり性格・体験・環境などが絡み合って発生する「周辺症状」(行動・心理症状)<図表・周辺の黄色部分>があります。中核症状は記憶障害、理解・判断力の低下、見当識障害(時間・場所・人物が分からない)、実行機能障害(段取りよく行動できない)などがあり、全ての認知症の人にいずれかの症状が見られます。

周辺症状は、多弁・多動、暴言・暴力、失禁・弄便(便を壁や床にこすり付ける)、徘徊、食行動異常(異食・過食・拒食)、昼夜逆転、性的異常、幻覚、妄想、抑うつ、不安・焦燥、興奮、せん妄などです。周辺症状は、認知症の人全てに見られるのではありませんが、環境の変化や認知症の進行によってよく見られます。認知症の人の介護者を悩ませるのが、この周辺症状なのです。

Alzheimer04 図表は投稿者が再編集した

■定年退職や配偶者の死をきっかけに認知症が始まる例も少なくない
認知症は1つの病気ではなく、症状の集まりです。認知症の原因となる疾患には、脳そのものの病変による1次的要因と、脳以外の身体的・精神的ストレスによる2次要因があります。1次的要因は、脳萎縮性変化(アルツハイマー型認知症など)、血管性変化(脳梗塞・脳出血など)、内分泌・代謝性・中毒症疾患(甲状腺機能低下症・アルコール性認知症など)、感染性疾患(クロイツフェルト・ヤコブ病など)、その他、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍などです。病気によっては、早期発見・早期治療により改善できます。

2次的要因には、環境の変化や人間関係、不安、抑うつ、混乱、身体的苦痛などが挙げられます。入院や転居といった環境の変化により認知症が出現したり、骨折・貧血などの身体の変化でも認知症が酷くなることがよくあります。定年退職や配偶者の死をきっかけに、認知症が始まった例も少なくありません。アルツハイマー型認知症などは、加齢とともに進行するものです。2次的要因を見つけて対策を取るのが、認知症介護では最も重要で有効な方法です。

Odayakatoptp

「認知症は不便だが不幸ではない」本人にそう思わせる介護をしたい/知っておきたい認知症3

2016年06月08日 | 知っておきたい認知症
Alzheimertp3 今から知っておきたい認知症シリーズ3
「認知症は不便だが不幸ではない」本人にそう思わせる介護をしたい
大切なことは重度の認知症になった方でも「心は失っていない」ことです

Indla2943561

■介護者が穏やかに余裕を持てば認知症者も優しくなる
私の妻は全く認知症とは縁がありませんが、いつか妻や私にその日が来るかも知れません。前号では認知症への誤解・不勉強から、当の介護者側(配偶者・家族)が苦しむ実態とその対策を、杉山孝博著 『最初に知っておきたい認知症』を参考に説明しました。そして何よりも大事なのが、介護者は認知症者の前では「世界一の俳優・名優になれ」(前号参照)と言うことでした。ある日、夫や妻、親が、今までの人ではなくなってしまう~認知症者は物忘れから始まり、相手を泥棒や食事を出さないと錯覚、徘徊や排泄物を部屋の壁に塗るなど、介護者からみれば地獄です。でも事前に認知症者の症状を理解していれば、かなり身体面や精神面で軽減できることです。

認知症の大きな特徴の1つは、「身近な人ほど意地悪になる」ことです。たまにしか会わない近所の人、朝・夜しか顔を見せない子供にはある程度しっかり対応します。しかし付きっ切りの配偶者、ヘルパーなどの介護者には強く当たります。これは幼児が母親に駄々をこねたり、困らせる心理と同じです。認知症者の心の深層は、介護者を絶対的に信頼しているからこそ、甘え、認知症の症状を強く出すと考えるべきと先生は仰っています。妻が私に強く当たってきたり、泥棒呼ばわりされても、ぐっと我慢。反発するのではなく、「まだ俺のことを思ってくれている」と理解したいと思います(涙?)。でも現実は大変、綺麗ごとでは済まされず、やはり我慢・我慢の連続でしょうね。どこまで耐えられるか・・・

もう1つが、「作用・反作用」の法則です。介護者が怒る・イライラして強く対応すると、認知症者から同じような強い反応が返ってきます。反対に穏やかに余裕を持てば、認知症者も優しくなるそうです。まさしく鏡に映った介護者の気持ちが、認知症者に映し出されるのです。一方、認知症者が暴言・暴力をふるうのは、伝えたいことがある反動だそうです。従って認知症者には、演技でも良い印象や優しい感情が残る接し方が求められます。介護者の心得として、ある程度の割り切りが必要と言われます。誤解してはいけないことは、役者に徹するのは相手を騙すことではなく相手をいたわる行為なのです。まだまだお伝えしたいことがありますが、関心のある方は御本をお読み頂きましょう。

■一人でも多くの方が認知症や介護の智恵を持てば双方の不幸が減らせる
NHKが、大々的に認知症の特集番組を放映しました(政府に追従ばかりのNHKだが、たまには良い番組もやる・笑)。皆様も、ご覧になった方が多いのではないでしょうか。感銘したのが、今回のタイトルのように、ある認知症者が「認知症になって不便だが不幸ではない」と言ったことです。相手にそう思ってもらえる生き方をさせたい!そんな介護をしたい!と思います。驚いたのは、中度・重度の方の半分が、会話ができなくても「文章が書ける」ことです。内容は、不安が隠せない中、認知症者が介護者へ詫びる文章ばかりでした。重度の認知症者でも心は失われていない、「心」を持ち続けていると思いました。一人でも多くの方が、認知症や介護の智恵を持てば、双方の不幸が減らせます。いろいろ申し上げましたが、よく考えれば私が先に認知症になって、“演技されている側”になっているかも知れません(苦笑)。

今号も最後は、認知症者の事件です。以前から心に突き刺さる事件があり、改めて時間を掛けて調べました。2006年・京都で、認知症の母と息子が桂川べりで心中を図ったものの、息子が死に切れず殺人罪に問われた事件です。母は夫の死亡後に徘徊が酷くなり、息子は退職して介護に専念せざるを得ませんでした。しかし生活保護が全く認められず、生活苦から二人で死のうとしたのです。裁判中、息子は「母の命を奪ったが、もう一度、母の子供に生まれたい」と打ち明けました。裁判官は涙を流し、「介護保険や生活保護行政などの公的支援の在り方も問われている」「今後は自らを殺(あや)めず、母のために生きること」と励ましました(判決は懲役2年6か月、執行猶予3年)。何よりも社会保障をしっかりさせていくのが、まともな国の政治と思いますが・・・

Odayakatoptp

認知症になった本人が穏やかになるよう介護者は役者を演じることが大事/知っておきたい認知症2

2016年05月26日 | 知っておきたい認知症
Alzheimertp3 今から知っておきたい認知症シリーズ2
認知症になった本人が穏やかになるよう介護者は役者を演じることが大事
2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると推測される

Sindtop2389355y

■高齢化が進み老老介護・認認介護・労老介護の恐れも
介護する方が役者を演じるってどういうこと?と思われるかも知れません。でも認知症や介護の御本を読まれた方は、まさに介護する側の対策として言い当てていると理解して頂けるでしょう。理由は、後ほど申し上げます。厚労省の推計によれば認知症高齢者は462万人、認知症予備軍が400万人もいるそうです。2025年には、65歳以上の5人に1人が認知症になると推測されています。これだけ認知症の方が増えても当の介護者(配偶者・家族)を始め一般への理解が広がらず、私も重大なポイントを誤解していました。大切なことは、重度の認知症になっても「心は失っていない」ことです。当シリーズの総集編的な内容を、まず2回に渡り投稿します。

現実は、介護する側は人生がメチャクチャ、介護の疲れやストレスから、せっかく今まで共に暮らしてきた伴侶や親を殺す「介護殺人」が後を絶ちません。また高齢者同士の「老老介護」、息子や嫁さんが働きながらの「労老介護」、介護するためやむなく会社を辞めざるを得ない「離職介護」(40万人が介護のため離職した)、そして軽い認知症の方が重い認知症の配偶者を介護する「認認介護」も見受けられます。日々、壮絶な介護に耐えている方が多いでしょう。将来、妻あるいは私のどちらかが認知症者、あるいは介護の当事者になる可能性が高いので、今から少しずつ覚悟と勉強を深めていきたいと考えています。

■介護者は認知症者の前で世界一の俳優・名優になれ!
認知症や介護の本を読んだのですが、この本が一番分かりやすいので紹介します。『最初に知っておきたい認知症』 著者:杉山孝博 発行:新日本出版です。杉山孝博氏は川崎幸クリニックの院長で、認知症関係の著書や監修もされています(「川崎・幸」でも認知症者3人が殺されたのは介護施設、杉山氏は無関係の病院院長です)。先生のアドバイスの中で私が最も大事と思ったのは、「介護者は認知症者の前で、世界一の俳優・名優になれ」と言うことです。それは認知症者を騙すことではなく、認知症者に「この人は優しくしてくれる」「ここなら安心して住める」と思わせる対応をすることだとしています。もし妻が認知症になったら、妻の前では「立派な役者」(絶対!二枚目を・笑)を演じ切ることを覚悟しました。主演男優賞受賞を、目指ししたいと思います。

最後は、認知症の事件です(事故ではありません)。2007年・愛知県で当時91歳の認知症の男性が、徘徊中に列車にはねられ死亡しました。JR東海は、遺族に720万円の損害賠償の訴訟を起こしたのです。JRは民法の精神障害者が損害を与えた場合、親や家族が責任を負うとして訴えていたものです。一方、遺族側は認知症者を、一瞬の隙もなく見守るのは不可能と主張していました。最高裁の判決は画期的で、画一的に遺族が損害賠償を負うのではなく、介護や生活などを鑑みた判断が必要とのことでした。高齢化、認知症者が急増する中で、今後の介護の在り方に影響が出てきます。それにしても政府は、消費税増税分を社会保障費にと言いながら、逆に介護保険・生活保護費や仕組みをバッサリ切っています。生活保護・母子家庭援助、介護や認知症対策に力を入れないのは、OECD先進国の中で日本だけだそうです。

Odayakatoptp

本人や親・配偶者への認知症予防に「まだ早い!」はないと思うこと/知っておきたい認知症1

2016年04月06日 | 知っておきたい認知症
Alzheimertp3 今から知っておきたい認知症シリーズ1
本人や親・配偶者への認知症予防に「まだ早い!」はないと思うこと
一生懸命に介護しても認知症への正しい知識を持たなけば疲弊するだけ

Indla2943561

■まずは認知症がどういう病気かを知ることから始まる
今回から、「知っておきたい認知症シリーズ」の連載をお届します。子育て世代には保育園問題、そして高齢者には認知症問題が立ちはだかります。厚労省によると、2025年には認知症者が700万人に達し、65歳以上の高齢者・5人に1人が対象者という、極めて深刻な推計値が出されています。国は保育園の不足と同様に、介護施設や認知症対策に全くの無策が続いています。国民への社会保障を充実させるために消費税アップを求めていますが、現実は逆にどんどんと社会保障を切り捨てています。さて投稿者はあるきっかけから、認知症に関する書籍を読みました。かなり誤解していた面もあり、そんなことから断片的ではありますが、認知症の症状や対策についてお伝えしたいと存じます。

様々な認知症の介護問題から発展するトラブルは、周囲の方々の認知症への理解が不足していることが原因と言われています。認知症者の介護は、極めて症状の理解が難しいことにあります。投稿者も高齢の母を持つのですが、例えば一般高齢者が身体の衰えから生じる不自由、あるいは一般的な病状による障害は、経験的に凡そのことが分かります。しかし認知症によるひどい物忘れ、家族の顔さえも忘れてしまう失認、金銭や物に対する執着、徘徊、失禁などの多様な症状を理解することは、困難に近いでしょう。だからこそ介護する側
として、意識し早期に認知症の特殊な行動を理解する必要があるのです。

■認知症者の気持ちや行動が分かれば介護者の負担も軽くなる
親思い・妻・夫(配偶者)思いの方が一生懸命に介護しても、認知症の正しい知識を持たなければ混乱に陥り、介護者は心身ともに消耗してしまいます。認知症者は「なぜ同じことを繰り返すのか?」「介護者にはひどい症状を示すのに、よその人にはどうしてしっかり対応するのか?」「長年、連れ添った配偶者や家族の顔を忘れるのか?」「平気で嘘を付くのはどうしてか?」。私達の感覚では、全く理解できません。だから認知症の介護は、難しいのです。かつては認知症の実態がわからず、近所にもひた隠しした時代がありました。家族も、親や配偶者が認知症になると、「恥じ」という意識が強かったようです。

結局のところ世の中や介護者自体も、認知症のことが分かっていなかったのです。現在は社会的に知られることになり、良い悪いは別に多くの方に認知症という病気が認識されるようになってきました。そこで認知症者の気持ちや行動が分かれば上手に対応ができ、介護者の負担が軽くなり、また認知症者の状況も良くなるのです。あなたを始め親・配偶者が、まだ認知症になっていないから大丈夫!ではなく、今からの対策が必要です。認知症の本を読んだりTV番組の特集をご覧になって、子供さんを含め家族中に認知症への理解を進めたらいかがでしょか。本人・家族とも、認知症予防や対策に「まだ早い」はないと思います。そうした趣旨から、当シリーズを進めます。

Odayakatoptp