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名を知る2・から揚げ|元々は「空揚げ」だったが世の中のすう勢が「唐揚げ」に変わった/食品のカラクリ

2019年07月16日 | ネーミングが命・名を知る
Ntpkarakuri

食品のカラクリシリーズ から揚げ (空揚げ・唐揚げ)/食べ物の名を知る
元々は「空揚げ」だったが世の中のすう勢が「唐揚げ」に変わった

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◆「空(から)揚げ」の「空」の文字はマイナスイメージなので「唐」に転じた?
から揚げが嫌いな人は、まず、いないでしょう。その割に、元々の字が「空揚げ」だったことは、あまり知られていません。本来の空揚げと書くことを認識している方は、中高年以上かと思われます。空揚げと表示すると若い方から“誤植”と指摘されるように、もはや世の中のすう勢が「唐揚げ」に変わってしまいました。言葉の誤用問題と同じように、間違って使う人が多数になれば、間違ったほうが「正しい」ということになってしまいます。その影響で、新聞・TVも「から揚げ」を主体に使いながら、「唐揚げ」でもOKの流れに変わってきました。変わった要因ついて諸説あり、様々な資料を読んだ上での投稿者の見解を示します。

唐揚げの文字を使うことになった元は、唐(とう)王朝が由来か? 答えはNO!です。そもそも唐王朝が繁栄したのは、7~10世紀頃です。一方、日本で魚を油で揚げた「空揚げ」を記した文献は、17世紀後半だそうです。従って歴史的に、漢でも・隋でも・明でも・清でもない、「唐」の字を充てるのは強引と考えます。そもそも空揚げは、本来、まるまる一匹魚を油で素揚げ、あるいは軽く小麦粉をまぶして揚げたものを言います。中国では魚の素揚げを食べるが、日本のような鶏のから揚げ文化はなかったのです。第2の説が、中国料理から波及した、あるいは戦後、中国から引き揚げてきた日本人が広めたなど。でも投稿者としては、中国文化の経緯から、しっくりきません。

中国や朝鮮半島などから渡来したものを「唐物(からもの)」と言いますが、鶏の空揚げは明確に日本発祥です。こうしたことから投稿者の結論は、ある資料の見解を支持します。空揚げの文字の印象です。「空(から)」には空回り・空振り三振などマイナスイメージが強く、避けるために第2説の背景も相俟って、鶏肉を揚げたものに限り、音が同じ「唐(から)」に転じたものと考えます。今となっては、明確に答えられる専門家もいないようです。それはともかく、昔、高級中国料理店で食べた、まるまる大きな白身魚一匹をそのまま素揚げした本来の空揚げ、それにあんかけを掛けた料理は美味しかったな~(回転テーブルの数人で取り分ける)。

◆から揚げと「フライドチキン」はどこが違うのでしょうか?
チコちゃん情報/皆さんは、骨なしがから揚げ、骨付きがフライドチキンと思っていませんか? あるいはどちらもいっしょ? 正解は、に醤油や生姜などで味付けしたのがから揚げ。に黒コショウ・ガーリック・パプリカなどのスパイスで味付けしたのがフライドチキン。から揚げは、醤油の塩分が肉を柔らかく筋繊維を縮みにくく、固くならないようにしている。フライドチキンのスパイスは、油で揚げると香りが引き立ち、衣を美味しくする作用がある。フライドチキンの発祥は、1830年代の米国。当時の鶏料理は、ローストチキンが一般的。しかし手羽や脚の骨が多くて食べにくく、肉が残ったまま捨てられていた。そこで召し使い(使用人)がもったいないとして編み出した技が、今日まで伝わっている。

◆から揚げと「カラオケ」はもとをたどれば同じ言葉の使い方だった
ここからは投稿者の文章に戻ります/カラオケのカラも、から揚げと同様に「空」、オケはオーケストラの略です。言うまでもなくバンドなどの生演奏ではないので「空」、CDなどの記録媒体で代用することです。個人的にカラオケの存在を知ったのは、カラオケ機器が一般化する前の1970年代始めの頃です。FM東京(現TOKYO FM)で、当時は珍しいのでカラオケだけを流すコーナーがありました。現在、素人が歌うカラオケには、ほとんどが「ガイドメロディー」が流れます。歌そのものの旋律を、楽器や電子音で小さく流し歌いやすくしているのです。しかしFM東京のカラオケ曲は、主旋律がなくドラムやベースはリズムを刻む音だけ、弦楽器やトランペットもいわゆる他旋律の伴奏を奏でるので、慣れない素人では歌えませんでした。プロの歌手は、こんな難しいメロディーが流れる中で歌っているのだと、妙に感心したことを覚えています。さて本物の魚の空揚げを食すのは達成しましたが、「生オケ」で歌うのは夢のまた夢・・・

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