食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

生活保護や生活困窮者のための「さなぎの食堂」を見習おう/食品のカラクリ・食料廃棄4

2014年02月04日 | 食料廃棄・地球資源
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食品のカラクリシリーズ 食料廃棄を減らす
生活保護や生活困窮者のための「さなぎの食堂」を見習おう
コンビニや食品工場から余剰食品を引き取るNPO支援活動

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■コンビニや食品工場から余剰食品を引き取って支援するNPO活動が活発化
「さなぎの食堂」をご存じですか?湘南や海岸イメージの“渚の食堂”ではありません(笑)。食料廃棄の問題点と生活保護や生活困窮者の食事支援などのため、コンビニや食品工場から、余剰食品を引き取って支援するNPO活動も活発になってきました。NPO運営店の1つが、この「さなぎの食堂」です。概ね300円の定食を出すお店~いわゆるフードバンクです。横浜の南区・寿町にあり、多くの人が利用しており好評のようです。

NPOの方がコンビニや多くの食品工場へお願いに回り、コンビニ期限切れ品(賞味期限前)と食品(食材)工場の生産過剰品を引き取ります。またコンビニのローソンが、タイアップしています。これなら引き取った食品はタダ、食品工場も廃棄料不要、食品も廃棄せずに済みます。

売れ残り・余り物のメニューというと、イメージが悪いと思う方もいるでしょう。コンビニ弁当から食材を出して、冷たいままお皿に並べるのではありません。色々な材料を足し一手間を加え、全くコンビニや余剰材料とは分からないほどの温かく調理された定食メニューなのです。年間2,000万トンを越える食料廃棄に比べたら全く比にならなくても、1つの問題提起・モデルケースになるのではないでしょうか! 
ぜひHPをご覧下さい。「さなぎの食堂ブログ」

■コンビニの期限切れ弁当を捨てるにも膨大なエネルギーと手間を要す 
食料の循環再生の皮肉な例をお伝え致します。コンビニ各社では、毎日、膨大な量の弁当が捨てられます。コンビニ・スーパー・デパート・食品工場は飼料会社や農家と契約をして、概ね豚の飼料に転換させています。コンビニの場合、回収した弁当などを腐らせないために、廃棄物であっても態々(わざわざ)-1℃の専用保凍車(トラック)を走らせ、飼料会社に運びます。

飼料会社には、弁当など1kg当たり数十円を払い、引き取ってもらい処理作業を任せます。飼料会社では、従業員がコンベアに流れる弁当やパックを手作業で開け、肉・野菜・ご飯などに別々に区分けします。廃棄食品の仕分けをTV番組で見たのですが、画面を通しても気持ち悪く、自分が捨てた訳ではなくても罪悪感を感じてしまいました。プラスチックの弁当箱の量も多く、その廃棄処理費も大変なようです。

コンビニ以外からの受け入れは、腐った物、焼き鳥や団子の串をはずし、タバコの吸い殻などを取り除きます。食料の循環・仕分けは、結局、“人海戦術”に頼るしかないのが現状です。こうした一連の廃棄費用も、私達が買った弁当の価格に乗っているのです。また電気などの資源エネルギーのロスも、大変なものです。

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