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なののり。日々のしょうもない書き散らし。

学振手続き書類受領と授業料免除の皮算用

2011-01-07 01:06:41 | JSPS

年末年始と東京に戻って遊びほうけていた.帰仙し,自室へ荷物を置いた後に研究室へ.机の上に学振からの封筒があった.

各所ですでに報告があったのを見ていたので,学振の書類が届いていることは知っていた.

1/20必着で提出せねばならないらしいが,総長の押印が必要だとかで13日には指導教員所属の事務方に書類提出しなくてはならない.
そんなに面倒な書類ではなさそうだけど,ゼミやら修論予備審やらがある中なのでちょっと大変な感じ.

 

さて,特別研究員になると来年度から扶養から外れて独立生計となるのだが,いいおっさんにもなってお金関係のことがよく分からないので少々情報収集をする.

帰省時に親から聞いたところによれば,私が一年間に必要としたお金(生活費+学費など諸々)は実績値で約260万.

学振からもらえるのは240万円(=20万×12ヶ月)ということなので,赤字.
……赤字? ってことになって,親には学費は済みませんが出してもらうことになるかもしれませんとかなんとか言っていたんだけれど,届いた書類を見ると学振以外からの資金提供はダメだとある.ネットで調べると仕送りを貰っている人とかもいるようだけれど,文言を厳しめに見るなら,まーなしなんだろう.

 

ということで,これは授業料免除を活用しなくちゃならないな,と考えて少々調べてみた.

参考資料として文科省のサイト:http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/t20030226001/t20030226001.htmlを見た.

授業料免除については前年度の世帯収入がベースになるようだ.この場合,私がどうなるのかよくわからんけれど,立ち上がりのところはとりあえず放っておいて,定常状態を想定してみる.つまり世帯収入が240万の場合で考えてみる.

文科省のサイトの「別表第1 全額免除に係る収入基準額表」によれば,大学院博士課程では「収入基準額」というのが132万円とある.これが全額免除となる基準らしい.ちなみに「別表第2 半額免除に係る収入基準額表」によれば,半額免除では167万円.

世帯収入は額面上240万円となると思われるので,あれ,どっちも使えない? と思ったけれど,収入基準額と比較すべきはどうやら家計評価額というやつらしい.世帯収入≠家計評価額.

家計評価額という奴はどう計算するのかというと,今度は「超過免除申請等に係る家計評価額の計算方法」というのがあって,そこには

総所得金額とは、申請者の属する世帯(大学院に在学する者のうち独立生計者と認定された者にあっては本人(配偶者があるときは、配偶者を含む。))の金銭、物品などの1年間の総収入金額(大学院に在学する者のうち独立生計者と認定された者(配偶者があるときは、配偶者を含む。)が父母等から金銭、物品などの給付を受けている場合はその金額を、本人が奨学金を受けている場合はその金額を合算した額)から、(1)必要経費、(2)特別控除額を差し引いた金額をいう。

とある.とりあえず,総所得金額は概ね収入金額(=世帯所得-必要経費)と特別控除額を計算すれば出てくるらしい.学振DCの場合は次のようになりそう:

  1. 収入金額: 給与所得240万円なので,240万円×0.3+62万円=134万円
  2. 特別控除額: 「B 本人を対象とする控除」->「(大学・大学院・短大) (/自宅通学 280,000円/自宅外通学 720,000円/」より,私の場合は28万円.
  3. 総所得金額: 収入金額-特別控除額=134万円-28万円=106万円

というわけで,考えて方を間違えていなければ,どうやら全額免除を狙えるようではあるらしい.

全額免除であれば,実績額であるところの260万円から53.85万円をさっぴけるので私が年間に必要なお金は200万円強となる.学振からの給与年額240万円で何とかしのげるといったところか.

実際には所得税,住民税,健康保険,年金が掛かってくる.これらが40万円を下回れば概ね回せるといったところか.あまり余裕はないかもなぁ.


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