半世紀

去年から今年にかけて、テレビ局でも開局50周年記念番組なんかが放送されているけれど、同じように、週刊誌でも50年を迎えたのがあるんだね。

普段はあまり読まない『週刊○春』とこれは毎週目を通している『週刊現○』
ともに、５０周年特集を組んで、創刊からの表紙を飾った美女！やら、この半世紀の事件を振り返っている。

ちょうど日本が敗戦のショックから立ち直り、信じられないようなスピードで復興を遂げていた頃に、こういったマスメディアもどんどん伸びて行ったんだろうね。
確か・・・この頃には生まれていたはずだけど（爆）あまりに幼すぎて記憶など、当然ない。　ヒトのちゃんとした記憶っていつ頃からなんだろう？

自分が生まれて、たらいの中で産湯を使っている光景を覚えていると書いていたのは三島由紀夫だったのか？　　そして、その三島の事。

この事件の事もふたつの週刊誌には書かれていた。　記者が天窓から覗いた光景と、石原都知事（彼は見なかったらしいが）の文章で。
三島の自衛隊基地での自決があったのは、70年という。
多感な？高校生は、金閣寺ぐらいしか読んでいなかったので、あわてて『憂国』を読み、主人公の妻が私と同じ名前だったので、ちょっと驚いた思い出がある。

当時、自決の事はよく知らされていたけれど、現場がどんな様子だったのかは、あまり詳しく流れていなかったように思うのは、単に私が見落としていたせいなのかしら。

切腹は、我が国特有の死に方でもあるけれど、憂国を読んでも、そうそう楽には死ねないぞ、と分かっていた。　で、三島は・・・と思ったら、やっぱり介錯されてたんだってね。　あ。。。。ちょっとその丸い物体が転がっていた、というのを想像するのも怖い。。。

折しも、今日はひょっとしたら人工衛星もしくはミサイル、なんてのが飛んでくるかもしれない日。　三島が生きていたら何を語ったのだろうか、などと。