まぐれ

息子が、先だって行われた京都府認定の、なんちゃら、という試験に合格した。
再就職先が、まぁ、そのなんちゃらと関係のあるところで、受けろ、というお達しながら、社命のような社命でないような扱い。
試験に備えての講習も、試験当日の費用も自腹。
経費を会社が出すわけでもない。
けれど、合格して当然、というようなプレッシャーをかけられたようで。

分厚いテキストや講習の時のレジュメを見たけれど、さっぱりちんぷんかんぷん。
講師の教え方がとにかくひどくて、レジュメ自体に誤字脱字。
まず、その訂正で「アホほど時間を取った」らしい。

息子に言わせると、あれは薬学の大学院でも出て、専門的にやってな理解できへんレベルやで！という。
で、とにかく講習中は、言葉の全然通じない外国にでも行ってそこの教室にいる、という感じだったとか。

二日間講習があったけれど、二日目にはお昼休憩の後、ごっそり人がいなくなっていたらしいww。
余裕のよっちゃんで抜けたのか、息子のように、外国語のお経を聞いているような気がして諦めたか。

「俺は、理数系がさっぱり分からへんから、文系進んだんやで！」
「しかも、これに合格したところで、俺みたいな事務職には何の役にも立たへん！！」と半分キレてる。

試験前日になって、シャープペンシル不可、HB以上の鉛筆、なんていう規定があるから、といって、鉛筆ある？と訊いてくる。
そりゃあ、無いわけではないけど、うちはコンビニちゃうしね、いま言って何でも手に入ると思うな！って私もキレた。
鉛筆だと当然、鉛筆削りも要るわけで、これって確かに小さい、携帯用のがあった筈なのに見当たらない。
すったもんだのあげく、試験当日、ご近所さんから借りて出発。


蜂の巣みたいな化学分子式

こんなのがずらっと並んでいたそうで、あ、こりゃ絶対ダメだ！　15000円、どぶに捨てた。。。と思ったら、合格証書が届いた。
えらいこっちゃ！　何かの間違いや！！と思ったのは、今まで試験という試験はことごとく落ちてきた息子を信じていない母（笑）

きっと、答えはマークシート方式だったそうなので、まぐれもまぐれ、ってやつね。
しかし、いったい、何の試験だったのか未だにわからん。

息子は病気になったり、会社辞めたり、いろいろ心配させてくれたけどこうして何かに受かって自分のスキルアップできることもあるんだから、回り道も悪いことばかりじゃない・・・と思う事にしよう。