☆オリヲン座からの招待状☆

☆冬空高く燦然と～輝くオリヲンは～ジュノーの神の怒りに触れて　蠍の針で倒れた勇士～☆
まっ、この歌を知っている人はごく少数だと思いますが。

浅田次郎、好きなんですよ。　『鉄道員（ぽっぽや）』で一躍有名になってから、彼の本を割りによく読んでいるのですが・・・短編の名手ですよね。
『勇気凛々ルリの色』なんていうちょっとばかげたエッセーもありますし、長編は長編で読み応えのあるものばかりですけど、私はやっぱり、彼の『泣かせる短編』に、一番の力量を感じます。

これも、原作読んでますし、期待していったんです。
ほんとの事言って、関東育ちの人の京都弁、いぶかしんでいる訳ですが。
かく言う私も京都弁がちゃんと使えるかというとそれはもう・・・全然自信ありません。
いつぞやも友人に書き送ったのですけど人が来ない、というのを「来ぃひん」のか、「来ぉへん」のか、「来ぇへん」のか、わかりません。あ・・・ルビの打ち方わかりませんから書きますけど・・・きぃひん、こぉへん、けぇへんと発音してくださいね。

By the way・・・・
良かったですよ。　物語の始まりは昭和32年から。　ちょうど三丁目の夕日が同じ頃の東京が舞台で、オリヲン座・・は京都は西陣あたりが舞台。
前にどこかでご紹介した『山中油店』なんかも見えます。　映画館は、大学仲間は覚えていると思うけど『祇園会館』そっくりのつくりで。

子役の男の子が、三丁目の夕日で鈴木オートの堤さんや薬師丸さんの息子をやってた
子と一緒で。あっちもこっちも出てる売れっ子ちゃんなのね。しかも昭和30年代ばかり。
これは、原作の勝ち。ああ、原作のほうが良かったと言うんじゃなくて、この短編なら思い通りに映画化できるだろうという意味で。変に崩したり膨らませたりする必要もないと思うし。
りえちゃん。。。細すぎ、とは思ったけれど。

ピアニスト？楽母としては、中間部の公園でりえちゃんが自転車を力いっぱい漕ぎまくる場面とエンディングに流れるピアノ曲がすごく綺麗でいいな～と感じました。
硬い響きなんですけど、効果的ですよ。

出掛けが曇っていたのでサングラスなしで出かけましたが、失敗しました。
帰りが晴れていたわけではありません。　例によって泣きました。泣いた直後に明るくなるのは・・・ちょっと困ります。
じ～～んとしたい方にお勧めです。