お役所仕事 ⑦

『捨て魔』の私が、珍しくぐずぐず先延ばしにしていた事。

年末に買い換えたプリンターの処分。　たまたま置ける場所があったというのもそうだけど、大型ごみの収集依頼の電話をすると、決まって「それだけですか？」と言われていたから。ちゃんと代金はらうのだから、たとえ一個でも何にも言わずに持っていってくれたらいいものを、「それだけですか？」の一言にひるんでいた。

ちょうど、アイロンも不調になって買い換えたのでこれ幸い、ふたつある（笑）とばかりに、電話をした。
大型ごみが有料化、申し込み制度が実施されて何年たったのだろう。電話での受け答えがかなりスムースになったと感じた。　今までは家を確認する、と言ってはかなり待たされた。電話口から聞こえてくる峠の我が家、なんかの音楽を延々聞かされていたものだが、今回は早かった。

大型ごみは最低料金で1個400円、あとは大きさに応じて400円ごとに段階的に高くなってゆく。　プリンターとアイロン、おのおの400円で800円を覚悟していた。
アイロンなんて、一番安いものだと2000円もしないのに。いざ捨てようとすると400円・・・ちょっとなぁ～？

そうしたら、なんとプリンターが400円、アイロンは他に一緒に処分するものはないか？と聞かれたのである。
密閉容器やガラクタの類をひとつのポリ袋で出すと400円、というのがあるらしい。
残念ながら、そういうものはない。
そう答えたら「今回に限り、プリンターと一緒にひとまとめで出して下さい」と。
つまり、400円だけでいいという話。

相手がお役所だけに思わず聞きなおした。
「と、いう事はふたつだけど400円でいいって事ですね？」
「今回に限り、ですよ！」

はい。今回に限りで結構です。
ほんと言うと、アイロン、ばらして出来るだけ小さな単位にして新聞紙なんかにくるんで生ごみの日に重くならないように、小分けにして捨てている家を知っています。
その手も考えないでもなかったけれど、見栄っ張り楽母は、そうまでして400円始末するか～？という思いがないわけでもなく・・・。

いつもお役所仕事というと、文句ばかりぶ～たれていましたが、たまには洒落た事もする、というので片手オチにならないように、褒める記事も書いておくとする。