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51歳、ある教員の選択

学習塾の「効能」?(じゃがいもじゅく日記)

2012年05月09日 13時39分02秒 | じゃがいもじゅく
5月8日(火)Oさん:中3
Oさんは、1年半ほど前お父さんといっしょにやってきました。お父さんは、疲れ果てたという表情で、お母さんもかなり「まいっている」とのことでした。
学校の生活のことです。いろんな問題が積み重なってありました。
でも、Oさんは、「どこふく風」といった感じでした。
親の思いが伝わらない。それは、しんどいと思います。
それから1年以上、Oさんはじゃがいもじゅくに通い続けました。
僕は、誤解を恐れず言えば、基本的にOさんはあまり変わっていないと思います。
いい、悪いではなく、極端な変化はないと思います。
変わったと言えば、学習塾に通いだしたおかげで、学習効果はすさまじくあがっています。
でも、それはOさんが人間として前に歩いたという結果ではないと思います。
実は学習塾をすすめたのは僕です。学習の「技術」、もっと言えば受験の「技術」を教わる意味ではプラスになると思ったからです。それが、学習塾の「効能」です。
毎回、学習塾のテキストを見せてもらい、そのフォローをじゃがいもじゅくでやっていますが、
学習塾の学習はとても「ていねい」には、思えません。
しかし、それでも「学力」は身についているのです。つまり、Oさんは「頭がいい」のです。
「頭がいい」、そこに親御さんが翻弄されていたものがあるとも思えました。
まだまだ難しいとは思います。
でも、難しいと思うことが、まずは大事なのではないかと思うのです。
必死で僕に話しかけてきたお父さんの声が、僕の耳から離れません。
「なんとかしてくれ」でした。
ぼくは、「そんなの無理です」と言い返しました。
難しいと感じたからです。
ただ、言えることは、親の言葉、姿勢ひとつで子どもも落ち着くということです。
子どもは、敏感です。親や教師に「信頼されていない」ということは、
すぐに感じ取ります。そこからは、何も始まりません。
しんどければ、しんどいなあと思うことから始めるしかないし、
子どもといっしょにがんばるしかないと思うのです。
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