My Life with 統失

僕の統合失調症と向き合う日々の葛藤や、苦悩、嬉しいこと、楽しいことなど、赤裸々に綴っていきます(^^)(^^)

変現した景色

2017-07-29 02:31:48 | 日記
2017.7.28(金)

兄弟姉妹の二つ年下の妹が、出張の関係で、約半年ぶりに仕事場の関東から帰省した。

お盆は帰らないようだ。正直嬉しかった。ただ、今回は帰ってくるのが夜遅く、
僕は仕事が朝早かったので、一日だけの帰省だったので会えないと思っていた。

8月が誕生日だったので、「嵐の二宮の写真を給料が入ったので買ったからあげるわ♪」

そう前もってLINEに送って、妹が恋人との写っている写真を大きく現像したプレゼントを妹に渡すよう母に渡していていた。


最近の僕は、くさいちょっとしたサプライズが好きになっていた。恩師の考えの影響を学んでいるのも自分で自覚している。


次の日の早朝、寝起きでうとうとしている妹に、

「俺、仕事いってくるわ!お前も頑張れよ。」

「あ、ありがとう♪」

そういった、僅かな会話を交わし、仕事場に原付を走らせた。



ただ、この日、僕は凄く病んでいた。

前回のブログでも綴ったが、恋人と辛い別れをし、絶望していた。


仕事場について約30分、心身がスクラップし、再び原付が家に向かって動いていた。


恩師に一通、LINEをいれた。

「ちょっと疲れてしまいました。今日だけ休ませて下さい。お許しください。」


この甘さが社会に出れない自分の弱さ。そんなことは分かっている。


自分の部屋の布団にダイレクトに飛び込んだ。


恩師から電話が入った。

「今から少し、家に行く。」



その後、庭で少し恩師と会話した。少なからず元気がでた。

少なからず、だ。

その後、再び布団に潜った。

恩師には感謝のLINEを一通入れた。


「先ほどはありがとうございました。元気がでました。オナニーします(笑)」


「アホか(笑)」




一階から上ってくる足音がした。

部屋にこもって布団で寝込んでいる僕を心配してくれたんだろう。

母親が、

「今から(妹)と一緒に神戸行くんやけど、気晴らしめにいこか。」

「いい、二人の時間を邪魔したくない。」


大分、強がっていた。本当は行きたかった。

でもこの疲れた体で都会の街に行くのも怖い、そんな気持ちも正直なところ。


その後、再び階段を上る足音が。


妹だった。

「神戸いこうよ。」

「ええんか?」

「ただ、私の横でしんだような顔せんとってよ。」


強がっていた自分が馬鹿に感じた。


着替えて車に乗った。三人で二ヶ所墓参りに行った。

その後、親戚のおばあちゃんの顔を見に行き、神戸に向かった。




怖かった。僕にとって都会は恐怖でしかない。

人の目線、笑い声、いかつい人、全部が自分に真っ向にぶつかってくるからだ。

この統合失調症になってから都会のウインドショッピングなんて心から楽しめた記憶なんてない。

景色なんて綺麗に見えたことない。絶えずソワソワしかしたことない。



ただ、そんな街でも今は、家の部屋でただ、一人でいるほうが自分にとって恐怖だった。


神戸に車が近づくにつれ、車の量、人の量が増えてくる。

ああ、怖い。


パーキングに母親が、車を止め、闇の街に足を踏み下ろした。


デパートに入った。若い人たちが笑っている。







ん??


気にならない。耳に入らない。




そうだ、僕は二ヶ月前から筋肉注射を打ち始めたんだった。



ほんの些細な事、これが当たり前の人の感覚なのだろうか。



嬉しかった。かなり。





ウインドショッピングが楽しい。


服が綺麗に見える。時計がかっこよく見える。お洒落なファッションの人達が憧れて見える。


どういう人たちの需要を狙ってこの洋服はデザインされているんだろう?


いくらでも時間が潰せる。

全くではないが、ソワソワ感がほとんどない。



ウインドショッピングを終えた後、夕方、ゆっくり三人で、食事をし、海を眺めた。






都会の海がこんなに輝いて綺麗に目に映ったことはなかったように思う。

キラキラしている。濁りなんてない。


普通の人って、こんな感じで都会の街に遊びにくるんだな。



母が僕にその日、お洒落なハットを買ってくれた。


もうひとつの妹と、母親からのプレゼントは、

『輝いた都会の街の景色』

という、プレゼント♥♥♥




ありがとう。


2017.7.28

都会の街が 闇 から 光 へ変わった


そんな日だった。



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