ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

腰痛改善の呪文

2018年12月21日 | 通信-その他・雑感

 12月に入ると腰痛が軽くなった。ここ4、5日は不調だが、といっても11月までに比べればまだいい。もう半年ほど薬草と呼ばれる野菜を積極的に摂るようにしているが、腰痛の改善がそのお陰かどうかについては何とも言えない。日記を見ると、
 6月28日、薬草研究科のHさんと会い、薬草に関する資料を多く借りて、以降、薬草の勉強をする。勉強しながら自ら薬草と呼ばれる野菜を積極的に摂るようにする。
 7月からはほぼ毎日何かの薬草を食べたり飲んだりし、7月中旬からは軽めの筋トレとストレッチを始め、8月からはそれもほぼ毎日続ける。それでも腰痛は治らない。
 12月1日から、これまで軽い運動だった筋トレを、少しきつめの筋トレに変更した。すると、4、5日経った頃から腰の調子が良くなった。1ヶ月ぶりくらいに会った友人に「腰治ったの?真っすぐ立っているよ、真っすぐ歩いているよ」と言われた。
 14日、このところの腰の調子の良さに久々に長めの散歩をした。腰に痛みはほとんどなく気持ちの良い、というか、腰のことを気にしない普通の散歩となった。
 腰の調子の良さはおそらくだが、私の体の筋肉が増えているせいであろう。スクワットもきつめにやっているので腰回りの筋肉も強化されているであろう。腰の痛みが軽くなったのはそのお陰であろう。素人考えなのだが、おそらく腰の骨の不具合はそう回復していないけれども、腰回りの強化された筋肉が骨の負担を軽減しているのだと思われる。
     

 筋肉が強化されているはずなのに「ここ4、5日の不調は何で?」と自問し、筋トレが少々きつ過ぎるのかもしれないと考えた。体に対しては「過ぎたるは・・・」なのかもしれない。ということで17日からは、それまで夕方に1セットだけやっていた筋トレを3回に分けた。1度に30回ずつやっていたのを12回に減らし、それを1日に3回やることにする。スクワットも腕立て伏せも1度に12回程度だと楽。その上さらに、
 筋トレは軽い内は特に辛いということはなかったが、強めの筋トレをすると、スクワット1つ終えるたびに、腕立て伏せ1つ終えるたびに息が上がる。高校生の頃の部活のトレーニングを思い出す。懐かしいけど楽しくない。「楽しくない時間は不要」と日頃思っている私なので、筋トレも何とか楽しくしなければならぬと考え、で、思い付く。
 スクワットも腿上げも腕立て伏せもストレッチも、それらをやる際は12を数える代わりに呪文を唱えることにした。4分の4拍子の3小節をアンダンテで。ただ、私の唱える呪文は腰痛改善を目的としているが、「腰痛治れ、腰痛治れ」といったものではない。

 最近見た夢の中で歌が1曲できた。夢は辺野古が舞台で、多くの人が基地建設反対の抗議活動をしている中、私は歌を作っていた。彼らへの応援歌だった。歌詞は1番だけだが曲はほぼできて、それをみんなで歌った。夢の中のことだが感動の場面。しかし、朝起きるとその歌をほとんど覚えていなかった。覚えていたのは歌詞の最初の方だけだった。
 へのへのへのこの 平和を守れ のこのこへのこの この海守れ・・・
 私の祈りが天に通じて辺野古基地建設が取り止めなり、普天間基地も全面返還されることになったら万々歳、もしもその祈りが通じなくても、そうやって筋トレを続けた結果、私の腰痛が治ったとしたら小万歳となる。ちなみに、私が呪文にしている3小節は、「へのへのへのこの この海守れ ちゅら海汚すな」で、ここまで唱えて12回となる。
     

 記:2018.12.21 島乃ガジ丸


カブ

2018年12月19日 | 飲食:食べ物(材料)

 日本酒の肴

 私の数少ないブログの相互読者であるコスモスさんがブログを辞めてしまい、寂しい季節がさらに寂しくなっているが、数少ないブログの相互読者の残る1人であるくりまんじゅうさんは元気そうで時々身近な事柄を発信している。スポーツ関連、芸能関連には興味ないのだが、彼女が紹介する食材や料理には関心があり、よく読んでいる。
 過日、彼女のブログで野菜のカブが、彼女の料理と共に紹介されていた。カブは私の大好物、11月頃から沖縄のスーパーにも顔を出す。先日2個入りの1袋を買って、小ぶりだったので2個とも塩揉みして、塩を洗って、絞って冷蔵庫で保管。塩もみした2個分は全て翌日の晩酌の肴にした。美味しかったので日本酒も少し飲んだ。
     
     

 畑やっている頃、自分でカブを育てたことが何度かある。ホームセンターへ行くと、カブにはいくつか品種があり、私はいつもコカブという種を購入していた。種袋の説明によるとコカブは害虫のアブラムシの食害を受けるが、丈夫で育てやすいとのこと。3~10月に種蒔き、4月後半~12月前半に収穫と適応期間が長いという利点がある。
 自分で種を播いて収穫したコカブの写真は無いかと探したら、あった。2014年10月末に種を播いて、同年12月9日に収穫したコカブの写真。「旨かったなぁ」と思いだす。「作りたいなぁ」と思う。でも、スーパーで買ったカブもきっと同じ。ただ、自分が作ったという贔屓目が自分のものをより美味しく感じさせるだけのことだろう。
     
 カブ(蕪):根菜・葉菜
 アブラナ科の一・二年草 地中海沿岸~西アジア方言名:インディー
 根と葉を食用とする。根の形は円筒形、球形、扁球形などあり、色は白、赤、緑、紫など様々な品種がある。東洋系では大カブの聖護院、葉を主に食用とする野沢菜があり、洋種系では小カブの金町などがあるとのこと。

 記:2018.12.24 ガジ丸 →沖縄の飲食目次




薬草その2

2018年12月17日 | 沖縄04行事祭り・生活風習・言葉

 知人の、平和運動家で薬草研究家でもあるH爺様、来年83歳になるとのことだがまだまだ元気。1ヶ月ほど前(11月中頃)、私が物置作りをしているとこっちへ向かって歩いてくるHさんが見えた。声を掛けてしばしユンタク(おしゃべり)する。
 Hさんは病院からの帰りで、私の住まいから最寄りのバス停より1つ手前のバス停で降りて、そこから家に向かっている途中とのこと。Hさんの家の最寄りのバス停は私のところからなお1つ先、Hさんは健康のためになるべく歩くようにしているとのこと。

 そのHさんから半年以上も前から頼まれていた薬草表作り、Hさんに頼まれていた五十音順の50種の表作りは既に完成してHさんに手渡しているが、それでは不十分と別の年配の人に助言され、それをHさんに伝えると「そうだねぇ、私もそう思う」となって、ということで、さらに詳しい薬草表作りに取り掛かって、それで時間がかかっている。
 Hさんから借りている分厚い1冊の薬草の本『沖縄の薬草百科』、その中から沖縄に自生が無くて入手が難しいものを除いた約160種を、その方言名、使用部、加工法、使用法、効能、含まれる薬効成分などをエクセルの表にして書き写す。で、時間がかかる。病名、症状名などに知らない単語が多くあり、それを調べて、さらに時間がかかる。
 その作業が11月末にやっと終了。できた表をお年寄りたちが利用しやすいように「効能別にして→手に入りやすいもの→生で使うか干して使うかに分け→煎じて飲むか料理して食すかなどに分け」などの作業をしよう・・・と思ったが、ふと魔がさす。「記述した内容が正しいかどうか確認しなければ」と、図書館から薬草の本を数冊借りてくる。
 その数冊の本で、『沖縄の薬草百科』から書き写した事項の確認作業を始めたのだが、数冊の本には『沖縄の薬草百科』に記載のない薬草がいくつもあって、それらを薬草表に追加する、「いくつもあって」のいくつは100種を超えた。で、また時間がかかり、結局、世間が忙しくなる、恋人たちがソワソワする12月半ばになっても私の薬草表作りは完成していない。「遅くても年内には」と思っていたが、それも無理そう。
     

 薬草表作りがなかなか完成しない、というのは置いといて、薬草の本を何冊も読んでいる内に、私なりに気付いたことがある。
 先ずは、薬草を摂取する場合、何の加工も無くそのままでというのは少ない。ほとんどが「干して」、「煎じて」となっている。「何で?」と老化した私の脳味噌が考える。おそらくだが、「干すと薬効成分が凝縮する、煎じるとさらに凝縮する」からではないかと老化した脳味噌は結論した。薬効成分を凝縮しているということはつまり、それは漢方薬ということ。確かに、薬草の中の多くに漢方薬名が記されていた。
 漢方薬も、化学薬品に比べれば即効性はないかもしれないが薬は薬、「毒も薬になり、薬も毒になる」ように、「摂り過ぎは却って健康に悪い」のではないかと思った。それはその通りで、「長期間の摂取は良くない」とか「薬効が強いので摂取は専門家に相談すること」との注意書きのある薬草も多くあった。「過ぎたるは・・・」ということ。
 さらに、薬効成分の効き目は人それぞれの体質によって異なると思われる。人によっては良い効果があっても、別の人には良くない影響を与えるものがあるかもしれない。その日の体調によっても効果は異なるかもしれない。自然のものでも安心はできない。
 「野原や庭にある薬草、その葉を採取してそのまま煎じてお茶のようにして飲む」分には特に気を付けることもないであろうが、葉や実や根を干して漢方薬となったものを摂取するのは注意が必要なのであろう。専門家に相談しなければならないのであろう。
     

 ということで私の結論、よほど具合が悪い時は専門家に相談する。そして、薬草は薬効の穏やかなものを普段食として食べるのが良い。そうすると薬効は弱いかもしれないが危険は無い。咳が出る、お腹痛いとかちょっと具合の悪い個所があれば、それに効く薬草の生葉をお茶のようにして飲む程度にした方が良いのではないかと思った。
 そしてもう1つ、「医食同源」という言葉を思い出した。普段食べているものに気を付けて(ジャンクフードはなるべく避けるなど)いれば、それがそのまま生きる薬になる。さらに言えば、楽しく食べること。幸せ気分が生きる薬になるのではないかと思った。
     

 記:2018.12.17 ガジ丸 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『沖縄薬草のききめ』多和田真淳著・発行
 『沖縄の薬草百科』多和田真淳・大田文子著、那覇出版社発行
 『身近な薬草活用手帖』寺林進監修、株式会社誠文堂新光社発行
 『食べる野草と薬草』川原勝征著、株式会社南方新社発行
 『琉球薬草誌』下地清吉著、琉球書房発行
 『薬用植物大事典』田中孝治著、社団法人家の光協会発行