ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

チュウガタシロカネグモ

2018年08月03日 | 動物:クモ・その他

 頼もしい先生

 沖縄の動植物を紹介しようと思ってガジ丸HPを始め、平日は仕事の休憩中、10時休み、昼休み、3時休みなど、休日は趣味としていた散歩の途中などに出会った動植物を片っ端から撮っていた。パソコンの中にそれらたくさんの写真が収められているが、大きく分けてアップ済み、判明写真、不明写真の3つのフォルダがあり、植物も動物も種類別に多くの子フォルダを設けてその中に分けて入れている。
 不明クモフォルダの中には30種ほどのクモがあったのだが、クモについて詳しく説明された文献を探せなくて、不明クモは長い間不明クモのままであった。

 今年(2018年)になって『ネイチャーガイド 日本のクモ』を宜野湾市民図書館で見つけ、早速借りてパソコンの不明クモの写真と照らし合わせ、いくつか判明した。
 今回紹介するチュウガタシロカネグモもその中の1つ。本種の写真2枚は当時勤めていた職場の庭で見つけた。1枚は2006年2月、もう1枚は同年5月。その頃はまだ、現役バリバリで働いていた頃、辛かった炎天下での肉体労働も、同僚たちと同じ苦労を分かち合っているという連帯感も、今となっては懐かしい想い出。
 なんてことはおいといて、『ネイチャーガイド 日本のクモ』は詳しい説明もあって、写真のものがチュウガタシロカネグモであると判断し易かった。同書は、クモを調べるにあたって、『沖縄クモ図鑑』と並んで頼もしい先生となっている。

 
 チュウガタシロカネグモ(中型白金蜘蛛):クモ目の節足動物
 アシナガグモ科 千葉県以南の本州、四国、九州、南西諸島に分布 方言名:クブ
 名前の由来は資料が無く正確には不明。オオシロカネグモ、コシロカネグモと同じく腹部が銀色なのでシロカネと思われるが、銀色という意味ならシロガネと濁ってもいいのではないかと思う。オオシロカネグモは体長(雌)13~15ミリ、コシロカネグモは8~11ミリ、本種は9~13ミリと中間なのでチュウガタ(中型)とつく。ちなみに、シロガネはシロガネ色(銀色)の略で「銀のように光る白色」(広辞苑)のこと。
 『ネイチャーガイド日本のクモ』に「オオシロカネグモ、コシロカネグモによく似ている」とあり、3種とも南西諸島にいる。「腹部に金色が多く、腹部前端両肩が突出あるいはこぶ状に盛り上がり、黒点がある」と他2種との見極め方が書かれてあり、「腹部前端両肩が突出・・・、黒点がある」ことから写真のものを本種と判断する。
 出現時期は6~8月と『ネイチャーガイド日本のクモ』にあるが、それはおそらく、倭国での話で、私の写真は2月のものもあり、沖縄ではもっと長い期間出現していると思われる。沖縄での分布は沖縄諸島、宮古諸島、八重山諸島、大東諸島。
 私の写真の個体は文献の写真と少々体の模様が異なっているが、オオシロカネグモの説明の中に「刺激を与えると3本の褐色条が太くなる」とあって、本種もそれと同じ現象が起きていると思われる。網は円形で水平に張り、直径30~40センチ。
 平地から山地に生息している。私の写真は首里石嶺、西原町幸地で、どちらも平地。
 ちなみに学名、いずれもアシナガグモ科シロカネグモ属。
 オオシロカネグモ Leucauge magnifica
 コシロカネグモ Leucauge subblanda
 チュウガタシロカネグモ Leucauge blanda
 
 腹側
 
 雄 「刺激を与えると3本の褐色条が太くなる」とあり、私の写真は図鑑のと少し異なる。

 記:2008.8.3 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『沖縄やんばるフィールド図鑑』湊和雄著、実業之日本社発行
 『西表島フィールド図鑑』横塚真己人著、実業之日本社発行
 『ネイチャーガイド 日本のクモ』新海栄一著、株式会社文一総合出版発行
 『沖縄クモ図鑑』谷川明男著、有限会社文葉社発行

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