ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ヤガ

2018年06月13日 | 沖縄04行事祭り・生活風習・言葉

 何処だ誰だ何だ

 ヤガとは、広辞苑によると、夜蛾と漢字表記し「ヤガ科のガの総称・・・ヨトウガ・アケビコノハ・ベニシタバなど」のこと。ガジ丸の島では沖縄の昆虫「蝶蛾」の中で数種のヤガ科を紹介しているが、その中でもヒメゴマフコヤガはその名にヤガとついていて、いかにもヤガ科の蛾であることが分かりやすい・・・であるが、
 沖縄には、よく耳にするヤガは他にある。屋我(ヤガと読む)という姓が沖縄にあり、私もその姓の人を1人知っている。屋我さん、可愛い女性だった、元気かなぁ。
 話が逸れた。姓の屋我の他にも中年以上であれば大半のウチナーンチュが知っているヤガがある。マーヤガ、ターヤガ、ヌーヤガ、チャーヤガなど。強い毒を持っているので魔夜蛾(マーヤガ)、田んぼに多いので田夜蛾(ターヤガ)、沼にいるので沼夜蛾(ヌーヤガ)、茶色いので茶夜蛾(チャーヤガ)・・・などといったことではない。

 「ごまふ小屋が何だって?そもそもごまふ小屋ってマーヤガ?」
 「ゴマフ古谷がどうしたって?そもそもゴマフ古谷って日系二世か?ターヤガ?」
 などと、マーヤガ、ターヤガは使う。

 「ヒメゴマフコヤガって知ってるか?」と私が自慢げに友人に訊く、
 「知らん、ヌーヤガ?」と友人は訊き返す。
 「ガの一種なんだぜ、チャーヤガ。」と私は威張る。
 などと、ヌーヤガ、チャーヤガは使う。
    

 念の為、私は沖縄語の専門家では無い。なので、上記で述べたことも下記で述べることも私の経験から考察したことで、学問的に正確かどうかは不明。と前置きして、

 ヤはヤン(である)の短縮形、ガは疑問形(和語の疑問形「か」に相当)で、2つくっついてヤガは「~であるか?」という意になる。ということで、
 マーヤガのマーは「何処」という意で、「何処であるか?」となり、
 ターヤガのターは「誰」の沖縄語読みで、「誰であるか?」となり、
 ヌーヤガのヌーは「何」の沖縄語読みで、「何であるか?」となり、
 チャーヤガのチャーは副詞の「どう」にあたり、「どうであるか?」となり、「どうなっている?」という意もあるが、口調によっては「どうだい!」ともなる。

 マーヤガ、ターヤガ、ヌーヤガ、チャーヤガは、普通の状況でも使われるが、そもそも乱暴な言い方であって、少なくとも目上の人には使われない。
 仲間内での普通の状況下では「何処だ?」、「誰だ?」、「何だ?」、「どうだ?」などとなり、例えば、
 「居酒屋カーマへ飲みに行かないか?」、「カーマってマーヤガ?」
 「屋我さんが呼んでいるよ。」、「屋我さんてターヤガ?」
 「国際通りをヌーが歩いていたよ、びっくり。」、「ヌーってヌーヤガ?」
 「グヮバ茶がやっと完成したよ」、「味はチャーヤガ?」などと使える。
     

 険悪な状況下では「何処だ!」、「誰だ!」、「何だ!」、「どうだ!」などとなり、場合によってはその後、ヌーヤガと互いに腕まくりをし、殴り合いとなって、勝った方がチャーヤガと踏ん反り返るといったことになったりもする。

 マーヤガ、ターヤガ、ヌーヤガ、チャーヤガは、ジーグイする時にも、ゴーグチする時にもよく使われる。それは・・・ジーグイ、ゴーグチの意味も含め次回に。

 記:2018.6.13 ガジ丸 →沖縄の生活目次

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