ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

タイリクショウジョウトンボ

2018年06月27日 | 動物:昆虫-トンボ目

 大酒呑み

 私は酒が好きである。泡盛も焼酎も、ワインも日本酒も、ウイスキーもジンも、ウォッカもラムも、ブランデーも老酒も好きである。しかし、アル中でもなければ大酒飲みでも無い。休肝日週3日をほぼ守っていることからしてアル中では無い。一晩で飲む量が、ワインは1本空けるが、日本酒はせいぜい三合止まり、泡盛など強い酒の場合は二合も飲まない、などということからして、大酒飲みでも無い。
 若い頃はしかし、私はたらふく飲んだ。貧乏だったので、そういった機会はめったに無かったが、日本酒なら一升、ウイスキーならボトル1本、飲み干すのは平気だった。世の中には私のような人、あるいは、私以上に飲む人はたくさんいる。そういった大酒飲みのことを「ざる」とか「うわばみ」などと言うが、また、「しょうじょう」とも言う。
 「ざる」は道具のザル。ザルに酒を入れても漏れることから、いくら飲んでも体に溜まらないことを比喩している。「うわばみ」は蟒蛇と書き、大蛇のことを指す。大蛇は大酒飲みとされるところから「うわばみ」が酒飲みの代名詞となっている。「しょうじょう」は猩猩と書く。中国の想像上の怪獣。酒好きとされていている。
 ショウジョウトンボはしかし、大酒のみのトンボというわけでは無い。怪獣の猩猩が赤い毛をしているということから、体の赤いショウジョウトンボにその名がついた。

 以上は2005年11月に書いたもの。その頃既に、ショウジョウトンボと亜種関係のタイリクショウジョウトンボなる種があることは知っていた。2011年7月、海洋博公園で撮った写真のトンボがそれではないかと見当もついていた。そして、それから12年余も経って、畑を辞めて時間に余裕のできた今年(2018年)6月になって、タイリクショウジョウトンボとショウジョウトンボを詳しく調べる。
 で、両者は分布に違いがあり、琉球列島にいるのはタイリクショウジョウトンボであることを知る。ということで、ショウジョウトンボの頁は削除し、この頁を追加。

 ちなみに、2005年11月から13年近く経った今、休肝日は3日に1回で、1回の晩酌で飲む量はずいぶん減った。ワインならグラス2杯で十分、日本酒なら1合いかず、泡盛なら半合止まりなどとなっている。飲めなくなった。

 タイリクショウジョウトンボ(大陸猩猩蜻蛉):トンボ目の昆虫
 トンボ科 トカラ列島以南、東南アジアなどに広く分布 方言名:アーケージェー
 名前の由来は、ショウジョウについては下記のショウジョウトンボに同じ、タイリクについては、正確には資料がなく不明だが、本種の分布が東南アジア、中東、アフリカ、北米などに広く分布するから大陸とついたものと思われる。
 腹長28ミリ。出現時期は3~11月。『沖縄のトンボ図鑑』によると「成熟した雄は水際に静止してなわばりを持つ」とのこと。
 ショウジョウトンボと良く似ているが、両者は亜種関係。『沖縄昆虫野外観察図鑑』には沖縄産がどちらか未だ不明とのことであったが、『沖縄のトンボ図鑑』、及び『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方』によれば、沖縄産のものはタイリクショウジョウトンボのようである。腹部背面の黒条が本種は太く、ショウジョウトンボは細いとのこと。
 ちなみに学名は、
 タイリクショウジョウトンボ Curocothemis servilia servilia
 ショウジョウトンボ Curocothemis servilia mariannae
 
 雄1
 
 雄2
 
 雌1
 
 雌2
 
 産卵行動中


 ショウジョウトンボ(猩猩蜻蛉):トンボ目の昆虫
 トンボ科 北海道~九州に分布 方言名:アーケージェー
 猩猩(しょうじょう)は中国の想像上の怪獣。体は猿で、顔は人。酒好き。毛の色が朱紅色をしているところから、赤いものに猩猩という名前がついたりする。有名なもので猩猩蠅、他に猩猩蝦、猩猩蟹などがあり、植物には猩猩木(ショウジョウボク、ポインセチアのこと)などがある。目の色や体色が赤かったり、花色が赤かったりする。
 ショウジョウトンボもその名の通り赤いが、赤いのは成熟した雄と文献にある。未成熟の雄や雌の体色は黄色で、ウスバキトンボと混同しやすいともある。
 腹長31ミリ。成虫の出現は倭国で4~10月で、沖縄には生息しない。沖縄にいるのはショウジョウトンボの原名亜種であるタイリクショウジョウトンボ。
 
 2006年10月北海道旭川で出会ったショウジョウトンボ

 記:2018.6.26 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行
 『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方』福田春夫、他著、株式会社南方新社社発行
 『琉球列島の鳴く虫たち』大城安弘著、鳴く虫会発行
 『沖縄のトンボ図鑑』尾園暁・渡辺健一・他著、ミナミヤンマクラブ株式会社発行

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